■GIMIC2代目マザーボード用 X68000ケース製作への道のり6

▼キーボードとマウス端子の製作▼

初代GIMICケースは、mini DINコネクター風の形状を自作していましたが、今回は本物のジャックを取付けたいと思います。


mini DIN5ピン と mini DIN7ピンを購入

試しに取付してみるものの大き過ぎです。

裏側から見ても高さがギリギリで入りません。


このままでは大きいので分解して研磨します。

利用するピン以外は全て折ります。

1ピン(+5V)と、7Pin(GND)だけ配線します。

X68000のキーボード端子側だけは電源供給する為の配線をしました。
ただ、本物のX68000キーボードが取付できても、別に演奏の操作がキーボードで出来るワケではありませんが、
これで、F1+F2+F3押しながらX68キーボードを接続するとクリスマスツリーとかの点滅だけでも味わえます。 


マウス側は利用しないので全てピンを折ります。

使わなくても接点がチラっと見えるところが重要

2個の端子を薄くしたFRP板に接着合体させます。


ケースに入れて位置とサイズを調整中〜

裏ブタが厚くてツライチにならないので・・・

端子周辺だけ0.8mmくらいに薄く削りました。

▼ジョイパッド端子の続き▼

D-Sub9ピンをケースに入れる為の作業をします。


高さと横幅が大きいのでヤスリで研磨

ケースの厚さギリギリで入りました。

表から見るとこんな感じです。

前面パネル下側の端子類の加工が終わったので、試しに全部取付けてここまでの作業を実感することに・・・


パーツの間隔が狭いものの何とか全て本物のパーツを取付出来ました。

これで、X68風Winパソコンの「道のり4」と同じ作業まで辿り着きました。

▼リモコン回路を作る前の準備▼

初代ケースと同様にリモコンなどを追加しようと思うのですが、2代目(MB2)の操作方法は音量調整と同じジョグスイッチで操作します。
このスイッチから配線を取り出して「再生・停止」「次曲」「前曲」「次フォルダ」「前フォルダ」操作をさせるのが意外と大変です。
悩んで困っている時に、GIMICさんから良い情報と対応をして頂きました。

e-DISPを接続している EXT I/Fの未使用だった3Pin(SDA) 5Pin(SCL)に、エクスパンダICを接続することで8個のスイッチが増設出来るとこのです。
2014/09/07にWebでも公式に発表していますが、再生などの操作以外にも再生速度、ループ回数など、パソコンを接続しなくても
GIMIC本体と液晶セットの組合わせだけで多彩な操作が可能になっている願ったり叶ったりの仕様にバージョンアップしていました。
(要ファームアップ)


MCP23008-E/P

MCP23008-E/SO
早速、GIMICさんに言われた通りの
エクスパンダICをマルツパーツにて購入

実験用に数個購入して表面実装タイプも
今後の為に購入しておきました。

←左側が今回購入したICです。


動作実験をしてみます。

MB2と液晶とICを接続して電源を入れると・・・
SDカード内のMDX音楽データが閲覧できて
曲の選択が8個の追加したスイッチで
操作が出来るようになりました。

開発段階のファームウエアでも
「演奏表示切替」「ループ回数」「プレイモード」
「再生速度」「音量上下」「カーソル移動」など、
パソコンでしか出来なかった操作も
GIMIC+e-DISP+拡張基板で実現出来ました。

2代目だけに完成度が高いことを実感しました。

変な改造を目的としていないなら、GIMICさんから近日発売予定の拡張ユニットを普通に購入したほうが確実でオススメです。

ケース作りの工程が長くて(多くて)モチベーションが落ちてきたので、モチベーションを上げるための企画を発動したいと思います。(←自分の為に)

▼5インチ風フロッピーディスクの製作▼

2代目マザーボード発売当初は、5インチフロッピーディスク風のケースにSDカードスロット端子を取付ける仕組みを考えて
試作品も作ってみたものの、オートイジェクトとSDカード用の接点の併用が難しかったので今回は諦めました。(妥協も必要です)

それでも、5インチフロッピーディスクをX68風ケースに入れる動作だけは再現したかったので、似せた形状を作ります。

ただ、フロッピーのミニチュアを作る場合、5インチFDの素材を使いたくても面積が狭くて利用出来ないので、
もう少しサイズの大きい8インチフロッピーディスクを利用したいと思います。


5インチと8インチを比較するとこんなに違います。
(今となっては8インチは貴重かも知れませんね)

8インチフロッピーを分解して欲しい部分だけにします。
(1枚の8インチからミニチュアは2個しか作れません)

