原村星まつり企画

初心者のための天体撮影実践講座

2011年6月25日 

狛江天文同好会

廣田 康幸

大坂 昌道

 皆様には、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

 さて、今年も星まつりにおきまして、現在までに星まつり開催中に特別な天文現象が起きる予報がありませんので、上弦前の月ということで月没後は暗い夜空が期待出来ます。晴れれば満天の星空で、観望、撮影など夜空を満喫出来る環境にあります。月がある時は月を楽しみ、暗くなったら淡い星雲、星団を楽しみましょう。今年は、Garradd彗星とM15の接近の様子を見ることが出来るかもしれません。

 そんな中で、芝生会場におきまして、廣田と大坂が天体写真初心者の方に天体写真を自分のデジタルカメラで撮影して戴く機会を提供しようと思います。

1. 場所:芝生会場(グレスデンスキー場の横の芝生)

2. 時間:担当者在席中ならいつでも。

3. 持ち物:各自のデジタルカメラ                                     

・一眼デジの場合は、望遠鏡での直焦点撮影時、各社Tリングが必要になります。

    レリーズも必要です。TリングはNikon,Canon(EOS),Pentax,Contax,マイクロフォーサーズ用は手持ちがありますので、貸し出しが出来ます。他社は、会場の販売店で購入出来るかもしれませんので、お持ちでない方は、探してみて下さい(Fuji ProはNikonと同じ)。格安で購入出来るかもしれません。

・カメラレンズでの撮影も出来ますので、お手持ちのレンズをお持ち戴いても構いません。望遠の場合は、ガイドが必要かもしれません。

      ・コンパクトデジカメはコリメートになりますが、何とか工夫をして撮影出来るように考えますので、お持ち下さい。ただ、露出時間に制限があるものは、暗い天体の撮影は難しいかもしれません。ご了承下さい。

・ 携帯電話のカメラでは、やりません。

・ ご自分のカメラの基本操作は、出来るようにしてきて下さい。

*確認はしていませんが、Pentax 645Dでの直焦点撮影ですが、フィルムカメラの645と同じマウントなら撮影可能と思われます。2インチADがあります。

4. 対象参加者:天体撮影をしたいが、機材がない方。

         天文初心者。

         天体写真初心者。

         尚、すでに天体写真撮影をしている方はご遠慮下さい。

5. 撮影対象:太陽黒点、月、惑星(木星、他)などの地球の仲間たち

        彗星(C/2009 1 Garradd);撮影できるか当日確認します。

        星雲・星団:・M4,M5,M13,M22などの球状星団

              ・M31,M33,M51,M81,M82などの系外銀河

              ・M6,M7,M45などの散開星団

              ・M27,M57などの惑星状星雲

              ・M42散光星雲

              ・四大小惑星探しなどは如何でしょうか。パラスがや座の横を 通過します。

        当日、芝生会場で見える天体で導入可能なもの。

        註)散光星雲(特に赤色)は、カメラのフィルタの関係で写らないか、写りが悪い可能性がありますので、ご了承下さい。Fuji PROはそれなりに写ると思いますが、他メーカは、ノーマルカメラでは厳しいです。

 

6. 使用機材:

・追尾撮影:赤道儀・・・Losmandy Z Vixen GPD2 GP2ガイドパック SXD

スカイメモR

  ガイド鏡・・・GT68S+GA4+LV6 ARGUS65/1300+GA4+OR9 他

・ 固定撮影:カメラ三脚(お持ちの方は、ご持参下さい)

・ 初心者で、ご自分の機材で撮影されたい方もどうぞ。

・ 他

7. 当日、空の状況や周囲の状況によっては、ご希望の天体撮影が出来ない場合もありますので、あらかじめご了承下さい。また、撮影に適する暗い時間帯は季節的に短いので、ご希望に添えないことがあるかもしれません。

8. 太陽黒点は、太陽面に黒点が確認出来た場合に行います。黒点のみのフィルタですので、プロミネンス撮影は出来ません。

9. 芝生会場は木立が大きく機材のセッティング場所によっては、撮影できる時間帯が限られたり、撮影出来なかったりしますので、ご希望の方は、昼間のうちに下見をされた方が良いと思います。(星座早見盤と方位計があると便利です。)

10. カメラの種類、撮影天体、空の状況にもよりますが、星雲・星団の場合は通常原村の空では、3分〜5分の露出時間を考えています。月、惑星は別途。

11.惑星は、拡大撮影になりますので、気流の状態によっては撮影出来ない場合があるかもしれませんので、あらかじめご了承下さい。

12.機材の操作をご自分でされたい方は、遠慮なく申し出て下さい。時間があるようでしたら、ご自分で操作をして撮影して戴きます。

13.時間があるようでしたら、簡単な画像処理をしてみたいと思います。

14.画像だけ欲しいという方は、メディア(USBメモリなどFDは不可)をお持ち下さい。

15.天候が良ければ、夜は起きていますのでお立ち寄り下さい。昼間寝ていることがありますが、黒点撮影が出来るようでしたら、起こして下さっても大丈夫です。

16.急用がある場合は、本部で呼び出しをしてもらって下さい。  

17.Vixen社の望遠鏡は、取り付け可能ですので、お持ち戴ければ撮影出来ると思います。

(全重量20kgまで)

18.ご自分の機材一式を使って撮影されたい方、一緒に撮影を楽しみましょう。

 19.万一希望者が多くて順番待ちになった場合は、待っている間宮内の10cm双眼鏡で観望していて戴きます。ご自分の撮影対象の確認などにどうぞ。月、惑星には倍率不足です。

針で突いたようなフローライトレンズの像ではなく、程よく滲んだ目に優しいアクロマートレンズです。

20.星まつり前にご質問などがある方は、当ホームページ管理人宛にメールで問い合わせて下さい。回答は、私の方からさせて戴きます

21.懐中電灯のご使用につきましてのご注意です。

    撮影に支障があることも考えられますので、赤色のセロハンを貼ったものをご使用戴くか、赤色の電球や赤色LEDのものをご使用下さい。

22.お子様連れの場合

    会場での走り回りは絶対にさせないようにお願いします。また、赤道儀の三脚での躓きには細心の注意をお願いします(大人も)。機材を含め、参加者のデジタルカメラは高価です。引っ掛けて破損すると、場合によっては高額な賠償金が発生する可能性があります。

   これは、全ての会場でも同様です。

 

尚、対応スタッフは2名ですので、混雑時はお待ち戴くことになる事もあります。

予め、ご了承下さい。他の方の様子をご覧になったり、双眼鏡で観望されたりで時間つぶし

をして戴くことも可能です。

 夜は短いですが急がずあわてず、まったりした時間を楽しむのも良いではありませんか。

 

   最後に、当日は本部受付にて本講座に参加の受付をして番号札をお持ち下さい。先着10名様(2日間で計20名様)に銀河パノラマの小さい版(150mm×450mm)を差し上げます。参加者は、10名を越えても大丈夫ですが、記念品はございませんのでご了承下さい。また、2夜の参加は構いませんが、記念品は1回限りとなります。

 

以上