第9回初心者のための天体撮影体験会(案)

 原村星まつり企画

第9回初心者のための天体撮影体験会       2018年7月

                                     狛江天文同好会 Plus

                                           廣田 康幸

                                           原 日出之

                                           林 茂樹

                                           大坂 昌道

 

 今年は原村星まつり期間中に、特別な天文現象が起きる予報がありません。下弦頃ということで、月はほぼ 日付けが変わった頃に昇ってきますので、夜半前は晴れれば最高の星空が期待出来ます。また、今年は火星の 大接近年となって、星まつり時には最大接近日は過ぎましたが、まだまだ大きく見えて楽しめます。火星は やぎ座にあり、木星がてんびん座、土星がへびつかい座(さそり座との境くらい?)に見えます。薄明が 始まったら、木星の導入を開始して、土星、火星を見て行くようにすれば、3惑星は見られます。空の状態が 良ければ、駐車場観望エリアの大口径望遠鏡で冥王星も可能かもしれません。30cm以上の口径が必要に なると思います。          

  毎年の事ですが、彗星の予想が出来ません。今年は、望遠鏡レベルの彗星が見えるかもしれません。 21P/Giachobini-Zinnerという彗星で予想等級が7等級です。見える場所は、ケフェウス座とカシオペア座の 間辺りで天の川にかかっていますので、見つけにくいかもしれません。当日確認します。

  太陽黒点が見られかも知れませんので、その時には黒点撮影にも挑戦したいと思います。

  芝生会場におきまして、廣田と大坂が天体写真を参加者の皆様にもご自分のデジタルカメラで撮影して戴く機会を提供しようと始めた企画です。

数年前から、原さん、林さんが加わってスタッフも充実してきました。             

1. 場所:芝生会場

2. 時間:担当者在席中ならいつでも。

3. 持ち物:各自のデジタルカメラ                                     

・一眼デジの場合は、望遠鏡での直焦点撮影時、各社Tリング(カメラマウントアダプター)及びレリーズ(或いはリモコン)が必要になります。

    TリングはNikon F,Pentax K,Contax,Fuji X,Pentax645,マイクロフォーサーズ用は手持ちがありますので、貸し出しが出来ます。他社は、会場の販売店で購入出来るかもしれませんので、お持ちでない方は、探してみて下さい。格安で購入出来るかもしれません。

    カメラレンズでの撮影も出来ます。カメラレンズで撮影する場合は、レンズにUVフィルターなどのフィルター類を装着して撮影しますと、映像に悪影響を及ぼす可能性がありますので、外して撮影する事をお勧めします。

・コンパクトデジカメはコリメートになりますが、何とか工夫をして撮影出来るように考えますのでお持ち下さい。(コリメート:望遠鏡の接眼レンズの像をカメラで撮影する方法)

・ ご自分のカメラの基本操作は、出来るようにしてきて下さい。

・ 全てのカメラに対応出来るわけではありませんので、予めご了承下さい。毎年数人の方には、諦めて戴くこともあります。

・ 空の広範囲を撮影する場合は、35mm〜50mmレンズで、大きめの散光星雲を見栄え良く撮影する場合は、135mm〜200mmくらいの望遠レンズが良いかと思います。

4. 対象参加者:天体撮影をしたいが、機材がない方

         天文初心者

         天体写真撮影初心者(始めようとしている、始めたい方)

         尚、すでに天体写真撮影をしている方はご遠慮下さい。

        メイン会場や駐車場の観望エリアには、プロもしくはハイアマチュアの方が沢山いらっ

         しいますので、機会がありましたらそちらでお話などをされると参考になるかと思います。

また、天体写真講座として、千秋さん(田中 千秋先生)がメイン会場で行います。

         撮影経験者の方はそちらを受講して下さい。

         詳しくは、原村星まつりのHPでご確認下さい。           

5. 撮影対象:太陽黒点、月、惑星(土星、木星、火星)などの地球の仲間たち

        彗星→予報では、21P/Giachobini-Zinner彗星が7等級になっているので、撮影できるか確認

           します。芯がしっかりした彗星特有の色が出れば皆様にも喜んで戴けると思います。  

        星雲・星団:・M4,M5,M13,M22などの球状星団

              ・M31,M81,M82などの系外銀河

              ・M6,M7,M45などの散開星団

              ・M27,M57などの惑星状星雲(小さくですが意外に写ります)

