原村星まつり企画 

    

   第10回初心者のための天体撮影体験会

  2019年7月  

                                     狛江天文同好会 Plus  

                                           廣田 康幸  

                                           原 日出之  

                                           林 茂樹  

                                           大坂 昌道  

 

第10回初心者のための天体撮影体験会(案)

今年は原村星まつり期間中に、特別な天文現象が起きる予報がありません。新月直後ということで、月の影響は ほぼ無いと言えますので、晴れれば朝まで一晩中最高の星空が期待出来ます。今年は木星がへびつかい座に、 土星がいて座にあって高度は低いです。しかし、高気圧に覆われて気流が安定すると、素晴らしい惑星模様が見 られる可能性があります。200倍以上の高倍率で見たいものです。時間が経つにつれて、高度が上がるので、薄明 後から日付が変わる頃まで木星が見られ、その後も土星は見られます。

  毎年の事ですが、彗星の予想が出来ません。今年は、今の所、双眼鏡レベルの彗星はありません。文字通り彗星の如く明るい彗星が現れるか、現在のものが化けるのを期待します。

  太陽は無黒点が続いていて、黒点が見られませんが、もし当日に黒点があれば黒点撮影にも挑戦したいと思います。

  芝生会場におきまして、廣田と大坂が天体写真を参加者の皆様にもご自分のデジタルカメラで撮影して戴く機会を提供しようと始めた企画です。数年前から、原さん、林さんが加わってスタッフも充実してきました。             

 

1. 場所:芝生会場

2. 時間:担当者在席中ならいつでも。

3. 持ち物:各自のデジタルカメラ                                     

・一眼デジで,撮影時、レリーズ(或いはリモコン)が必要になります。

・レンズにUVフィルターなどのフィルター類を装着して撮影しますと、映像に悪影響を及ぼす可能性がありますので、外して撮影する事をお勧めします。

・最近のコンパクトデジカメは、結構望遠になるようですので、星雲・星団の拡大撮影ができるかもしれませんので、是非挑戦してみて下さい。

・ ご自分のカメラの基本操作は、出来るようにしてきて下さい。

・ 全てのカメラに対応出来るわけではありませんので、予めご了承下さい。毎年数人の方には、諦めて戴くこともあります。

・ 空の広範囲を撮影する場合は、35mm〜50mmレンズで、大きめの散光星雲を見栄え良く撮影する場合は、135mm〜200mmくらいの望遠レンズが良いかと思います。

4. 対象参加者:天体撮影をしたいが、機材がない方

         天文初心者

         天体写真撮影初心者(始めようとしている、始めたい方)

         尚、すでに天体写真撮影をしている方はご遠慮下さい。

        メイン会場や駐車場の観望エリアには、プロもしくはハイアマチュアの方が沢山いらっ

         しいますので、機会がありましたらそちらでお話などをされると参考になるかと思います。

また、天体写真講座として、千秋さん(田中 千秋先生)がメイン会場で行います。

         撮影経験者の方はそちらを受講して下さい。

         詳しくは、原村星まつりのHPでご確認下さい。           

5. 撮影対象:太陽黒点、月、惑星(土星、木星)などの地球の仲間たち

        彗星→?  

        星雲・星団:・M4,M5,M13,M22などの球状星団

              ・M31,M81,M82などの系外銀河

              ・M6,M7,M45などの散開星団

              ・M27,M57などの惑星状星雲(小さくですが意外に写ります)

              ・NGC7000,M42などの散光星雲

        散光星雲(特に赤色)は、カメラのメーカー機種によってはカメラ内蔵のフィルタの関係で写らないか、写りが悪い可能性がありますので、ご了承下さい。(受光部の前についているローパスフィルターの影響)

        当日、芝生会場で見える天体で導入可能なもの。

6. 使用機材:

・追尾撮影:赤道儀・・・Losmandy Z Vixen SXD SkymemoRRRS改良型           

            Sky Patrol II SkymemoS 他

・望遠鏡:大武蔵鏡200mm Newtonian(F6.09)(伊豆在住のTT氏再研磨)BORG71FL 露製鏡110mm Newtonian(F7.3) 50mm Refractor ED(F6.6) 自作130mmドブソニアン他

