| くちばしの模様による白鳥の識別 2006年4月記 |
| 2006年1月22日は塩嶺鳥楽会で白鳥とカモの生態について林 正敏先生から白鳥保護などの体験を交えたお話を聞きました。本には載っていない貴重なお話も聞けるのが この勉強会の特徴です。 世界には鴨白鳥、黒襟白鳥、黒鳥(くちばしが赤い)などの白鳥もいますが、日本に飛来するのはコハクチョウ、オオハクチョウ、アメリカコハクチョウ、こぶハクチョウで、新潟の瓢湖にはオオハクチョウ、諏訪湖に飛来するのはコハクチョウが多いとのことです。 コハクチョウはくちばしの黒い部分がオオハクチョウよりも広く黄色い部分が狭く鼻孔に達していないとのことです。その結果コハクチョウはくちばしの太いところに模様が出るので名前の識別がしやすいのだそうです。イギリスの研究所では1966年頃から体系つけられ一万羽以上のハクチョウに名前が付けられているとのこと。 諏訪湖での固体識別は故 林 俊夫先生が始められています。諏訪湖に初めてコハクチョウが飛来し越冬したのは1974年のことで、このペアには「スワオ」と「スワコ」と名づけられました。スワオとスワコは74年から86年までの13年間連続で飛来し幼鳥を連れてきたそうです。「とよひこ」「とよこ」も82年から来ているそうです。下の写真が今年も飛来した白鳥のものならば とよひこ とよこは24年間飛来していることになります。このように白鳥の識別をすることで解ることもたくさんあります。 諏訪湖の写真撮影で知り合った中村さんから、名前の付けられたハクチョウの写真を送っていただいたので、今年最後にとったハクチョウのファミリィの写真に続けて載せてゆきます。 特徴をよく捉えた名前がつけられていると思います。 |
3月8日に最後まで残った白鳥の家族
![]() |
![]() |
| 2005年10月に諏訪湖に注ぐ横河川河口に飛来した白鳥は2006年3月5日夕刻そのほとんどが北に向かって飛び立っていった。 その日諏訪湖に集結した白鳥の数は数百羽かと思われた。 お互いにコウーコゥーと呼び合いながら沖に集合して10数羽〜数10羽のむれになって諏訪湖の水を思い切り蹴って舞い上がった。 これは3月8日の夕刻に舞い戻ってきたかあるいは上川のほうから飛んできた白鳥の家族で、この日を最後に白鳥は諏訪湖から全てが犀川あるいは新潟の瓢湖に向かったらしい。 |
![]() |
![]() |
![]() |
くちばし模様による固体識別
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
幼鳥のくちばしはピンク色で模様も変わってゆくそうです。ワイちゃんや つの一、 クワガタはとてもわかりやすい名前だと思います。 H2年の4月から5月まで北海道屈斜路湖で4羽のハクチョウに発信機が糊付けされ、日本野鳥の会、NTT、やましな鳥類研究所、日本白鳥の会が共同で気象衛星ノアによるで追跡調査がされたことがあるそうです。クッチャロ湖から繁殖地のコリマ川まで飛んだ距離は3083kmとのこと。 自分の体の筋力で羽ばたいて自分で移動できる鳥たちの力の素晴らしいこと! |
自然界のハクチョウの餌は主にマコモで、最近はハクチョウの餌用に植えられて増えてきたそうです。マコモは水中で新芽を作りながら越冬し、ハクチョウは水に潜って長い首でマコモの新芽を食いちぎって食べています。 マコモは糖分がとても高いのだそうです。また繊維質も多いので砂嚢に小石をたくさん飲み込んで消化を助けています。鉛の錘や 散弾銃の鉛の玉などを小石と間違えて飲み込むと鉛中毒をおこして衰弱し死んでしまいます。 今年は諏訪湖では鉛中毒の犠牲になったハクチョウのことを聞きませんでしたので、良かったなと思いました。 |