ビールの仕込み方
一次醗酵
ビールの仕込み
準備する物: 
- モルトの缶詰 1缶
- 鍋 2つ
- 砂糖 1Kg (上白糖が安いのでお奨め)
- 25リットル以上のプラスティック製漬物桶
注意!
エアロックの付いた専用の醗酵桶は、演出効果をかもしだす為だけのもので、安ければ別ですが、安価な25リットル以上のプラスティック製漬物桶があれば十分です。
また、「醗酵前に、エチルアルコールで、醗酵タンク内部を良く消毒すること」と物の本には、よく書かれていますが、よほど不潔な入れ物でない限り、不要です。衛生が気になる方は、むしろ、キッチンハイターでの消毒をお奨めします。
仕込み:
- 4 リットル位入る大きめの鍋七分目位の湯を沸かします。同時に、小さめの鍋に湯を沸かし、モルト缶を缶切で開封して、湯煎します。湯煎しないと、水あめ状になっているモルトは出てきません。モルトが十分柔らかくなったところで、先程の4 リットル位入る大き
めの鍋のお湯にモルトを混ぜます。この時、砂糖 1Kg を同時に入れると、良いでしょう。(最後に、醗酵桶に入れても構いませんが、殺菌効果と、醗酵促進の効果があります。)焦げ付かないように、よく攪拌します。モルトが硬いと焦げ付くことがありますが、ビールの味には余り影響はありません。でも、後で洗うのが大変です。
湯/モルト/砂糖 が良く均一に混ざったら、25リットル以上のプラスティック製漬物桶(耐熱80℃のものが良いです。)にあけます。
- 水を注ぎ足して、全体で20リットル〜25リットルになるようにします。あらかじめ、空の桶を持って体重計に乗って自分の体重との合計の重さを覚えておいて、水を張ったところで、再び体重計に乗り、20Kg〜25Kg増えていることを確認すると良いでしょう。
20リットルで造ると、コクのある重厚な味になります。25リットルですと、市販のキリンビールや、エビスビールの感じになります。(但し、モルトの種類で、味はさまざまです。解説は、ブラックロック社のラガーの場合です。)
- 最後に温度計で、26℃以上28℃以下であることを、確認して、ビール酵母をふりかけ桶にラップをかけ封印します。この状態で夏場で4〜5日間、冬場で10日
〜14日間(期間は、地方によって異なります。)放置します。直射日光の当たる場所は避けて、暗いところ(例えば、押し入れとか、北向きの部屋)におきます。以上で、一次醗酵の仕込みは
終りです。
- 一次醗酵の終了の目安は、ビール表面が澄んで来た時です。余り長く放置すると、ビール表面に、白い幕が張り、セメンダインのような異臭がします。これは、ビール酵母が食べ物(糖分)がなくなり、飢え死に寸前の状態になっているところです。このときは、速やかに、二次醗酵の準備が必要です。この状態から、二次醗酵に入ってもビールの味は変わりません。(厳密には変わるのかもし
れませんが……)
もし24時間以内に醗酵しなかったら
極まれに、ビール酵母が死んでいて、醗酵が始まらないことがあります。そのようなときには、パンをつくるときのイースト菌を入れてください!醗酵が始まります。
体重計に乗って重さを計る。
ご意見、ご感想はこちらまで………
二次醗酵へ進む
ラップをしておしまい。
1999/07/06 更新