・ 固定撮影:カメラ三脚(お持ちの方は、ご持参下さい)

・ 初心者で、ご自分の機材で撮影されたい方もどうぞ。

・ 他

◆SkymemoRRS改良型、SkymemoS及びSky Patrol IIはカメラレンズでの撮影用としてお使い戴けます。広角〜標準レンズ使用が適しています。天の川のお手軽撮影に適しています。

◆赤道儀のLosmandy Zが現在調整中です。間に合わない場合は、大武蔵鏡が使用出来ませんので、予めご了承下さい。大武蔵鏡の代わりに惑星用として、中武蔵鏡を出動させることも考えています。(中武蔵鏡:157mm Newtonian(F7.74))            

7. 当日、空の状況や周囲の状況によっては、ご希望の天体撮影が出来ない場合もありますので、あらかじめご了承下さい。また、参加者が多い場合、ご希望に添えないことがあるかもしれません。

8. 太陽黒点は、太陽面に黒点が確認出来た場合に行います。黒点のみのフィルタですので、プロミネンス撮影は出来ません。

9. 芝生会場は周囲の木立が大きく機材のセッティング場所によっては、撮影できる時間帯が限られたり、撮影出来なかったりしますので、撮影ご希望の方は、昼間のうちに下見をされた方が良いと思います。(星座早見盤と方位磁石があると便利です。)

10. カメラの種類、撮影天体、空の状況にもよりますが、星雲・星団の場合は通常原村の空では、30秒〜1分(ISO800〜1600)の露出時間(空の条件が良ければもう少し長めに)を考えています。最近のデジカメは、画素数が大きく、ISO値を大きくして短時間露出でも写りは良い場合がありますので、試してみる価値はあります。私の場合、画素数5000万画素、300mm望遠レンズでISO10000、露出時間20秒の撮影をしています。

11.惑星は、拡大撮影になりますので、気流の状態によっては撮影出来ない場合があるかもしれません。

  あらかじめご了承下さい。(気流が悪いとピント位置がわからない)

12.機材の操作をご自分でされたい方は、遠慮なく申し出て下さい。時間があるようでしたら、ご自分で操作をして撮影して戴きます。空いている時間帯い行いますので、お待ち戴くことになるかもしれません。

13.時間があるようでしたら、簡単な画像処理をしてみたいと思います。

14.天候が良ければ、夜は起きていますのでお立ち寄り下さい。昼間寝ていることがありますが、黒点撮影が出来るようでしたら、起こして下さっても大丈夫です。

15.Vixen社の望遠鏡は、赤道儀に取り付け可能ですので、お持ち戴ければ撮影出来ると思います。

(Losmandy Zがある場合は全重量20kgまで可能)

16.ご自分の機材一式を使って撮影されたい方、一緒に撮影を楽しみましょう。

17.万一希望者が多くて順番待ちになった場合は、お待ちの間はWhitebino口径70mm双眼鏡で観望していて戴きます。ご自分の撮影対象の確認などにどうぞ。月、惑星には倍率不足です。

針で突いたようなフローライトレンズの像ではなく、程よく滲んだ目に優しいアクロマートレンズです。

18.星まつり前にご質問などがある方は、当ホームページ管理人宛にメールで問い合わせて下さい。

回答は、大坂の方からさせて戴きます

19.小さなお子様連れの方は、お子様が走り回ったりしないように十分注意をお願いします。

   機材付近には機材用のAC100Vの電線があります。引っ掛けて機材への電源供給がストップしたり、機材を倒して破損したりすると大変なことになってしまいます。勿論、本人が怪我をすることもあります。機材によっては、総重量が30kgを越えるものもあります。

 

尚、撮影対応スタッフは4〜5名ですので、混雑時はお待ち戴くことになる事もあります。予め、ご了承下さい。他の方の様子をご覧になったり、双眼鏡で観望されたりで時間つぶしをして戴くことも可能です。待って戴いている間に、原さんや林さんの星空解説を聞かれると良いでしょう。

 夜は短いですが、急がずあわてず、まったりした時間を楽しむのも良いではありませんか。

 

以上