クラフトロボソフトでカットデータを作ってから
カッティングマシーンに入れてミニチュアサイズにカットします。


こんな感じにクラフトロボで綺麗にカットしました。

厚みが0.3mm以上あるので手作業でコツコツ分離する必要がありました。

FD内に入れる磁気ディスクも、ダミーだったとしても当然作ります。


8インチの磁気ディスクを扇状にカットします。

扇状にした磁気フィルムをクラフトロボでカットします。

こんな感じに綺麗な丸にカット出来ました。


8インチ1枚でミニチュア版が5枚程度作れました。

練習をしてコツを掴みながら組立をしてみます。

試しに接着剤をつけて完成させてみます。(実験中)


まぁまぁな仕上がりになりました。(実験&練習中)

ノギスで測っても問題サイズになっているようです。
丁寧に作っているとは思うのですが、
どうしても接着工程で失敗してしまいます。
満足できる仕上がりになったのは、
9枚目からで、やっとコツが掴めました。

折り曲げの部分は、カッターで切込みを
入れるのはNGだったり、折り曲げに
使用する定規はプラスチック製が必需だったり
接着剤は、やっぱりアロンアルフア
EXTRA耐衝撃タイプが一番楽でした。
(接着後に白くならないのと接着力が良いです)

 

と、言うことで上記のことを踏まえて、実際に利用するFDを作りたいと思います。


無心になって作った結果、結構作れました。

磁気ディスク側も大量に作ってみました。
それにしても、今となっては貴重な
8インチフロッピーから
2枚しかミニフロッピーが作れないのは
ちょっと生産率が悪い感じですねぇ〜

裏面は、超音波溶着されている関係で
カットできるだけの面積が
確保できなかったりします。
(練習用には使えたのですが・・・)


丁寧に2つ折りにします。

3個所を定規を使って綺麗に折ります。

接着剤をべたぁ〜っと塗って

定規で上から強く押し付けます。


満足の出来るFDが何個か出来上がりました。

裏面が綺麗に接着出来ている理想な状態になりました。

角の部分も綺麗な折り曲げが出来ています。

▼フロッピーディスク用の袋▼

ミニフロッピーが出来上がったので、それを入れる袋を作りたいと思います。
当初は、インクジェット用の用紙を使う予定でしたが、8インチフロッピーに利用していた用紙(袋)の耐久性がとても良かったので
ミニフロッピー用に再利用したいと思います。


8インチフロッピー用の大きな袋を使います。

カッティングマシーンを使って入れる袋の形状に・・

丁寧に折り曲げて木工用ボンドで接着


こんな感じにカラフルにFD用の袋が出来上がりました。

表面に「maxell」とかのロゴを印刷したい感じですが、今回は妥協します。

▼ミニチュア用のプロテクトシールの製作▼

ミニチュアフロッピーに間違ってデータ上書きをしたら困るので(嘘です)、市販品のゲームディスクにはプロテクトシールを貼りたいと思います。


A-one製のラベルシールを使います。

つや消しシルバー感が凄く完成度を高めそうです。

クラフトロボでプロテクトシールの形状をコツコツ作ります。


カッティングマシーンでカットさせます。

不要な部分を、びろぉ〜んと剥がします。

出来上がった「プロテクトシール」

▼ミニチュア用のディスクラベル製作▼

フロッピーが無印では雰囲気が半減するので、市販されているゲームディスクのようなラベルを作りたいと思います。

本物のゲームソフトラベルをスキャナーでスキャンして多少色補正をしてから、ラベルブロデューサーでサイズを決めて印刷しました。


上記が、ハガキサイズに印刷したラベル

横幅3cm程度のシールを丁寧にカットします。

ミニチュアフロッピーにシールを貼ってみます。


プロテクトシールも貼って、袋に入れると本物ソックリです。

ちなみに、今回印刷に利用したシールは、
サンワサプライの「耐水お名前シール(ノーカット)」
ハガキサイズ4シート入りを利用しました。


他のゲームソフトのシールも貼りつけて完成させてみました。再現度高いですねぇ〜


左が今回自作したミニチュアのフロッピー、右がソニーの2インチデータディスクです。
今回作った5インチ風ミニチュア
フロッピーディスクのサイズですが、
横 56mm x 縦 58mm x 厚さ1.0〜2.0mm程度です。

今となっては知っている人も少なくなりましたが、
SONYから発売していたワープロ等に利用されていた
2インチフロッピーディスクとサイズが殆ど同じになりました。

▼ミニチュアフロッピーの失敗作の有効活用▼

完成度の低い満足の出来ないミニチュアフロッピーディスクが8枚程度あるのですが、捨てるのも勿体無いですし・・・、
と、言っても活用方法がないので、88ユーザーの友人にプレゼントすることにしました。
(後日、このプレゼント品のみプロテクトシールは金色に変更)


PC-8801mkIISRのデモディスクシールを貼って

金色のキーホルダーを取付けて

フロッピーの袋に入れて完成です。

何だか、脱線しすぎてケース製作が中断していましたが、X68ケースを早く完成させたくなったので続きの作業をしたいと思います。

この続きは「GIMIC2代目マザーボード用 X68000ケース製作への道のり7」で、紹介します。

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