坂本養川のセギ

養川セギについては、地域の人は、だいたい知っていると思いますが、諏訪地方でも茅野市、以外の人はあまり知らないかもしれません。
自然の川が、谷に沿って流れ下るのに対して、セギは等高線に沿うかのように、一部では谷を超えて、山肌を横に流れていきます、自然の川と違い、この辺が見て面白いところです。

養川セギは、茅野の北部、滝の湯川の水を八ヶ岳沿いに南に流し、八ヶ岳山ろくに農業用水を提供するために造られた、用水路です。
用水路を造った坂本養川の名前から、「養川セギ」と呼ばれています。
坂本養川については、茅野市の八ヶ岳総合博物館に資料が展示されています、また、茅野市の尖り石考古館脇に、坂本養川の銅像が建てられています。
江戸時代に造られたこれらの用水路は、今も利用され、地域の人々が補修した跡をそこここで見ることが出来ます、また、用水路沿いには、そうした記録を幾つか見ることが出来ます。

養川セギは、山の中、田畑の中を自然な流れのように流れていますが、最近は、別荘地の中、ホテルの裏、哺場整備事業で区画整理された田畑の中を流れている部分もあり、時代とともに姿を変えているようすも見ることができます。


調査の時期と場所の一覧

ここ何年か、養川セギとして有名な、「大河原セギ」と「滝の湯セギ」の取水口から、事実上の末端である柳川までを、今年はここまで、今年はここまでと区切って歩いて見てきました。
そして今年、最後に残していた、「滝の湯セギ」の尖り石から柳川までを歩いて見ることが出来、セギの全体像がわかりました。

時期 セギ 区域 区域 コメント
1996.05 滝の湯セギ 取水口 渋川 滝の湯から、蓼科湖横を通り、渋川まで
上部は山の中ですが、下部は畑の中を流れます
1997.05 大河原セギ 取水口 渋川(乙女滝) 城の平上から、山の中を流れ、渋川にそそぎます
乙女滝が養川セギだとは知りませんでした
1998.05 大河原セギ 渋川(乙女滝) 三井の森 乙女滝を対岸から見るのはなかなかです
渋川の谷を出ると、田畑の中、部落の中を通ります
1998.11 滝の湯セギ 渋川 尖り石考古館 渋川大橋脇の滝が滝の湯セギです
渋川の谷を出て、田畑の中、部落の中を通ります
1999.05 大河原セギ 三井の森 柳川 田畑の下の林をぬけ、切り通しのような谷をぬけ、
区画整理された田の中を通り、泉野で柳川にそそぎます
2000.05 滝の湯セギ 尖り石考古館 柳川 竜神池の下を通ってしばらく林の中を流れます
その後、谷沿いに流れて、かみばざわ川となります
だいぶ下って、下古田で柳川にそそぎます
           


今後内容を追加していきたいと思います、しばらく御待ち下さい。

 リンク集
茅野市 八ヶ岳総合博物館
 

 


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