作品ギャラリー
耳飾り
長野県茅野市米沢 一ノ瀬遺跡出土
縄文後期〜晩期
尖石縄文考古館 展示中

縄文中期になると小さくて模様のない耳飾りが生まれた。それが後期・晩期になると次第に大形化し飾り模様も美しく精巧で複雑化していった。茅野市内ではここ一ノ瀬遺跡出土のものが今のところ一番の優品といえる。近隣では松本市のエリ穴遺跡出土の耳飾りや、富士見町の井戸尻考古館に展示されている耳飾りに良い物が多数ある。  この耳飾りで特に有名なのは群馬県の千網谷戸(ちあみがいと)遺跡や茅野(かやの)遺跡、それに東京都の下布田遺跡から出土したもので、土製でありながら透かし彫りまである見事たるやその精巧な造形は見る人をアッと驚かせるほど素晴らしい。お洒落な縄文ファッションの一つであろう。耳飾りの風習は今でもアフリカなどで散見される。また、土偶にも耳飾りをつけたものが沢山あるので注意して見てみよう。

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