塩嶺小鳥の森
蝶・昆虫・蛾

塩嶺やその周辺で見かけた蝶や昆虫の写真がたまってきました。少しずつ整理してゆきたいと思います。自宅で羽化したものもこちらにあげて行きます。
成虫になる前に、小鳥や他の昆虫に食べられてしまうものがほとんどだと思うと、これらの生き物達に出会った偶然がとても貴重な体験のように感じます。
キアゲハ ウラギンシジミ
ヤママユガ オオミズアオ ルリタテハ


続 キアゲハ
2008年4月12日 記
2007年9月3日〜2008年4月4日 撮影

去年の9月3日に蛹になったまま年を越し
8ヶ月間硬く乾いたようになっていた蛹の色が
黒っぽく変化したので不思議に思い写真に撮った
少し触ったら お尻をピコピコと動かした
もしかして蝶になるかもしれないと
猫の籠の中に蛹を入れてネットで囲っておいた
翌日4月3日朝に 羽化していた

この蛹は下の写真にあるように
 ざるの一部に尻尾を付けて
背中に糸を1週させて体を吊っていた
その体勢のまま羽化することができれば
完全にはねを乾かし開く事ができたろうと思う
黄色の体液を少し出しただけで
羽の先端が完全に開かなかった


薔薇の花と記念撮影をした

3月4日の蛹  手前は3月3日に羽化した
スジグロシロチョウの蛹の抜け殻

4月2日の蛹  羽の色が透けている

4月3日朝に 蛹から出てきたキアゲハ


4月4日にての平の上で少し羽が広がったところ
ゆっくりと羽を上下させて 何とか開こうとしていた

近くに咲いている沈丁花の花の上に置いてあげた
上手く花の蜜が吸えたらいいな・・・
羽が広がって 遠くに飛んで行けたらいいな



2008年1月31日 記
キアゲハ
Yellow Swallowtail
Papilio machaon hippocrates
2007年8月23日 8月29日〜10月撮影
英名は黄色のツバメの尻尾・・・なーるほど
学名のヒポクラテスは哲学者の名に由来する
 H19年8月29日に 友達が畑の三つ葉にいたキアゲハの幼虫を持ってきてくれた。沢山食べて大きくなって体重が3.7gになった。蛹になる前に脱糞して体が小さくなった。9月になって2日間何も食べなくなった。
 かぶせてあった網に体を固定する為に糸を吐いてマットを作った。尻尾の端になる方を糸でしっかり固定し、さらに自分の背中を固定する糸をマットに結んで幼虫のセーターを脱ぎ蛹になった。この間は観察していないので、どのように体を動かして固定していったのかは不明。蝶の写真はこの幼虫をもらう前に近所の花畑で撮ったメスの成虫です。体には毛が密生しているのがわかります。サファイア色とルビー色がパーティドレスのように綺麗です。
ちょっと羽を開きかけたところです 三つ葉を盛んに食べています。糞は3段のクシ団子の様です
網に一生懸命に糸を張っています 細い糸です 裏から見るとこんな具合です
下に見えるのは 幼虫の頃のセーターです  9月3日 蛹2日目は薄茶色になりました 9月4日

自分の出した糸で体を支えている蛹さん 11月撮影
 

  9月3日に蛹になってから2ヶ月後に左の写真を撮りました。この蛹はH20年1月31日現在も蛹のまま変化がありません。半年近くも蛹でいるのかな?
  本には野外では短期あるいは長期にわたって休眠をする蛹がありいろいろな経過をする蛹が混ざっているとありました。蛹で越冬するそうです。死んでいるのと勘違いして捨てなくて良かったです。
 この蛹が春に無事蝶になることができるようにそっと箱に入れてしまってあります。自然条件での越冬はかなり気温が低い所ですので窓際に箱を置いてあります。
 左の写真では背中を支えている1本の糸がしっかり見えます。
 完全変態をして成虫になってゆく蝶はなんて不思議な生き物なのでしょう!この硬い鎧のような蛹の皮が寒さから 身を守ってくれる防寒服の役割をするのかな・・・・
  



2008年 1月21日 記
フクラスズメ
arcte coerulea guenee

 驚くと体をそらして左右に揺らします。この色の幼虫から青紫の羽の蛾になってゆくとは不思議です。
 友達が珍しい蛾が窓の外に落ちていて生け捕りにしたから見にくるようにと連絡をくれた。首から上が無いけれど動いている。羽を開いて調べてみるとフクラスズメという名前。後ろ羽の青紫帯がとても綺麗な色をしている。体の綿毛が密生していて、これが寒い冬に小鳥のスズメが体をふくらませて枝に止っている姿に似ているところからフクラスズメという名の由来となった。
 夏に蓼の海周辺で見つけたけた不思議な格好をするフクラスズメの幼虫の写真を撮ってあったので、12月にまさか成虫を手にすることができるとは幸運なことでした。 この成虫は10日間何も食べれずに生きていた。頭部が取れていなければ自由に舞ってゆくこともできたのにかわいそうな事でした。今は友達の家の庭で眠っています。



