「世界史の単位」その2(もうおしまい編)

2006年10月31日

もう10月も今日で終わりだけどもさ、「世界史の必須漏れ」問題は要するに受験勉強がやたらに大事だから、受験にあまり関係ない「世界史」「日本史」なんかはさっさと切り捨てて「お受験に大切な時間を使いましょうよ!」ってわけなんでしょ?  教育もここまで狂ってくると目出度いぜっての。

父兄まで出しゃばっちゃって「補習だか、取り戻し授業だか知らないけど、うちの息子の受験勉強の時間が減っちゃうじゃないの!」っていきまいちゃってさ、だったら「受験バカ」のガキが将来世界中の人から「日本人て、世間知らずのバカ人間だ」って言われるように、この問題は放っておきゃいいじゃないかってね。

日本人もそうやって世界中から除け者にされて大損でもしなけりゃ気がつかないんだからさ。ほっとけ、ほっとけ。
今だって政治家なんか見てりゃ、もう世界中の国がハラの中じゃ「日本人の政治家なんて本当にバカなんだから。」ってすでに解っちゃってるんだろうからさ。それでいいじゃないかっての。

どうせ大学だって大勢のバカ高校生が月謝払いに来てくれりゃ良いんであって、受験科目も極力少な目に「英」「数」「国」か何んかに絞っちゃってさ、これも大学の人気取りって言われてもしょうがないぜっての。大学もすでに知識のある奴なんて要らないんで、そういう学生を就職戦線で採用する社会の方も「お勉強が出来る奴」よりも、お得意さんの会社のお偉いさんの「バカ息子」「バカ娘」かなんかの方が直接御利益があるってんだからさ。もう良いじゃねえか、それで。日本の将来なんか心配するほうが余計なんだっていうの!

自殺した校長先生には悪いけど、死んだって何も変わりゃしないぜってね。それより「ああ、やっぱり追い込まれたらああやって死にゃ良いんだな?」って子供たちに教えているようなもんでさ。
この問題をなぜ「放っときゃ良いじゃないか」って云うとだな、学校側からも、バカ親側からも、行政側からも、教育委員会からも、文部科学省からも、政治家からも、総理大臣からも「世界史の知識は大切!!!」という話が一つも出てこないんだからサ、こりゃもう諦めて放っとくより他しょうがないんじゃないかってね。そうなっちゃう訳よ。解った?!!

これはね、今日本中が、個人も会社も、国も政治も、み〜んな「今のうちに金稼いどかないとヤバい!」って焦り狂っているみたいだけど、金持ちは貧乏人を今のうちに振るい落としとかないと、せっかく稼いだ金をこいつらにタカラレたんじゃかなわないってね。今のうちに金持ちと貧乏人の二極化をしといた方が良いという、そういう考えが指導層に深く静かに進行しているからじゃねえのかって俺は思うぜ。
国民総生産みたって、景気の指数見たって、平均所得を見たって、日本はどう見たってアジアの中じゃ豊かになっているんだろ? なの一般国民がこんなに切迫した気分になっているってことの説明がつかないじゃないのよ。

じゃなかったら世界史の授業を受けられなかった生徒を、「ほんとに気の毒だね、今からでも早く何とか受けさせてやろうよ。」って云うんじゃなくて、「今から補習?冗談じゃないよ!」って父兄までが云ってるってのが理解できないぜ。だって将来は、世界史を知らねえ、脳みその半分が空っぽな部長だの、社長だの、衆議院議員だの、文部大臣だのが出てきたって構やしねえ!そんなことより「大学受験」が大事なんだってのが今の日本の「正論」なんだからさ。

この問題はもうホントにこれで、おしまいにしようぜ。