■スペースハリアー基板の修理

2003年頃に「スペースハリアー・シットダウンタイプ」の筐体を入手しました。
筐体の程度は良かったものの、スペハリの基板に問題がありまして・・・ PCM音源が出ません。(FM音源は正常)
ただ、当時からもう一枚スペハリ基板を持っていたので、正常に動作するサウンド基板と交換して修理は後回しにしていました。

サウンド基板を修理をしないで、あれから10年経ちますが、ある工作をするのに基板が必要になったので修理をすることにしました。

▼症状の確認▼

既に時間が経ちすぎてPCM音源以外の部分は大丈夫だったのか記憶がないので、全体的に動作チェックをします。

数年前にスペハリ用に購入しておいたゲロ安特価品(1,050円)だった5V15Aのスイッチング電源と、
SEGAのアップライト筐体のブランウ管にを利用して症状を確認してみます。


上記の写真はスペハリ基板2台分

3個購入済みの新品スイッチング電源AES75-5(5V 15A)

動作チェックをしてみると、やはりPCM音源が出ていないようで、ドラムやハリアーの声が出ません。
グラフィック表示や操作に関しては問題が無いようです。最終面まで問題なくゲームも遊べました。

▼故障箇所探し▼


「EPR-7231」「EPR-7232」(MBM27256-25)
先ずは、PCMデータが入っていると思われる
EPROM Memoryをチェックしてみます。

「EPR-7231」と「EPR-7232」を正常なスペハリ基板に
差し替えてチェックをしてみると問題なく動作します。

MBM27256-25の書込みに対応した機器を
持っていないので壊れていなくて助かりました。


FPLA(field programmable logic array)
次に怪しそうなのが、EPROMの近くにあった
FPLA(field programmable logic array)の、
N82S153N (315-5103)です。

正常に動作しているスペハリ基板からFPLAを取外して
PCM音が出ないスペハリ基板側に取付けしてみます。

問題なく音が出ました。
PCM音源とFM音源が同時に出るようになりました。
故障の原因は、315-5103だったようです。

と、言っても今更、同等品のN82S153N (又はPLS153)は
生産完了しているらしく入手困難になっています。

もし「82S153」が見つかったとしても書込みをする
ライターも(高価なので)持っていないですし、
FPLAに書き込むスペハリ用プログラムも所有していません。


 
そこで・・・、所有しているSEGA基板(SYSTEM16系)の
PLS153なら同じ動作をしているのでは?と、
多少の期待をしながら交換したものの全然ダメでした。

テトリスやブロクシードなど数枚で実験してみました。

と、言うことで修理は今のところ断念。

このホームページを見ている親切な人が良い情報を教えて頂けることを期待しながら、(←情報随時受付中〜)
バラバラになったスペハリ基板に調子の悪い82S153を取付けて再度電源を入れてみたら・・・

「Welcome to the fantasy zone Get ready」 と、喋るようになってPCM音源が出るようになりました。
また、症状が再発するかも知れませんが、良い情報が入手出来るまで待機することにします。


何故か直ってしまったスペースハリアー

ちょこっと改造したSHARPサイバースティックで遊んでみます。


テスターで調べると・・・ 10A前後でした。
この実験中にJAMMAハーネス部分が発熱していたので
ちょこっと気になってスペハリの電流を調べてみました。

電源と基板の中間にデジタルテスターを入れて
調べてみると・・・、5V10Aを、ずっとキープしているようで、
5V15Aのスイッチング電源を利用しているものの
それなりに電源部も発熱して頑張っている動作をしてました。

何だか修理したような感じではありませんが、
一応、修理完了と言うことで、続きの作業をします。

おいおいと症状が再発したら検討します。

後日、音声が出るようになったスペハリ基板を使って工作を開始予定です。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------

戻る