介護と福祉の窓口


 日本の介護と福祉の流れ

 平成12年に介護保険が実施され、介護、福祉の世界が大きな転換点を迎えることになりました。寝たきりの方や 認知症疾患を抱える高齢者の方達への介護サービスの充実がこの制度によって計られており、大きく前進の一歩を しるしたものと考えられます。次には福祉制度全体への変更ももたらされようとしています。これまでの制度では 措置という言葉に代表されるように行政の施策としての福祉という考え方で実施されていましたが、これからはこ のような考え方が減っていくものと考えられます。寝たきりの方や痴呆の方、障害のある方たちが自分たち自身で 積極的に選択をして制度を利用していくようになっていくものと考えられます。 現実的には本当にそのようになっていくかどうかは細かい運用の仕方にかかっています。制度そのものの理念が現 実になるためには実際に実施していく事業者や利用者の理解と前向きな姿勢が必要になってきます。人々の考え方 が変わらなければならないのです。
民間を中心に積極的に事業者が参加をしてよい意味での競争原理が働いて、よりよいサービスが供給されることが 必要になっています。 在宅での療養の整備のうえで、訪問看護、訪問介護、訪問入浴などの訪問サービスやデイケア、デイサービスなど の通所サービスが充実していくことが必要です。
私達こまくさ会としても施設サービス、在宅サービスの両面で様々なサービスを提供しており、今後もますます充 実していくように計画をしています。 21世紀を迎えて、大きく変化をしていく環境の中で、患者さん、利用者の方達がより利用しすいものを提供してい くように私たちは全力で取り組んでいきます。

私たちこまくさ会の基本的な方針です。

1. 患者さん、利用者本位のサービスに徹する。
2. 笑顔で優しく、敬意を忘れず、言葉遣いを丁寧にする。
3. 無理強いはしない。害さない医療・介護を目指す。
4. 情報公開に努め、信頼関係を構築する。
5. インフォームドコンセント(説明と同意)を徹底する。
6. 個人を大切にケアし、ユニットケアの精神を徹底する。
7. プライバシーを尊重し、個人の秘密保持に努める。
8. 常に新鮮な気持ちで前向きに、なれあいにならない。
9. チームワーク連携を重視、お互いの人間性を尊重する。
10. 社会のルールを守り、公私の区別をきちっとする。
11. リスクマネジメントに習熟し事故予防に努める。
12. 感染予防に努め、患者さん、職員の健康管理を実施。
13. 標準化されたサービス提供のためマニュアル整備の実施。


 現在の私たちの施設での運営についてユニットケアを中心に推進していくよう努力をしています。グループ ホームを運営する中で少人数でのケアの大切さを実感しています。認知症疾患の方へ暖かい雰囲気を作ること、 穏やかな環境を整備すること、人間としてより暖かい関係を作ることなどの重要性を認識しております。老人保健施設 においてもこの点を深めていきたいと考えています。介護者と利用者が互いに尊重をしあいながら生活をしていくこと ができることが日々の中でいかに大切であるかを実践していきたいと考えています。

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