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森の中でひとりごと


リニア新幹線
 原発2〜5基分もの電力を使うリニア中央新幹線は、要らないと思う。この狭い日本、忙しすぎるサラリーマンや有力者のために、たった1時間の移動短縮のために、大々的な工事で残された貴重な自然を壊し、運転すれば異常なほどの電磁波を発生させるようなリニア建設の必要があるのだろうか?そのお金、エネルギーを東北大震災の復興にまわすべきではないだろうか、と国交省のパブコメにも意見を出したが、無視された。推進意見16件に対して反対、再検討の意見が648件と、圧倒的に多かったのに、まるで何もないかのように、計画を進めている。そんなら、パブコメなんか募集することないじゃない?

▼地デジ
 アナログテレビをまだ使っている。幸いケーブルテレビを引いているので、そこが2015年までアナログ変換をするので、結局は問題なかった。友人の中には、もともと家にはテレビがないという人が何人もいる。テレビのない生活、それもいいのかなと思っていたのに・・・・延命された。

脱原発
 かつて長野県では「脱ダム」という言葉が流行った。選挙前で、どの候補者も当然「脱ダム」だった。ところが今は、ダム工事復活・・・造りたいという権力者がいるだけで、すぐに戻ってしまう。今度の「脱原発」、推進派の息の根を止めるまで頑張らないとイケナイ。

シマヘビくん
 畑でネズミを呑みこんで動けなくなっているシマヘビを見つけた。カエルならわかるが、ネズミは大きすぎて後悔している様子、かなり苦しそうだった。そして翌日、変わり果てた姿、すでにシデムシがヘビもネズミも、半分近く分解していた。その翌日には、骨がほんの少し残っていたきりで、かわいそうだけど、自然の摂理を見た思いだ。昨年、同じ畑で、飴がのどに詰って苦しい思いをした私は、人事には思えなかった。

ホタル
 十年前は、7月初めにホタルが少なからず舞っていた家のまわりだが、今年は数匹のみ。以前の干ばつでめっきり減ってしまった。
 田んぼの方を見に行くと、U字講の水路ばかりだが、通年水を溜めている小さな池、わずかなヌルメのそばには、数匹ずつホタルが見えた。環境さえあれば生きていける、もっと豊かな自然環境がほしいなぁ。

オオタカ
 5月だったが、オオタカが路上で死んでいた。車にぶつかったのだろう。ちょうど子育ての時期、巣で餌を待つヒナのことを思うと2倍悲しい。山林を切り開いて道路を造ることを、行政では「自然との共生」というらしい。私には意味が理解できなかった。

クマくん
 この季節になると、気がかりはクマのこと。一説によると、神様は、動物を人間のために創ったそうだ。「だから、人間の自由にしていい」と言う人と、「だからこそ責任を持って管理し、守らなくてはならない」という人がいる。人間のために創られたとするなら、それは必要だからで、絶滅させては、人間の生存も成り立たなくなるのではないだろうか。



(2011年秋号) ALIVE 森の生活 小林桂子
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