        2007年12月15日 記
    ウラギンシジミ
          2007年11月2日撮影

 友達が珍しい蝶を生け捕りにしたので撮りに来るようにと連絡をくれた。初めて見た時は蛾ではないかと思った。なかなか羽を開いてくれなかったが指に止まると不思議と開く。
 内側の羽の色から秋型のメスであることがわかった。食草を調べると藤やくずとのこと。友達の庭には大きな藤棚がある。どうやらそこで羽化した直後に見つかってしまったらしい。
 シジミとはいってもふつうのシジミの1.5倍くらいの大きさである。足が白いタイツをはいているみたいで短くて可愛い。
 花に止らせてみたけれど、ウラギンは花の蜜でなく樹液を吸うようである。秋型は成虫で越冬するようだけれど寒い土地でいったいどんなところで過ごすのだろう?無事に春を迎えて産卵することができたらいいのだけれど・・・
 このウラギンは翌日捕らえた場所に再び放した。来年も会えたらいいな。



      2007年 12月3日 記
     ヤママユガ
       2007年9月20日撮影

 2006年夏知人が綺麗な黄緑色をした繭を見せてくれた。それは塩嶺の山の中で見つけた天蚕の繭だった。
 天蚕について知りたくて8月20日に安曇野市有明にある「天繭センター」を訪れた。センターの周りにはクヌギの木の林が繁っていた。右の写真はヤママユガのオスとメスを1匹ずつ入れて卵を産ませるための竹篭である。この卵をクヌギ林で孵化させてクヌギの若葉を食べさせて繭を作らせる。天蚕繭1個は7gで600から700mの絹糸が取れるそうである。天蚕絹糸の値段は1g=1000円。繊維のダイヤモンドと言われている。
 
 2006年秋に家のそばの蔦の茂みで大きな蛾を
見つけた。後ろ羽が爬虫類の目だまのように見える。
どこかから飛んで来たのだろう。蝶と違ってとても動きが鈍い。目ざとい小鳥にすぐに食べられてしまいそうである。私の小さな頃はこの蛾はもっと沢山生息していたような気がする。触覚が鳥の羽のように太いのでどうやら♂らしい。
天蚕センターにて
この竹篭の直径は20cm
天蚕はこの籠の周りに卵を産み付ける
クヌギ林は3〜4mの高さに揃えられていて
繭を集めやすいようにできている。
ヤママユガを英名で
The Japanese Silk−mothという
それにしても親指ほどの大きさの繭から
700メートルの長さの絹糸が取れるとは驚きである
 これはヤママユガの繭ではないが2005年7月16日に塩嶺の楓の木の枝に沢山ついていた繭である
中に蛹が入っているのが見える 
この蛹からどんな蛾が羽化するのだろう
まるで赤ん坊がゆりかごの中で眠っているみたいだ

この繭は2007年8月26日に野イチゴ(?)らしき枝で
見つけた。蝶は蛹になるだけなのに
蛾は繭の中で蛹になる・・・・
左の繭はただ枝についているだけなのに
これは繭の周りを木の葉で包んで
天敵から身を守っている



2007年11月27日 記
塩嶺のオオミズアオ
2007年4月撮影
オオミズアオについては2005年と2006年の
小鳥バスのお話の中で聞いていて
興味を持っていましたが 今年の4月末に
塩嶺閣の前の駐車場際で実際に見た時には
感激しました。羽化した直後で1時間近く
じめんから突き出た枝にじっとしがみついていました
薄青緑色の羽は幻想的な感じがしました
これはフィルムカメラで撮っているので
色が実物よりも冴えていません
白いタイツをはいたバレリーナのように見えて
気品を感じる蛾です  こんな目立つ所で羽化したら
お腹をすかした小鳥に狙われてしまいます

オオミズアオ黄色の触覚がバレーダンサーの帽子飾りのようで可愛いです。蝶と違って短い足です。



2007年11月 記
塩嶺のルリタテハ  

2007年 10月13日撮影
右の写真は塩嶺展望台上のゲートボール場から
右の道に入った藪の中で見つけたルリタテハです
羽が傷んでいますが 青い縞模様は鮮やかに
見えました
下のルリタテハは お盆に塩嶺閣前で
見つけたものです。
今年会ったのは この2頭だけでした
初めてルリタテハをみたのが塩嶺閣の前の道
あっという間に飛び立ったから
はねの鮮やかな青色がとても印象深かった
これは8月13日に同じ場所で見かけた
どうやら ポカポカのコンクリートの上で
はねを乾かしているらしい
そーっと近づくのだけど すぐに飛んでしまい
そしてまた同じ場所に戻ってくる
そうしてかれこれ40分が過ぎやっと撮れた
ルリタテハははねを閉じると木の葉のように見えて
全然目立たない
縄張りを持つらしく 群れではみかけない
食性はサルトリイバラ・ホトトギス・ユリとのこと
瑠璃色は宝石のラピスラズリが元になっている
ラピスラズリをくだいて絵の具の
コバルトブルーになる
このまま越冬するとの事 また雪のなかで
会えるかな・・・・・