■SHARP X68000風 Windowsパソコン製作への道のり11(完結編)

何かと他の作業を優先させていたので2011年10月から製作を開始して1年間も費やしてしまいました。(実質作業は3〜4ヶ月程度?)
購入したパソコンパーツは殆どか生産完了して、OSはWindows7からWindows8になって、PT2の後継機種も発売してPT3になっていました。
(パソコン関係は早く作らないと、ちょっと損した気分になるかもです)

まぁ、それでも完成させて大満足です。この1ページを使って苦労して作ったX68風Windowsパソコンを紹介します。


小型のWindowsマシーンの完成です。

背面もブラックで統一されていてカッコ良いです。

上部のスリット加工部分も手抜きせず作りました

■ポップアップハンドル部分■

写真撮影すると特に完成度が高く見える上面のポップアップハンドル部分です。実際は結構雑な感じではありますが・・・


取っ手部分は当然ポップアップして収納も可能な構造になっています。

X68同様に、リセットスイッチは上部に取付けしました。

■各部分■


細かい部分までX68000の雰囲気を損ねないように加工してみました。

 今回の目的だったデジタルチューナーも底部分に取付け出来ました。

■前面のLED表示部分■

AUXのLED部分は何も点灯しません。(本当はリモコン受光部にする予定でしたが、内蔵のUSB端子が足りず断念)
HDD用LEDはアクセスランプになっているのですがマザーボードの仕様なのか点滅しませんでした。背面の放熱ファン用スリットは飾りです。
X68と同様にメイン電源スイッチを裏側に取付けています。DC12V入力仕様なので12Vの電源アダプターが別途必要です。


スタンバイ時はX68同様にPOWER-LEDが赤く点灯

電源を入れるとPOWER-LEDが緑色に変化します。

背面の文字入れは一切していません。

■前面のメディアスロット端子■

説明の都合上、B−CASカードの表面が見えていますが、実際には表裏逆に挿入しないとB−CASカードとして認識しません。
DVDスーパーマルチドライブの上にある赤色LEDはアクセスランプになっていてディスクアクセス中は点滅をします。
下にあるイジェクトスイッチはディスク挿入時には緑色に点灯する仕組みになっているので、メディアの有無が確認可能です。


0ドライブ側はDVDスーパーマルチドライブです。

1ドライブ側はSDカードとB-CASカードが入ります。

SDカードとB-CASカードは、ポンと飛び出す仕組みです。

■その他、前面部分■

SEGAマスターシステム・マーク3用のパッドが接続可能なゲームパット端子が前面にあります。
ヘッドフォンボリウムツマミの右側にあるDIN端子はX68000専用キーボードが接続か可能です。(X68エミュ使用時に動作します)
その隣のDIN端子はWindows用のPS2マウス、又は、キーボードが接続可能です。当然ヘッドフォン端子もダミーではなく使えます。


中心の青い部分は電源スイッチです。電源がONになると青く点灯します。
実機(X68)では点灯する構造にはなっていませんでしたが・・・

EJECT文字の左側のボタンを押すとDVD/CDメディアがイジェクトします。
右側はB-CASカード用のイジェクトボタンです。

■実機とサイズの比較■

デジカメで撮影すると自作したケースのサイズが伝わり辛いので、今回も実機(X68)と比較してみます。
数ヶ月前に完成している
GIMIC用ケースも一緒に置いてみました。


左から、本物のX68000(ACE)・今回のケース・GIMIC用ケース

X68っぽいケースになったと思います。

奥行き、高さなど結構違います。

■プレイステーション2とサイズ比較、他、■

身近にあったPS2(SCPH-9000 CB)と、比べてみました。奥行きや横幅は全然違いますが高さは似ていました。


PS2は自作の簡易スタンドを取付けてあります。
今回作ったX68ケースの正確なサイズは、

高さ225mm x 横幅125mm x 奥行き185mm です。

重さは小さい割りには、ちょっと重いと思います。
(はかりが無いので調べてません)

写真撮影はしていませんが、
底板部分にはステレオスピーカーが搭載されているので
モニター側にスピーカーが無くてもWindowsのサウンドは
ケースの底から聞こえるようになっています。

アンテナ入力端子横にある黒い押しボタンスイッチで
内蔵スピーカーのON/OFFが出来るようにしてあります。

▼Windows7のインストール他▼

完成したケースをずーっと眺めていても仕方がないので、早速、Microsoft Windows7 Professional 32Bit版をインストールしてみました。

OSのインストールや環境設定は簡単だったものの、自分で書いたメモ書きを見ながらでもPT2の設定は結構時間が掛かりました。
i3の低電力版CPUでのデジタル放送の鑑賞
(PT2利用時)は特に問題はないようです。回転物が少ないので動作音が静かなのはとても助かります。

