『木造在来工法とは』 |
柱や梁といった軸組で支える日本で古くから発達してきた工法で日本人の約6割の方から支持されています。 |
『なぜ、木造なの?』 |
その答えは大きく 3つ あります。 その3つとは・・・ |
1.木は身体にやさしい |
<木の床は足にやさしい> |
木の床は足にやさしいので他の材料より疲れにくいのです。
また、木の床は暖かくあまり冷えないため冷え性の方に最適です。 |
<抗菌・殺菌作用がある> |
フィトンチッド(植物が細菌や虫を殺す殺菌作用を持つ物質)が、
木材として建物に使用した後にも持続する効果があります。 |
<調湿作用がある> |
湿度が高い時は湿気を吸収し、乾燥している時は排出するという湿度を調整する働きがあります。
例えば、桐で出来た箱にお茶を入れたり、桐のタンスに着物をしまっていたり
昔の人はそのことをよく知っています。湿気の多い日本に住む人の知恵でした。
更に遡れば奈良の正倉院などですね。木は自然のエアコンなのです。 |
<実は目にも耳にも良い> |
最も人間の目に適している反射率(眩しいと感じたり暗いと感じる光を反射する割合)が、
50~60%と言われていますが檜や畳はこれに近い数値なのです。
よって目が疲れにくいのです。また紫外線を多く吸収してもくれます。
木や畳は残響時間が丁度良いと言われています。
吸音性(音を吸収する働きが強い性質)が高いため耳にやさしいのです。
素晴らしい音を出す音楽ホールは木材がふんだんに使われているのが良い例ですね。 |
2.木は建築材料に適している |
実は木はとても長持ちします。(奈良の法隆寺は1300年前の建物です。すごいですよね。)
木造住宅は、ルールを守れば長持ちし、地震や火事などの災害にも強いのです。 |
<腐ったりシロアリ被害はどうなの?> |
実は腐朽菌もシロアリも4つの条件が揃った時に発生します。
その4つの条件とは、養分・水分・温度・酸素です。このうち1つでもなくせば発生しないのです。
この中でなくす事が出来るのが水分です。
木材の『含水率20%以下の木材』を使用すればこの被害を防ぐ事が出来るのです。
必要であれば防腐処理もします。 |
<地震や火事、災害に弱そうだけど・・・> |
意外に知られていないのですが、実は 『地震に強い家』=『軽い家』 なのです。
なぜなら建物の重さに比例して揺れるからです。
同じ重さの木と鉄なら木の方が強いので、同じ強さの家を造るのなら木の家の方が軽くなるのです。
震災の写真を見ると木造建築の倒壊が目に付きますがそれは、
その倒壊する木造建築は『耐震設計』をしていなかったからです。
耐震設計のためには『構造計算』・『構造カルテ』が重要になるのです。
いくら優れた材料を使用しても、ルール通りに造らなければ倒壊するのです。
火事についてですが、確かに木は最初、すぐに火がついてしまいますが
表面が燃えているだけで芯まで燃え尽きるまでには時間がかかります。
すぐに強度が落ちる訳ではありません。
逆に鉄は燃えにくいのですが急に強度が落ち、グニャっと曲がってしまう事もあります。
逃げ遅れ等の原因にもなりますし消火活動にも危険が伴います。 |
3.木材を使用する事は地球に優しい |
森林は二酸化酸素を吸って酸素をはき出しています。
けれどその森林も手入れをしないと効率よく酸素をはき出してはくれません。
その手入れの中で大切な事の中に間伐があります。
木は大きい木ほどたくさんの酸素を出す事から
木をより大きく生長させるために邪魔な木を切り倒します。
そうして切り倒された木を間伐材として住宅材料として活用します。りっぱなECO活動ですね。
それに木は再生可能な資源です。
伐採した後にまた植えることができるのです。これもECO活動です。
また、木材や畳は建築素材の生産時に消費するエネルギーが少ないのです。
木材を使用する事は地球にも優しいのです。 |
|
つまり木造建築は『人』にも『地球』にもやさしく、
地震や災害に『強く』、『長持ち』すると言う事なのです。 |