Hotel Goldner Apfel, Pillnitz

          ピルニッツの黄金林檎ホテル

 Bad Schandauはエルベ川沿いにまで
降りてきたところの保養地で、
Festung
Königstein
(ケーニッヒシュタイン要
塞)も巨大な岩山に築かれた砦でした。
早朝ですからエレベーターは利用でき
ませんでしたが。

 PillnitzDresdenの中心地からエルベ川
に沿って約
15km遡ったところにあり、ここ
からさらに上流へ遡っていくと、東ドイツで
は有名な観光地であるザクセン・スイスには
いる。奇岩巨岩が屹立している場所である。

 私は時間がないので、早朝5時半に出発し
て二時間ばかりで、あらかた回ってきました。

 昔、欧州でトラベルガイドと
いえば、ミシュランの英語版が
もっともポピュラーだったのだ
が、出発前に東京駅の近くの丸
善で調べたら、現代的で活字の
大きい新版に切り替わっていた。
なんとそこにわずかだがホテル
の紹介も載っているのだ。

 上に切り抜きを貼ったのでご
理解いただけると思うのだが、
記述は非常に簡単だし、ミシュ
ランに載るくらいだから、混雑
しているはずだ、とお考えにな
るだろう。

 ところがあにはからんや、な
んともあっさりと予約はとれて
しまった。泊ってみたら相客も
ほとんどいなかった。

 ちなみに、この城を壮大に改築し
アウグスト強王の肖像はドレスデ
ン城の君主の行列のなかで拝見する
ことができます。

  下の画面中央がフリードリヒ・ア
ウグスト
1 (ザクセン選帝侯)
1670 - 1733年)、俗にアウグ
スト強王

 また、PillnitzにもSchloß Pillnitzという宮殿があって、
ホテルからはすぐ目の前だし、花が咲き乱れてとてもきれい
でした。

 というわけで、とても環境にめぐまれたホテル
で悦びました。

 ご参考までに申し上げますが、このホテルの女
主人はお歳を召しておられますけれど、素晴らし
い美人で、日本人的なこまやかな配慮を行き届か
せ、夕方ホテルの部屋に帰ってみると、部屋の掃
除もしてあるは、脱ぎ捨てていたパジャマがキチ
ンと折り畳んでベッドに乗せてあるはで、びっく
りし、恐縮しました。

 そこで、朝ライプチッヒから電話をして、
ドレスデン・ピルニッツ地区の
Goldener
Apfel
(黄金リンゴ)というホテルに電話
をして、宿をとった。

 ミシュランのトラベル・ガイドに次の記
述があったのだ。

 通りがかりに Zimmer frei  (ツィ
マー・フライ、一般家庭の部屋貸
)を探すのは、えらく時間がか
かる。なにしろ自動車で街を走り
ながら看板を探すので、とくに大
都市では簡単にはみつからない。
だからドレスデンの場合には、

入る先に考えた。

 今回はミシュランで行こう、と。

 どういうわけか、一番はじめにライプ
チッヒから電話をしてご主人と話したと
きは、宿賃は一泊€
70だったはずなのに、
私がこの宿に到着したときに€
60となり、
いざチェックアウトをするときになった
ら、€
50ということになっていた。いっ
たいこの宿の経済観念はどうなっている
のだろう。

 また、ためしに、Würzburgの宿もミシ
ュラン記載の宿をつかいましたが、その
ホテルもまことに便利で快適な宿でした。
ミシュランを一度お使いあそばせ。


 では皆様、ご機嫌よう。

 画像:
  
The Michelin Green Guide, Germany
 
©Michelin et Cie, Proprietaires-editeurs
 
Depot legal novembre 2006
 P196

 ミシュランに書いてあるとおり、前は小
学校だったらしいのだが、それらしい片鱗
は少しは残っているものの、個室のなかも
美しく優雅に作られている。

 私は、このホテルに来るまえはPillnitz
などという地名はまったく知らなかったの
だが、宿のご主人が説明してくださるに、
アウトバーンで
Pirnaに来て、あとは、
Radebergの方向に進むと自動的にPillnitz
に着く、と言われた。その通りにしたら、
いとも簡単に到着してしまった。



 周辺の地図を見ておこう。

 それにこのホテルの美しいこと。絶句
する。ホテルの周りは花でとりかこまれ
ていて、朝食をとる
Tea Roomなどは、夢
見心地になるほど美しくセッティングさ
れている。

 このホテルを飾っているたくさんの絵はご自身でお描きになったのですか、とたずねたら、「いいえ、すべて画家に描かせたものです」とのことでした。

 Basteiという場所はエルベ川を見下ろす高台にあって、巨大な岩が屹立している。早朝なので通常は車でははいることのできないWaldhotelまで車をのりつけ、そそくさとした無料の観光を楽しみました。

画像:
The Michelin Green Guide, Germany
©Michelin et Cie, Proprietaires-editeurs
Depot legal novembre 2006
P478