原村星まつり企画

第3回初心者のための天体撮影体験会(案)

2012年5月19日

狛江天文同好会

廣田 康幸

大坂 昌道

 

 原村星まつり実行委員会の皆様には、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

 さて、今年は原村星まつり期間中に、特別な天文現象が起きる予報がありません。また、月齢が15.3で満月1日過ぎということで月没後は暗い夜空が期待出来ません。晴れても満天の星空で、天の川や星雲・星団の観望、撮影など難しい夜空ですが、月・惑星の撮影には全く問題がありませんので、今回は月・惑星をメインに撮影会を行いたいと思います。月がある時は月を楽しむ事も天文に親しむ選択肢の一つです。暗くて淡い星雲、星団につきましては、デジカメならではの撮影が出来ることもありますので、時間が許せば挑戦してみたいと思います。明け方のオリオン座M42が狙い目かもしれません。明るい散開星団・球状星団も面白いかなと思います。

 そんな中で、芝生会場におきまして、廣田と大坂が天体写真を参加者の皆様にも自分のデジタルカメラで撮影して戴く機会を提供しようと企画した次第です。

下記の要綱をお読み戴き、参加希望者にご案内下さいます様お願い致します。

1. 場所:芝生会場

2. 時間:担当者在席中ならいつでも。

3. 持ち物:各自のデジタルカメラ                                     

・一眼デジの場合は、望遠鏡での直焦点撮影時、各社Tリング及びレリーズが必要になります。

    Tリングは手持ちがありますので、貸し出しが出来ます。

    手持ちのあるTリングカメラ機種:Nikon,EOS,Pentax K,マイクロフォーサーズ

他社は、会場の販売店で購入出来るかもしれませんので、お持ちでない方は、探してみて下さい。格安で購入出来るかもしれません。

       カメラレンズでの撮影も出来ます。

      ・コンパクトデジカメはコリメートになりますが、何とか工夫をして撮影出来るように考えますのでお持ち下さい。

・ 携帯電話のカメラで挑戦してみたい方につきましては、月・惑星に限って可能かと思いますので、お声をお掛け下さい。

・ ご自分のカメラの基本操作は、出来るようにしてきて下さい。

4. 対象参加者:天体撮影をしたいが、機材がない方。

         天文初心者。

         天体写真初心者。

         尚、すでに天体写真撮影をしている方はご遠慮下さい。

5. 撮影対象:太陽黒点、月、惑星(土星)などの地球の仲間たち

        彗星(C/2009 1 Garradd);撮影できるか当日確認します。

        星雲・星団:・M4,M5,M13,M22などの球状星団

              ・M31,M81,M82などの系外銀河(厳しいかな?)

              ・M6,M7,M45などの散開星団

              ・M27,M57などの惑星状星雲

              ・M42散光星雲

        散光星雲(特に赤色)は、カメラのフィルタの関係で写らないか、写りが悪い可能性がありますので、ご了承下さい。Fuji PROはそれなりに写ると思いますが、他メーカは、ノーマルカメラでは厳しいです。

        当日、芝生会場で見える天体で導入可能なもの。

      ・今回は、大きな月があるので、月明かりを利用して八ヶ岳の星景写真撮影なども楽しむことが出来ます。まるやち湖駐車場や農業大学校の駐車場が良いと思います。明け方に月が西側に傾いてからであれば、八ヶ岳から昇る○○座の固定撮影などは如何でしょうか。露出時間を長くして月明かりで浮かび上がる八ヶ岳と星の軌跡を同時撮影してみて下さい。(○○はご自分のお好きな星座をどうぞ)

 

6. 使用機材:

・追尾撮影:赤道儀・・・Losmandy Z Vixen GPD2 SXD ポルタ経緯台

スカイメモR

  ガイド鏡・・・GT68S+GA4+LV6 ARGUS65/1300+GA4+Or9

・ 固定撮影:カメラ三脚(お持ちの方は、ご持参下さい)

・ 初心者で、ご自分の機材で撮影されたい方もどうぞ。

・ 望遠鏡:mini BORG71FL、タカハシFS60Q、250mmドブソニアン、

200mm Newtonian(F6.095)大武蔵、157mm Newtonian(F7,74)

中武蔵、露製鏡(ロシアせいきょう)

7. 当日、空の状況や周囲の状況によっては、ご希望の天体撮影が出来ない場合もありますので、あらかじめご了承下さい。また、参加者が多い場合、ご希望に添えないことがあるかもしれません。

8. 太陽黒点は、太陽面に黒点が確認出来た場合に行います。黒点のみのフィルタですので、プロミネンス撮影は出来ません。

9. 芝生会場は木立が大きく機材のセッティング場所によっては、撮影できる時間帯が限られたり、撮影出来なかったりしますので、ご希望の方は、昼間のうちに下見をされた方が良いと思います。(星座早見盤と方位計があると便利です。)

10. カメラの種類、撮影天体、空の状況にもよりますが、星雲・星団の場合は通常原村の空では、3分〜5分の露出時間を考えています。月、惑星は別途。

11.惑星は、拡大撮影になりますので、気流の状態によっては撮影出来ない場合があるかもしれませんので、あらかじめご了承下さい。また、Webカメラで動画撮影も可能ですので、撮影した画像をお渡しすることも出来ます。USBメモリなどをご持参下さい。

12.機材の操作をご自分でされたい方は、遠慮なく申し出て下さい。時間があるようでしたら、ご自分で操作をして撮影して戴きます。

13.時間があるようでしたら、簡単な画像処理をしてみたいと思います。

14.画像だけ欲しいという方は、メディア(USBメモリなどFDは不可)をお持ち下さい。

15.天候が良ければ、夜は起きていますのでお立ち寄り下さい。昼間寝ていることがありますが、黒点撮影が出来るようでしたら、起こして下さっても大丈夫です。

16.急用がある場合は、本部で呼び出しをしてもらって下さい。  

17.Vixen社の望遠鏡は、取り付け可能ですので、お持ち戴ければ撮影出来ると思います。

(全重量20kgまで)

18.ご自分の機材一式を使って撮影されたい方、一緒に撮影を楽しみましょう。

 19.万一希望者が多くて順番待ちになった場合は、待っている間宮内の10cm双眼鏡で観望していて戴きます。ご自分の撮影対象の確認などにどうぞ。月、惑星には倍率不足です。

針で突いたようなフローライトレンズの像ではなく、程よく滲んだ目に優しいアクロマートレンズです。

 

20.星まつり前にご質問などがある方は、当ホームページ管理人宛にメールで問い合わせて下さい。回答は、私の方からさせて戴きます

 

尚、対応スタッフは2名ですので、混雑時はお待ち戴くことになる事もあります。

予め、ご了承下さい。他の方の様子をご覧になったり、双眼鏡で観望されたりで時間つぶし

をして戴くことも可能です。

 夜は短いですが急がずあわてず、まったりした時間を楽しむのも良いではありませんか。

−−−−以上−−−−