■GIMIC2代目マザーボード用 X68000ケース製作への道のり14

▼X68000スタンド看板風のリモコン製作▼

後回しにしていた赤外線リモコンを作りたいと思います。

それにしても毎回、悩む部分がリモコンのデザインです。前回はジョイパット風のリモコンを作ろうとして、
小型化が困難で挫折してしました。今回はもう少しレベルを落とした製作をしたいと思います。

結構悩んだ結果、X68とX1を取扱いしていたお店で見かけた「スタンド看板」風のリモコンを作りたいと思います。


これが「スタンド看板」
(当時のカタログから抜粋)

先ずは、看板を小型化して可愛いのかチェックする為に
ラベルプロデューサーを使って似たようなデザインを
製作してプリントアウトしてみることに・・・
(色はネットで調べて似た感じにしました)

ペーパークラフト用紙に印刷してみました。
ちなみに、サイズは横45mm x 高さ 80mmです。
看板っぽい雰囲気はあるような、ないような・・・

試しにスタンド看板の枠になるアルミ棒も加工してみます。


アルミ平板 10mm x 2mm x 995mmを購入

Vの字になるようにアルミを削ります。

優しくアルミを曲げてコの字型の完成です。


試しに合体させて、どんな感じになるか確認中

裏面のリモコンスイッチのデザインも考えます。
スタンド看板の雰囲気があって、
リモコンとしてもサイズ的に
丁度良さそうなので、このデザインで
GIMIC MB2用のリモコンを
作りたいと思います。

看板の台座部分は、
まだアイデアが出ていないので
おいおいと材料と形状を決めます。

リモコンの押す部分(ゴム素材)は、自作しようにも表面の印刷まですることになると大変なので市販品から拝借します。


XP時代のVAIOリモコンを再利用します。

この絵柄入りのゴム素材が今回の目当てです。

リモコンを分解してゴム素材だけにします。


厚さ10mmに詰め込むので細かく設計図を書きます。

毎回定番のFRP板を使って表面を作ります。

カットする部分をマジックでマークします。


PCBカッターでスパっと2枚に・・・

その2枚を接着剤で合体させます。

エンドミルを使ってコツコツ穴あけをします。


こんな感じに楕円形の穴あけが完成です。

リモコンから切り取ったゴムスイッチを利用して・・

試しに合体させるとこんな感じになります。

▼リモコン基板の製作▼

リモコン基板と言っても市販のリモコン用ICを使って作るので部品数も9個程度で完成してしまいます。


今回使う主な部品はコレです。

穴の位置とパターンを正確に合わせます。

試しに部品を配置してサイズを確認中


基板加工する前にデータを変換中〜

基板加工機でパターンを切削中

こんな感じに綺麗な基板の出来上がり

▼金メッキ処理▼

今までなら部品を実装させて完成だったのですが、導通ゴムが触れる部分の銅箔面の腐食が気になるのでメッキ処理をしたいと思います。


日清工業株式会社 めっき工房
丁度、1年前に購入した「めっき工房」ですが、
やっと使う出番がきました。

付属していた取扱説明書をジックリ読んで
メッキの重要ポイントを把握しながら
作業を進めたいと思います。

ちなみに、メッキ処理は初めてのチャレンジです。


先ずは「金属磨き」で表面をピカピカにします。


中性洗剤で洗い流した後に
「脱脂液」を使います。

専用のペン(内部に9V乾電池が入ってます)を
使って先端に脱脂液を染み込ませます。

電気が導通している部分だけが反応をして
表面を綺麗にしてくれているようです。


次に「ニッケルめっき液」を使います。

何だか表面が不安な色合いになってますが・・

気にせずに「金めっき液」を使って金メッキ処理をします。


ペン先を交換して金めっき液を塗り続けます。

薄っすらと表面が金メッキになりました。

チップ部品をハンダ付けをして完成です。

ちなみに、ペンでゴシゴシ塗っても配線パターンがペンと導通してしないとメッキが出来ないので、
先端の細いテスター棒を使って各配線パターン(1本づつ)を導通させてメッキ処理しました。

思っていたより時間も掛からなくて綺麗なメッキ処理が出来たので、今後の工作にも活用したいですね。


電解コンデンサなどの部品が予定より
高さがあったので裏側を多少削りました。

試しに自作したリモコン基板を重ねてみます。
穴のからピッタリ金メッキした接点が見えます。

アルミの枠に入るように微調整してから・・
赤外線LEDの位置も確定したので穴あけをします。


基板と表面パネルを固定するネジ穴を作って・・

アルミ枠とFRPを固定する為のネジ穴も製作

アルミ枠側には皿ビスが入るように加工

▼リモコン基板を固定▼

リモコン基板をケース内に固定する前に、スポンジゴムを使って厚さの調整をします。


1.5mmのスポンジゴムと両面テープを合体

レーザー加工機でスポンジゴムに穴あけします。

こんな感じに綺麗にカットされました。


FRP裏側にスポンジゴムを貼り合せます。

リモコン基板を上から挟んでネジ止めします。

これで高さ調整が上手く出来ました。

▼リモコン表面の製作▼

リモコンボタンのある部分は印刷しても文字が擦れることがあるので、表面保護シール付のステッカーを購入してみることに・・・


A-one 手作りステッカー
強粘着タイプを購入

付属していた透明保護シートは、
使いやすくて空気が一切入りませんでした。

パソコンでカットデータを作ってから、
カッティングマシーンを使って綺麗に穴あけ

FRPの板にカットしたシールを貼ります。
光沢のある表面になりました。


0.2mm厚のアルミ板と両面テープを貼り合せます。

下半分の部分にアルミ板を貼ります。

角の部分を折り曲げて余計な部分をハサミでカット

この続きは「GIMIC2代目マザーボード用 X68000ケース製作への道のり15」で紹介します。

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