分析室1 分析室2 トップページ
XI
3主題によるフーガ、4声部、2/4拍子、184小節


フーガの技法出版譜のContrapunctus11とほぼ同一の曲です。
Xと同様に自筆譜XIの2/4拍子が、出版譜では2/2に変更されています。


自筆譜XIの冒頭です。実際には出版譜と同じように4段(1声部1段)で書かれています。

あわせて音価も2倍に変更されているので、
XIとContrapunctus11とで小節数に変わりはありません。

自筆譜と出版譜との大きな違いは上記の拍子変更ですが、
ほかにも細部の修正が随所に見られます。
下の楽譜に示す22〜25小節の修正はその一例です。


22-25小節のアルト。上段が自筆譜、下段が出版譜です。
青い音符で示した旋律が修正されています。

自筆譜そのものにも修正の痕跡があちこちに見られますが、
特筆すべきものはありません。

分析室1 分析室2 トップページ