大いに盛り上がりました    2009.6.14「すわこ文化村」第1回企画の様子

荒木栄を歌ううたごえ喫茶&

長編ドキュメンタリー映画「荒木栄の歌が聞こえる」上映会

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アンケートから

・昔は闘いのなかに必ず歌があり、その歌で育った気がします

・映画―スマートな上がりがよかった、うたごえ−男性ピアニストいいですね。

・うたごえも聞け、栄にも逢え、生きる力を与えてくれた、若き頃。歌こそ血を流さない武器

・ひさしぶりに熱いものをおぼえました

・大工さんの「沖縄を返せ」、若者の「がんばろう」のアレンジに未来への希望を観た。「蟹工船」がブームだという。蟹工船の亡霊をよみがえらせる現実があるのだろう。だとしたら、再び連帯の「がんばろう」を歌う日が来るものと予見させる。

・栄の歌に込められたメッセージは、力強く明確だと思った。日本人は、言い方が婉曲的で、アピールの過ぎた発言は「KY」となってしまう。しかし、歌の歌詞に対してそんなことを言う人は滅多にいない。歌は、日本人が言いたいことをハッキリと言える数少ない手段かも知れない。音楽の力はすごい、これほど人びとの感情を動かすメディアは他にあまりないのでは。(1991年生まれの男子高校生)

 

11時の開店と同時に、初めてお会いする方々が次々に来場し、あっという間に30名。うたごえサークル「はと」の皆さんのリードとピアニスト林さんの華麗な伴奏で「この広い野原いっぱい」「翼をください」「大きな歌」、そしていよいよ栄作曲の「がんばろう」「この勝利ひびけとどろけ」「心はいつも夜明けだ」と続きます。ひと休みして、お茶とお菓子・サンドイッチをほおばり、またまた「わが母の歌」「星よおまえは」…。私が主催者挨拶した正午には、50名で会場満員。「ヒューマニズム溢れる企画を主催するなかで、孤立分断させられている人とひととの温かい繋がりの再生を」との挨拶のあとは、次回企画のCoccoが「ジュゴンの見える丘」を熱唱する「予告編」(これがまた、評判良かった)の上映に続き、映画の上映開始。3月に東京の「ポレポレ東中野」で見たばかりでしたが、ぐいぐい引き込まれてあっという間の95分でした。

 

 上映終了後、お帰りになる前に「60年安保で歌い闘ったことがその後の私の生き方になっている。とってもよかった」と微笑みながら話されるご婦人もいました。その後も、「うたごえ喫茶」を楽しみつつ、2時半からは、「すわこ文化村」開村式。会場の一角に35名の会員のうち20名ほどが参集。「少年事件を通じて子どもが家庭・学校・地域、どこでも孤立していると実感しつつ、ふと目をあげたら、おとなも非正規切りの職場などどこかしこで孤立度を深めていた。何とかしなければとの思いから、文化村の発足に思い立った」との私の挨拶のあと、全員が自己紹介と抱負を述べました。市役所を定年退職後、納税相談に歩いている男性の、「廻っていくと、うちの息子は仕事がないだめ息子だ』と嘆く父がたくさんいる。そうじゃないよ、息子がだめなんじゃなく社会が悪いんだといって慰めているが、そんな親や息子たちの一人でも参加してもらえるよう励みたい」との声が印象的。

 

 3時からの2回目の上映は、30名が鑑賞。終了後、私が「30万人が職と住まいを奪われ、闘いで1万人が新たに個人加盟の地域ユニオンに加盟した。彼らにとって、私たちがかつて心動かされた栄の歌に匹敵する文化はなんなのか、考えながら見ていた」と述べると、「最近亡くなった姉が、よく栄の歌を歌っていたなと思い、涙が出た」など感想が続き、締めとして、うたごえサークル「しらかば」のメンバーでもある私も前に立って、思いきり大きな声で「仲間のうた」「がんばろう」を合唱しました。  

大成功! これで、次回がいっそう楽しみです。   代表理事 毛利正道