Karlstein/Hluboka

           2008/06/19

 このホテルの近くにパブリック・ゴ
ルフ場もある。ガサツな河川敷だけれ
ど、
18ホールで約5千円。クラブハウ
スもいたって簡素。お城からも見える
ゴルフコースだ。こういう田舎に来て、
なにも考えずに、ゴルフをして暇つぶ
しをしても楽しいかもね。


 では皆様、ご機嫌よう。

 とても暑い日だったから、プールに飛び
込んで火照った体を冷やそうかと考えたが、
最後の一瞬でこらえた。それこそ「年寄り
の冷や水」だと思ったのだ。代わりに食堂
で売っていたかき氷を
1カップ食べて体を
冷やした。

 ここを見終わったら、もうへとへとに疲
れてしまっていた。町のインフォ−メーシ
ョンですぐ近くのスポーツホテル
Barborka
を予約してもらった。すばらしく清潔で、
機能的なホテルだった。スポーツホテルだ
から、テニスコート、プールなどがついて
いる。宿賃は
WC、シャワー、朝食付きで
750Kc(約5千円)。安くて万歳! チェコ
にもこういう素晴らしい宿泊施設もあるの
だ。

画像:絵葉書より

画像:絵葉書より

画像:絵葉書より

 城の前に広大な城庭園があります。

 図書室です。

 拝観コースを終了したときに出るグ
ラスハウス。近代建築だと思うもセン
スがよい。

 内庭の外壁装飾。白い石に繊細な鹿の角
が映える。

 外部も内部も素晴らしく美しいお城である。
残念なことに内部の写真撮影は禁止されてい
るが、とてもとても豪華。おそらくチェコで
もっとも美しく豪華なお城であろう。

 このお城は、もともとはボヘミア王プジ
ェミスルによって
13世紀に建てられたらし
いのだが、その後
17世紀後半になってドイ
ツの貴族
Schwarzenberg家に売却された。

 ちょうどお昼12時にKarlstein城を出発して、
R4の高速道路、一般道路4号線、20号線を乗り
継いで約
2時間でHlubokaに到着した。

  Hlubokaは「フルボカ」と発音するらしい。

 こうやって大事なところをガイドブックで見
せつけられると、私はこの日、カールシュタイ
ンに来て、大事なポイントは一つも見なかった
ことに気がついた。カスばかり案内されたのだ、
という残念な気持ちになった。

3. The Great Tower and the Chapel of the Holy Rood

神聖ローマ帝国の戴冠式用の宝飾類の保
管庫ならびにチェコ国家の戴冠式用宝飾品
の貯蔵に使われた。一段と高い白塗りの巨
大な塔である。一般には公開されていない
ようだ。

画像:Karlstein城のGuide Bookより

画像:Karlstein城のGuide Bookより

2. St. Catherine’s Chapel

宝石で飾られている。

ツアーUに乗れば、内部が拝観できるらし
いのだが、このツアーに乗るためには事前予
約が必要だ。

画像:Karlstein城のGuide Bookより

1. The Tower of our Lady

  フランスの王太子であり、のちのシャルル5
(右)から聖遺物を受け取るカレルW世(左)

 カレルW世の当時の服装、靴などがはっきり
と観察できる素晴らしい壁画だ。一般には公開
されていないようだ。

 城内はツアーで回るのだが、内部は撮影禁
止となっているから、あとで思い出そうとし
てもちっとも印象が思い出せない。やはり見
どころは礼拝堂なのだが、礼拝堂を見るため
には事前予約が必要なようだ。
Karlstein
Castle
と題するガイドブックから写真をお
借りして拝観することにしよう。肝心なのは
次の三か所だ。

町営の駐車場に車を停めてから、だらだらと
800m上り坂を登らなければならない。馬車にのる
150Kcなのだが、10人集まらないと出発してく
れない。朝早く着くと、どうしても歩いて登るこ
とになる。砂糖パンを焼いて売る店がある。

 カルルシュテイン城は神聖ローマ帝国皇
カレル四世により1348年に作られた宝
物庫である。日本では足利尊氏の時代。室
町時代の初めですね。 

 街の中心から続く高速道路D5=E50に乗り、
出口
14で降りて、田舎道を走る。

 チェコの田舎道はどこも(私が旅行した範
囲内では)道は狭いがよく舗装されていて、
車が少なく、ドライブは快適だ。季節なのか、
道端に朱色のケシが咲いている。

 プラハの街は、「幻滅」だった。古都といえ
ば、日本人にとっては「京都」を思い起こし、
「ゆかしさ」、「静かさ」、「文化の香り」が
あるはずなのだが、この中欧の古都にはそれら
がなかった。

 あったのは、現金至上主義、拝金主義の人た
ちの群れで、観光客を客引きが取り囲む姿だっ
た。物価は異常に高く、つつましさがなく、人
が多すぎて美しさも消えていた。

 車で旅行するものにとっては、車を駐車させ
るスペースもなかった。ヒルトンなら駐車場は
あるが、私たちの利用するクラスのホテルには
駐車場がない。路上のスペースは身体障害者用
のスペースを除いてはすべて住民に割り当てら
れていて、外来者にたいするスペースはまった
くない。

 そこで、プラハには二晩泊まったのだけれど、
二日目の早朝、さっさと逃げ出した。