まずは目出度し目出度し。


 では皆様ご機嫌よう。

 最後の日の安来からの大山の眺めも最高でした。

 最後に安来の足立美術館でたっぷりと眼福させてもらいました。

 いうことなしの旅行でした。

 出雲大社では知人の縁結びのお祓いをうけ、

 推古天皇2年(594)に創立された鰐淵寺もとても素敵だった。鰐淵寺所蔵の観音菩薩二体は島根県立古代出雲歴史博物館で鑑賞することができました。

 すでに気圧配置は冬型で、西高東低、裏日本はどんよりした雲が立ちこめ、あられが降り雪雷が鳴り響くはずだったのですが、私たちはまことにラッキー。松江、出雲、安来滞在の二日半は好天に恵まれました。

黒住宗忠は現在の岡山市にある今村の神社今村宮の宮司としてうまれたが、病弱で33歳の時は肺結核で生死の境を彷徨ったが、文化11(1814)11月冬至の日の朝、彼が35歳のとき、「神人不二」(神と人とは本質的に一つである)の体験をする。つまり天照大神の精神を体得された。

 昔、小山敬三さんという画家が姫路城を画題として沢山の作品を残されたのですが、まさに絵心が動かされる画材ですね。

画像

 岡山では、吉備津神社を見物して、さらに黒住教の今村宮と神道山を見学しました。あまり人に知られていない事実なのだけれど、アメリカの信仰復興運動(Revivalism)が明治時代に日本に紹介されるに先立つこと70年前に、日本独自のリバイバリズムが天照大神を主神として創始されていたのです。

 私の大学時代の同窓生で姫路に住んでおられるXXさんが、「ミニ同窓会をやろうか」と申し出られたのですぐさま飛びついた。

 おまけに15歳も歳のちがう私の姉が「私も行きたい」というので、姉のお供をすることになりました。

 まず手始めは1993年、日本ではじめて世界遺産に指定された姫路城、別名白鷺城。JR姫路駅から眺める姫路城は、大きいだけが取り柄の平凡なお城に見えるのですが、近くから眺めるとすばらしく美しいお城ですね。驚きました。

写真:出雲大社で神前結婚を挙げるカップル

写真:

 松江の町も素敵だったし、

 これ以来、黒住教は心を(+)の方向に振り向ける運動を起こし、多数の病弱者を回復させ、心礎を築かせることに成功した。いわばプラグマティックな見地で創始された「心の健康法」なのです。現在の教主の黒住宗晴様は京都大学の宗教学博士なのですから、きわめてアカデミック。岡山市というのは林原だけではありませんね。今回は黒住精二博士にご案内いただきました。

 いままで中国地方というのはほとんど歩いていなかった。

 素敵な温泉がないとか、高い山がないとか、旅行をするのには中途半端な土地だとか、いろいろ理由はあるのだが、いずれにせよ「食わず嫌い」だったのかもしれない。

姫 路・岡 山・松 江

                             2008/11/1822

写真:小泉八雲旧居にて