■中国製・レーザー加工機改造への道のり3    **** 2015年11月に売却しました。 ****

▼レーザー焦点パーツ追加▼

作業台が可変(上下)することで、レーザー照射時のピントのズレが問題になるので、簡単に調整と確認が出来るように変更します。

元々、レーザーポインタが1個取付されていて照射位置などが確認できる構造にはなっていたものの、
厚手の材料を置くとレーザーポインタの照射位置がズレるので何の役にも立たず、速攻で取り外ししました。


これがレーザーを集光する部分

分解して欲しい部品だけにします。


アルミ板の代わりに加工が簡単なFRP板を利用します。

先ずは元々のアルミ板にソックリな形状にします。

バンドソーを使って細かくカットしました。


ドリルを使って穴あけをした後に・・・

エンドミルを使って楕円形の穴を作ります。

サイズが合っているか試にX/Y軸のパーツに取付します。

レーザー照射のピントを正確に確認出来るように、レーザーポインターを2個利用します。


今回購入したレーザーモジュール

十字線と、点(スポット)の2種類のモジュールを組合わせます。

左右に2個のレーザーモジュールをネジ止めします。

ちなみに、今回利用したレーザーモジュールは、aitendo レーザーモジュール(赤/5mW)[LB-12034XSF-B2S]です。


ピントが全然合っていない時はこんな感じ

電動の作業台を上げて調整していくと・・・

ぴったり重なるその部分が照射位置になります。

十字線の中心に、もう一個のレーザーポインタの点が重なった時がピントが合った時です。
CO2レーザーをテスト照射させると同じ位置になるように微調整しました。

厚手のアクリル板やプラスチックケースや紙など、ピント合わせの実験をしてみましたが、結構簡単に調整が出来てこの仕組みは正解でした。
レーザーポインタは乾電池(3V)で動くように配線しています。

▼スイッチの追加▼

何かと追加パーツが増えたのでスイッチを操作パネルに追加します。


これは試作1号。レーザー焦点スイッチを忘れてボツに・・・

↑これが完成した操作パネルです。多少カラフルにしてみました。
購入時から追加したボタンは、

エアーブロースイッチ

換気/冷却用スイッチ

作業台調整・上/下

レーザー焦点調整スイッチ

LED照明用スイッチです。

一部のスイッチはONにすると
スイッチ部分が点灯します。


裏側はこんな感じです。まだ配線途中です。

殆どの配線は新品のケーブルに変更

ネームランドを使ってスイッチ部分に絵柄を貼ります。


スイッチの内側からネームランドを貼って完成です。
この作業が終わったことで
全ての操作がパネルのみで
出来るようになりました。

動作チェックもしましたが
問題ないようです。

▼USBケーブル製作▼

レーザー加工機に付属していたUSBケーブルが、所有しているノートパソコンと組合わせると
加工中にエラーが出てレーザー加工が途中で止まってしまいます。
(簡単な加工なら良いのですが、数分掛かる加工だと80%くらいの確立でエラーになります)

付属していたケーブルは約2.5mだったので、
もしかしたら通信エラーが出ているのでは?と思って
短めなケーブルに変更してみることに・・・

一般的な、Aコネクタ+Bコネクタの組合せではなくて
Aコネクタ(オス)+Aコネクタ(オス)のUSBケーブルなので、
所有していたケーブルとコネクタを組合わせて
50cmのオス・オスケーブルを自作してみました。

結果としては、成功でした。
難しい加工データでも途中で止まることが無くなって
最後まで綺麗に加工してくれるようになりました。

▼水冷用のホース▼

数ヶ月、レーザー加工機を利用していて不便だった部分は、レーザー管を水冷させる為の水の処理です。
冬になると作業場は氷点下になるので水のタンクがスケートリンク状態にカチカチに固まります。
加工後に毎回水を捨てているものの、取り外したホースからの水が床を濡らしてしまうので、
もう少し簡単に処理ができないかと思い水冷ホースを背面から前面に移動することにしました。


水冷ホースを前側に移動させる為に、電源の横に固定します。

前面に2個の穴を開けてホースを出します。
この加工をしたことで
ホースの後処理が楽になり
水の交換時に床を濡らすことが
少なくなりました。

水タンク側も
ホースが簡単に取外せる
構造に変更しました。

▼100/200V用のコンセント▼

今まで、エアーブロー用のON/OFFは外付けのスイッチでしたが、
操作パネルでON/OFF出来るようになったので、ケースに連動コンセント(200V用と100V用)を追加することにしました。


電源系の配線は全て新しく作り直しました。

コンセントをケース右側に位置しています。


全て信頼度の高い配線ケーブルに変更しました。

レーザーポインター用の電池BOXや、電源用リレーは内側に固定

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■完成■

空いた時間を利用して作っていたので1ヶ月程度費やしましたが、何とか完成しました。


レーザーポインターを追加したことで正確にピント調整が出来ます。

各スイッチはLED点灯するので、操作が確実になりました。

作業台を一番上にするとこんな感じです。ペラペラな素材にこの位置です。

作業台が電動で下がります。ケースなどの厚手素材はこんな位置に・・・

格子状のアミアミ作業台を取外せば、更に大きい材料の加工が出来ます。

今回は身近にあった格子状の材料を使いましたが
アルミのハニカムタイプで良いモノが見つかったら交換したいと思います。


ノートパソコンを上に置いて、いつでも作業開始出来ます。

既に持っていたパーツを除いて今回の材料費は18,000円くらいでした。(プーリー x5個だけで8,000円しているのが高い理由です)
自己満足度★★★★☆ これから更に「ものづくり」に役に立つことを期待したいです。

それにしても、この1年で中国製のレーザー加工機は安くなって作業台が電動、手動で調整出来るものが増えてきました。
アクリル板などの非金属系の加工をしたいなら購入しても損はないと思います。

今回改造したレーザー加工の様子などは「コチラ」をご覧ください。

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