Istanbul
2007/04/01
トルコは食用のチェリーがたく
さんあって、トルコ航空の機内サ
ービスでもチェリージュースが供
されますから、「桜」とはいいな
がら、正体は「さくらんぼ」なの
かもしれません。
では、皆様ご機嫌よう。
もう一つおまけに、
諸兄と違い、私はあまりまめなほ
うでないので、今回はじめてトプカ
ピ宮殿に付属しているイスタンブー
ル考古学博物館というのを訪ねまし
た。この博物館の宝はレバノンのシドンで発掘されたギリシャ時代の完
璧無比な石棺で、「アレキサンダー
大王の石棺」と称されるものです。
この石棺にはライオンの生皮を頭に
かぶったアレキサンダー大王が描か
れているのです。
いまでは、チューリップといえば、
外貨稼ぎの材料として使ったオランダ
がチューリップでは有名で、チューリ
ップといえば、Keukenhofを想い起す人
が多いだろうけれど、トルコ人の心性
としては「それは許せない」のである。
今年のイスタンブール市のチューリッ
プ祭りは4月6日から二週間開かれる。
(2)のチューリップなのですが、手持ちの
『イスタンブール考古学博物館宝物集』と
いう写真集をパラパラめくっていたら、右
の写真が出てきました。確かにチューリッ
プの図案が読取れます。
このIznik焼の三角小間は、実は日本の秀
吉の時代の製品で、詳しくいうと16世紀の
第4四半期に作られたものであり、青い色
のチューリップが描かれている。
イスタンブールを案内してくれたガ
イドさんが、次のようにいいました。
1. 皆さん、桜は日本が原産地だと思
っておられるでしょうが、実はトル
コなのです。黒海に面したなんとか
いう(失念しました)町が原産で、
日本の桜は孫桜なのです。
2. チューリップについては皆さんは、
オランダが原産だと思っておられる
でしょうが、実はトルコが原産です。
(ドルマバフチェ宮殿の花)
今回のトルコはアンカラにも一日
行ったのだけれども、大部分はイス
タンブールで寒い春の日をブルブル
震えて暮らしました。
最近ちっとも同窓会通信を発信しない
ので、「どうしてるんだ」とお小言を喰
らいそうな感じなのですが、なんだかや
けに忙しくなって、正直考える余裕がな
くなっているのです。
今回のこの通信もやっつけ仕事で、で
きることならぞんざいに済ませたいと思
っているのですが、どうなることやら。
今回はチューリップ特集にしましょう。
また、軍事博物館のイェニチェリの
楽団、メフテルも健在でした。
(ドルマバフチェ宮殿の花)
(この写真は:Keukenhof,
Holland)
http://www.justdazzle.com/archives/keukenhof.jpg
そういえば、現在でもキリ
ムのテーブルセンターやクッ
ションなどにチューリップ模
様が使われているのが観察で
きる。
ちょうどこの頃、オスマン・トルコのチューリップがオランダと英国に輸出され、もてはやされて、1620年ごろに欧州でチューリップの暴騰相場が始まった。このチューリップ・バブルは1637年にはじけて、相場は大暴落した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E
3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%
83%83%E3%83%97
(トプカピ宮殿から金角湾のガラタ橋を眺める美女(?)ふたり)
ことの真偽はよく知らないけれ
ど、なるほどイスタンブールの町
には桜の木が沢山あって、それが
4月1日の時点で満開でした。日本
の桜よりは白い色で、なんとなく
さみしい桜です。イスタンブール
市役所前の桜を鑑賞していただき
ましょう。
(西暦360年に完成したアヤ・ソフィア寺院。
左の工事用の足場はここ20年ばかり立ちっ放しなのだという。)
(チューリップで飾られたトプカピ宮殿)
また、S先生から「地震がきたから大
変やわなあ」と慰めというか、思いやり
のお言葉を頂いたのですが、ご返事も差
し上げていません。地震のときは他所に
行っていて、金沢には居なかったのです。
そう、私はトルコの近辺にいたのです。
BBCとCNNが「金沢で地震」と報道した
ので、まわりにいた人が私に教えてくれ
ました。
(ヴァレンス帝378年に完成した水道橋。花は木蓮)