シルマンデー

1909年(明治42)夏、シルマンは子供たちを連れてライン川沿いに徒歩旅行を行い、ブルール渓谷で一夜雷雨に襲われて、農家では宿泊を断られ、ようやく村の小学校の一室で夜を過ごしたことがあった。そうして眠っている子供たちを見守りながら、彼は考えた。「ドイツ中の学校が、休みの間宿舎として教室を提供すれば、学校の利用価値が高まる。そして更に、村々に気持ちのよいユース・ホステルを造り、青少年たちを暖かく迎えることができたら‥‥‥」
シルマンの心の中にユース・ホステルが誕生したこの日、8月26日をシルマン・デーとして、世界各国のユース・ホステルでは、彼の偉業を讃えている。

兼松 保一 著 「野外活動」 (株)ベースボール・マガジン社
1986年4月20日 第1版第1刷発行 より



記念すべき1909年8月26日
1874年東プロシアに生まれたシルマンが、ユースホステルを思いついたのは1909年8月26日、かれが35才のときである。そのときのことをシルマンは、かれの著書「若人の旅行−小学校ホステル」に、次のように書いている。
「それはちょうどブレール渓谷でだれもいない学校の前を通り過ぎた時のことでした。わたしの胸に新しい考えがひらめいたのです。町にも、ほとんどどの村にも小学校があります。その休暇中のあいた教室は、学生旅行団のための寝室や食堂に変えられるのを待っているようなものだということです。  

文部省 「指導者のためのユースホステル活動」 教育図書株式会社
昭和44年1月25日 再訂発行 より

毎年、記念日に蓼科クライネユースホステルでは歩く行事を行っております。

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八ヶ岳登山、蓼科高原の自然と遊ぶ旅の宿/蓼科クライネユースホステル
長野県茅野市北山5890  TEL.0266-77-2077  更新日:2010-08-23