Leipzig Bachfest

                 2008/06/15

 このトーマス教会には少年合唱団があっ
て、
BACH Festのない場合でも

      金曜日の午後6
        (聖歌とカンタータ)有料
(2)
      土曜日の午後3
        (聖歌とカンタータ)有料
(2)
      日曜日の午前9時半(ミサ)

で聞けるようです。

 また、バッハ・フェストは来年も開かれ
るそうですから、あらかじめ調査した上で
出席されても楽しいでしょうね。


 では皆様ご機嫌よう。

するとまもなく、この教会のすべての鐘
が大音量でなり出した。

それが一通り終わったころ、パイプオル
ガンの演奏が始まった。とても荘重な雰囲
気でまことに素敵だった。

次にトーマス教会の合唱団が合唱をはじ
めた。きっと後陣二階で歌っていると思わ
れるのだが、歌声が教会の高いアーチ天井
の空間で鳴り響き、すばらしく神々しい響
きを醸し出している。

なに、前夜泊ったホテルの受付で、
バッハ・フェストのパンフレットを見
たことが発端だったのですが、この日
の朝
9時半からトーマス教会でミサが
あるという。

教会の近くに車を停めて、920
ごろに
トーマスに入ったのだが、
驚いた。教会内はすでに満員に近い状
態であり、東・西入口には案内役のお
ば様たちが立ち、出席者に無料でパン
フレットを渡している。そのパンフレ
ットがこの写真。

バッハ音楽を、私たちは好んで日常楽しんでいますが、
それが現実にどのように使われていたのか、いままで知る
すべがありませんでした。それゆえ、このミサはとても参
考になりました。ゴチック様式の教会建築様式が合唱団と
オーケストラの演奏にどのような効果をあげるものか、教
会音楽とはどのように演奏され、祈祷並びに説教をいかに
盛り上げるものか、につきよくよく理解することができま
した。

 また、バッハの時代にもルター思想が深く浸透している
事実も理解することができました。

 そういう意味で、このミサはとても良い勉強になりまし
た。

それにもう一つ分かった。このミサはBach Festの趣旨にあわせ、
バッハの当時の(
18世紀の)ミサを再現しているのだ。   

          
トーマス教会合唱団
           ゲヴァンドハウスオーケストラ

を現在のトーマス教会指揮者
Georg Christoph Billerが指揮をして、
教会の牧師が式次第を取り進めている。

 合唱団が歌い、ソプラノ歌手Gesine Adlerが唄うとき、それはま
るで天上の世界から天使が目の前に現実にひらひらと舞い降りる感
じがした。嘘じゃありません。

式次第についてはここに掲載するパンフレットの一部を参照願いたいのですが、Gemeindeとかいてある部分は出席者全員が唱和する。

このころには、鈍感な私も理解し始めていた。出
席者のすべてが先ほど渡されたパンフレットを開い
て見入っている。

そう、あのパンフレットは曲目と歌詞と祈祷文と
唱和文言を、式次第に合わせて(ドイツ語で)すべ
て書き記してあるのだ。

会場内は撮影禁止とパンフレットに書いてある
のだが、それとはしらず、何枚か写真を撮ってし
まった。内部はご覧のとおりとても質素な新教ス
タイル。

私のような素人に音楽の話をさせるべき
ものではない。かならず見当違いの発言を
してしまうからです。

ここにバッハの話を持ち出すのは、たま
たまライプチッヒの街を見物したのが日曜
日で、たまたま入った教会がトーマス教会
で、たまたまその日がバッハフェスティバ
ルの日曜ミサが執り行われていたからなの
です。

写真:このミサのために楽器を背負って自転車で教会に到着した女性楽団員

 5頁目のOrgelというところでバッハのトッカータ
566/1が演奏され、引き続きただちに、カンタータ24
演奏されます。

 こういうミサが延々と続いて、(ここに掲載はしてい
ませんが)、
11頁目には、牧師の説教のあとで、全員で
マルティン・ルターによる祈祷文を全員で唱和するので
す。

 ここまでのミサで1時間半が経過しました。

 現代人にとっては、「長すぎる」ミサですので、帰り
始める人たちもでてきました。もちろんちんぷんかんぷ
んのドイツ語に悩まされていた小生もそれに同調して中
座することとしました。中座しなければ更になお
1時間
はつきあわされていたでしょう。