X68キーボード、ヘッドフォン出力、PSマウス&キーボード、ゲームパッドの動作など特に誤動作せず一発で動いたので
時間を掛けて製作した甲斐がありました。SSDになったことで快適に起動するようになり満足しています。


チューナーの起動も設定もOKです。

ゲームパッドも使えます。
Windows7のパフォーマンスチェックをした結果
プロセッサ 6.9
メモリ 5.5
グラフィックス 5.2
ゲーム用グラフィックス 5.8
プライマリハードディスク 7.9

1.0から7.9のスコアで評価した値です。

▼Windows7のカスタマイズ▼

WindowsXPのクラッシック画面を使用している期間が長くて、どうしてもWindows7の画面が好きになれません。
(個人的にはWindows2000時代のシンプルな表示が一番だったりします)

毎回利用する「スタートメニュー」だけでもクラシック化出来ないのか調べてみました。


慣れ親しんだ感じがないので嫌ですね。
←これは標準のスタートボタンと、
スタートメニューです。
メニューの横幅と使わないメニュー項目が多くて
XPを使っていたときもWindows2000風の
クラッシックに表示に変更して使っていました。

スタートメニューの変更は、
「ClassicShell J」を利用してみました。

スタートボタンの変更は、
「Windows 7 Start Button Changer Released」です。

多少でもマイクロソフトに反抗したい気持ちがあって
Win95の時代からスタートボタンを「X」に変更して
スタートボタンの位置は左上にしています。

これが変更した後のスタートボタンと→
スタートメニューです。


やっぱり、このシンプルスタートメニューが良いです。

更に、デスクトップのアイコンの大きさも気になるので変更してみました。


XPに比べると巨大化したWin7のアイコン
←アイコンが大きいのでデスクトップ領域が
増えたモニターを利用しても見た目が狭く感じます。
あと、XP以前に使っていたアイコンは拡大表示されて
アイコンがギザギサになっているのも気になります。

ちなみに・・・ 「デスクトップのカスタマイズ」の
「ディスプレイ」で、画面上の文字を「大・中・小」に変更出来ますが、
「小」にしても希望のサイズまで小さくなりませんでした。

悩んでいると、知り合いからアイコンの拡大縮小を
簡単な方法で変更出来ることを教えてもらいました。
デスクトップ上で「Ctrl」+マウスホイールの回転で
アイコンの拡大・縮小が出来る、とのこと・・・
早速実行すると、XP当時のアイコンが
ピッタリになるサイズになって大満足でした。

アイコンが小さくなったことでショートカットの矢印が
凄く邪魔になったので「窓の手」を利用して
ショートカットの矢印を消しました。


アイコンが小さくなって満足です。

Windows7の表示をちょこっと変更したことで、Windows7が使いやすく感じるようになりました。

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「X68000 EXPERT3」Windowsパソコンの完成です。(勝手に名付けています)


やっと完成して、やっと使えるようになりました。

今回使った主なパーツ一覧を下記に書いておきます。

CPUINTEL Core i3 i3-2120T 2.60GHz
マザーボードASRock H67M-ITX
メモリKingston KVR1333D3N9/2G(2GBx2)
SSDS-Power SP060GBSSDV30S25(60GB)
DVDドライブPanasonic UJ-875
ICカードリーダーNTT-ME SCR3310-NTTCom
SDカードリーダーELECOM MR-A001BK
GAMEコントローラ基板aitendo JSKJ-USB
PCI-E/PCI変換Ably-Tech GH-EB132-C9
USB/PS2変換SANWA USB-CVPS1
IDE/SATA変換aitendo IDE-CDROM-SATA
CPUクーラーSlim X3 CLP0534
ITX電源ASKTECH NT-ZENODC100
デジタルチューナーアースソフト PT2 Rev.B
OSMicrosoft Windows7 Professional 32Bit

ケース側は殆どがFRP板で作られていて、細かい部分はベークライト、
ユニレート、アルミなどの素材を組合わせて作っています。

今回購入したパソコンパーツ代は
53,000円程度(PT2は除く)でした。

FRP板などの材料は殆どが貰い物なので、
他の出費といえば塗料と瞬間接着剤です。

材料費も含めると合計60,000円でした。

拘った部分や新たに挑戦した部分が少なく
完成後の満足度はGIMIC用ケースに比べると
低かったので自己評価としては・・

自己満足度★★★☆☆ です。

あとは、外付けHDDを接続すると
実用的なパソコンになりそうです。

毎回のことですが、今回製作したケースも
「非売品」です。
依頼があってもお断りしております。ご了承ください。

毎回同じ作業工程は結果が解っていて面白くないので、今回は梱包用のダンボールケースや、取扱説明書、保証書などは作りませんでした。

これで、X68000風Windows7パソコンの完成です。が、まだ、この続きがあったりします。
このパソコンで利用する外付けHDDのケースを、ちょこっとだけ加工してみました。

続きは、「SHARP X68000 XVI Compact風 外付けHDDケースの製作」をご覧ください。

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