              ・NGC7000,M42などの散光星雲

        散光星雲(特に赤色)は、カメラのメーカー機種によってはフィルタの関係で写らないか、写りが悪い可能性がありますので、ご了承下さい。(受光部の前についているローパスフィルターの影響)

        当日、芝生会場で見える天体で導入可能なもの。

6. 使用機材:

・追尾撮影:赤道儀・・・Losmandy Z Vixen SXD Vixen GPD2 SkymemoRRRS改良型           

            Sky Patrol II SkymemoS 他

     ・望遠鏡:大武蔵鏡200mm Newtonian(F6.09)(TT氏再研磨)BORG71FL 露製

鏡110mm Newtonian(F7.3) 50mm Refractor ED(F6.6) 自作130mmドブソニアン他

・ 固定撮影:カメラ三脚(お持ちの方は、ご持参下さい)

・ 初心者で、ご自分の機材で撮影されたい方もどうぞ。

・ 他

      ◆SkymemoRRS改良型、SkymemoS及びSky Patrol IIはカメラレンズでの撮影用としてお使い戴     

       けます。広角〜標準レンズ使用が適しています。天の川のお手軽撮影に適しています。

      ◆赤道儀のLosmandy Zが現在調整中です。間に合わない場合は、大武蔵鏡が使用出来

       ませんので、予めご了承下さい。大武蔵鏡の代わりに惑星用として、中武蔵鏡を出動 

       させることも考えています。(中武蔵鏡:157mm Newtonian(F7.74))            

7. 当日、空の状況や周囲の状況によっては、ご希望の天体撮影が出来ない場合もありますので、あらかじめご了承下さい。また、参加者が多い場合、ご希望に添えないことがあるかもしれません。

8. 太陽黒点は、太陽面に黒点が確認出来た場合に行います。黒点のみのフィルタですので、プロミネンス撮影は出来ません。

9. 芝生会場は木立が大きく機材のセッティング場所によっては、撮影できる時間帯が限られたり、撮影出来なかったりしますので、撮影ご希望の方は、昼間のうちに下見をされた方が良いと思います。(星座早見盤と方位計があると便利です。)

10. カメラの種類、撮影天体、空の状況にもよりますが、星雲・星団の場合は通常原村の空では、30秒〜1分(ISO800〜1600)の露出時間(空の条件が良ければもう少し長めに)を考えています。

11.惑星は、拡大撮影になりますので、気流の状態によっては撮影出来ない場合があるかもしれません。

  あらかじめご了承下さい。(気流が悪いとピント位置がわからない)

12.機材の操作をご自分でされたい方は、遠慮なく申し出て下さい。時間があるようでしたら、ご自分で操作をして撮影して戴きます。空いている時間帯い行いますので、お待ち戴くことになるかもしれません。

13.時間があるようでしたら、簡単な画像処理をしてみたいと思います。

14.天候が良ければ、夜は起きていますのでお立ち寄り下さい。昼間寝ていることがありますが、黒点撮影が出来るようでしたら、起こして下さっても大丈夫です。

15.Vixen社の望遠鏡は、赤道儀に取り付け可能ですので、お持ち戴ければ撮影出来ると思います。

(Losmandy Zがある場合は全重量20kgまで可能)

16.ご自分の機材一式を使って撮影されたい方、一緒に撮影を楽しみましょう。

 17.万一希望者が多くて順番待ちになった場合は、お待ちの間はWhitebino70mm双眼鏡で観望していて戴きます。ご自分の撮影対象の確認などにどうぞ。月、惑星には倍率不足です。

針で突いたようなフローライトレンズの像ではなく、程よく滲んだ目に優しいアクロマートレンズです。

18.星まつり前にご質問などがある方は、当ホームページ管理人宛にメールで問い合わせて下さい。

回答は、大坂の方からさせて戴きます

19.小さなお子様連れの方は、お子様が走り回ったりしないように十分注意をお願いします。

   機材付近には機材用のAC100Vの電線があります。引っ掛けて機材への電源供給がストップしたり、

機材を倒して破損したりすると大変なことになってしまいます。勿論、本人が怪我をすることもあり

ます。機材によっては、総重量が30kgを越えるものもあります。

 

尚、撮影対応スタッフは4〜5名ですので、混雑時はお待ち戴くことになる事もあります。

予め、ご了承下さい。他の方の様子をご覧になったり、双眼鏡で観望されたりで時間つぶし

をして戴くことも可能です。待って戴いている間に、原さんや林さんの星空解説を聞かれると良いでしょう。

 夜は短いですが急がずあわてず、まったりした時間を楽しむのも良いではありませんか。

 

以上