映画と人生の魅力を合木さんともども22名でたっぷり楽しむ

5月26日   魅惑のひとり語り「映画人生」シネマコラムニスト合木こずえ

 

100分の「ひとり語り」全編をぜひ録音版でお聞き下さい。

 http://www.lcv.ne.jp/~mourima/12.5.26gouki.WMA

 

 後日の報道記事はこちら

 http://www.lcv.ne.jp/~mourima/12.5.26jigokiji.pdf

 

 合木さんの真紅の写真が素晴らしいチラシはこちら

 http://www.lcv.ne.jp/~mourima/12.5.26tirasi.pdf

 

 こちらは当日の写真

 http://www.lcv.ne.jp/~mourima/12.5.26syasin.pdf

 

以下は、残っている私=毛利のメモからほんのさわりだけ。

 

昨年亡くなった父の跡を継いで映画館主になった。小さいときから、スクリーンの中に行きたいと思い続け、当然のように日大演劇科に入った。単館系秀作上映を続けている「フロムイースト」は17年目にして、ようやく赤字すれすれにまでなって来た。全国3028スクリーンの70%がデジタルになる中、フィルムにこだわり続けているのは、一秒間24こまの残像が脳裏に刻み込まれ、生きていくから。

 最近の秀作「わが母の記」は、小津安二郎のオマージュ。7回見たがそのたびに新たな発見があり、7回とも泣くシーンが違う。若いときに見た映画で気づかなかったことに年を取り新たな感性を得てから観ると新たな発見が沸いてくる。年を取るってことは、財産を増やすことで素晴らしいことなんだ。

 「オーケストラ」は、音楽の力がすごく大きいことを教えてくれた。映画と音楽を比べると、音楽のほうが力を持っている(毛利「音楽には、人類700万年の歴史があり、DNAに刻み込まれているのでは」)。鍵盤ハモニカ奏者はざまゆかさんと2年前からシネマコンサート「世界をめぐる映画音楽」を行っている。

 映画をより脳裏に刻み込む秘訣を。ラストのクレジットを見ながら、@まず、タイトル・原題・主演俳優名を確認する、Aこの映画の中で最も印象に残ったシーンを思い出す、Bこの映画はいままで見た映画の中で何番目に良かったかと考えてみること。

 映画は、映画館で見るために創られているものだから、ぜひ映画館で観てほしい。映画を見ると、「自分はこんなに正義感が強い人間だったのか」など新しい自分を発見できる素晴らしいもの。最後に、女性の海外一人旅をお勧めします。

 

 お話に登場した映画 アーティスト・ヒューゴの不思議な旅・わが母の記・浮草・彼岸花・東京物語・旅情・ローマの休日・麗しのサブリナ・めまい・オーケストラ・マンマミーア・髪結いの亭主…

 

 終わった後、合木さんから、「幸せなひとときを過ごさせていただきました」とのお礼をいただきました。隣に座りたまに合いの手を入れた私も、同じ心もちでした。