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| シェットランドシープドッグの子犬が家にやって来たのは 昭和56年のことでした。犬を飼うのは10年ぶりになります。家の母親は生き物を飼うことが好きで、行きつけの鳥獣店でよく小鳥を買ってきては世話をしていました。インコやカナリヤ、ブンチョウ、紅すずめ、ウグイス、チャボ、リスもいました。犬が6〜7匹いたこともあります。 この子犬が来たときも、カナリアが2羽、インコが1羽、それから ネコが3〜4匹いました。私の弟と、住み込みの従業員さん、祖父母もたまにいましたので、人間や動物が狭い家の中で仲良く楽しく暮らしていたと言うことでしょうか。 子犬は血統書つきとのことで、母は認定書などをみせながらたいそう自慢していました。1週間ほど家にいたかと思ったら、急にいなくなってしまいました。松○市にある犬の訓練学校に入れたとのことでした。その子犬は3ケ月の訓練を終えて、見ないうちにずいぶん大きくなって、臭くなって戻ってきました。学校では訓練はしても体の手入れはしてもらえないからです。その子はマリちゃんと名付けられました。 いろんな芸当を訓練で覚えたマリちゃんは、随分利口そうにみえたものです。母も最初のうちは、熱心に散歩に連れて行ったり、訓練の復習をしていましたが、強制的にたたきこまれた芸当はすぐに忘れて、マリちゃんはフツーのおきゃんな子犬に戻ってゆきました。 狭い訓練学校の寝床より、暖かくてきれいな布団のしいてある自分のうちの犬小屋のほうが、マリちゃんにとって快適だったにちがいありません。犬小屋の横には、ちょっとした庭や池があって、池の中を泳ぎまわる巨大な金魚や庭の木にやってくる、小鳥や鳩を目で追ったり、家の猫たちとけん制しあって吠えたり、お客さんたちにじゃれたりして のびのびと過ごしていました。私も、時々はマリちゃんを山のほうに散歩に連れて行ったりしました。 お隣でもクロちゃんという名のとても力の強い中型犬がいたので、お互いに気になる存在だったに違いありません。 |
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マリちゃんは外で元気よく遊んだり、たまに家の中に入ってきて猫ちゃんたちをからかったり、おやつをもらったりして特に大きな病気もせず何年かが過ぎてゆきました。 問診をしっかりとしていただいていたら、そんな結果にはならなかったと思います。髄膜炎の症状がすぐにあらわれて入院治療をしていただきましたが、5日後の夜中に様態急変の緊急電話をいただき、獣医さんのところへ母と駆けつけました。 |

マリちゃん、皆でまた遊ぼうね。待っていてね。