1993年(平成5年)、人間が本来の使命を果たすために必要な本物の食べものを生産・販売するために、柿澤オーガニックファームを立ち上げました。それまでの38年間のサラリーマン生活から実家の農業を継ぐという大きな転換を果たし、多くの生産者・消費者の皆様とのつながりに助けられながら、完全無農薬有機栽培と産直に取り組んで参りました。栽培にあたっては一貫して、主食である米こそ安全かつ生命力に満ちたものでなくてはならないとの考えのもと、標高1,000メートルの高冷地の自然の中で稲作りを進めてまいりました。また、副食においても、大豆づくりと麹づくりにより伝統的な生きた味噌づくりを手がけ、それに合う季節の野菜を少量生産するという形で進めてまいりました。
 この間、農業の本質を極めようと努力する中で、微生物を始めとする自然の偉大な力に気づかされました。昔から土づくりが重要といわれておりますが、その本質の一端は、宇宙とミネラル、微生物および微生物が作り出した酵素にあります。人工的な農薬や化学肥料などの化学物質を使えば、微生物のバランスは崩れ本来の働きを止めてしまい、生命力のある食べものは生み出されません。また、空気や水の浄化も必要とされます。すなわち求められるものは土づくりを越えてフィールドづくりであるといえます。
 フィールドづくりのためには、農業・農法・食べものという範疇にとどまらず、地球創造から未来に及ぶ宇宙的歴史的進化を含めた原点からものごとを捉えることが重要です。こうしたことには柿澤オーガニックファームの活動も含まれますが、今後よりよいフィールドを構築するために、新たに、フィールド総合研究所を設立し、人間、環境、土壌、水、空気、植物、動物、教育、生き方、政治、経済、法律、ハイテク技術などを対象とした研究活動を進めてまいります。柿澤オーガニックファームは新たな体制で本物食料の生産・販売の役割を担ってまいります。引き続きご理解とご購入を賜りたくお願い申し上げます。
 

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