禁煙記録

禁煙開始は2004年1月1日でした。そう一年の計は元旦にあり、何か新年に相応しい事はないかと考えよし、タバコをどのくらい吸わないで我慢できるか試してみようと思い至ったのです。

事前の布石

元々いくつかの布石になることがありました。ひとつは仕事で安全衛生を担当しており昨年の健康増進法に絡んで会社としての喫煙ガイドラインを作り分煙に取り組んできました。また健康日本21という健康作りガイドラインにも禁煙が自然な流れで進んでいること。それに2003年7月のタバコの値上げで回りの仲間が禁煙を始めたこと。そして何より刺激を受けたのが近所の先輩の肺気腫による入院でした。当時は肺気腫と聞いていたのですが、真実は肺がんで余命1ヶ月を宣告されその後一年二ヶ月延命しましたが先日他界しました。その先輩を思いこの記録を残そうと思ったのです。

禁煙の足跡

まずは元旦の朝から昼まで我慢しようと朝飯後の一服を我慢するところがスタートでした。タバコとライターはいつでも吸えるように机の引き出しに放りこみ始めました。これはごく簡単にできたので、次は夜まで我慢しようと。この日はまだずーっと禁煙するぞとは思ってませんでした。夜まで我慢できたので次の日の朝まで我慢するぞと、この段階では正月三が日禁煙できれば四日目にはタバコを吸って会社で禁煙しました!でも三日坊主でした!というのも話のネタだなくらいに思っていたのです。

何を隠そう、自分自身20歳前から吸いはじめ以来30数年間、一度として禁煙をしようとしたことはなく禁煙する人をみてもよせばいいのにと思っている始末だったのです。それにかなりのヘビースモーカーでニコチン1mgの弱いタバコとはいえ一日一箱では済まず平均一箱半、飲み会にでもなれば二箱は吸っていました。

二日目も我慢ができ三日目に入るあたりからよーしできる限り続けてみようと考えはじめました。口が寂しいのでガム、キャンディを手当たり次第買い込んで、ほとんど一日中口の中になにか入っているという状況でした。

禁煙を意識してからこれは辛いだろうなと思ったことが宴会での我慢でした。回りがどんどんタバコをふかし自分にも吸え吸えと勧めてくるのです。。自分も昔はよくやりましたが。これがなぜかなんともないんですね,不思議なことに。

本当に辛かったのは昼間よりも夜のそれも寝ている時間です。毎晩のように夢を見るのです。そう、タバコを吸う夢を。脳はちゃんとニコチンの味を覚えているんですよね。夢の中で味わうのです。うーん、うまい!そこでハッとするわけです。あ!吸っちまった。。この状態が三ヶ月続きました。それからは一週間に一度くらいの夢になり半年経つ頃にはほとんど見なくなりました。

当初、禁煙ガムも医者から手に入れて我慢できそうにないときは噛もうと会社の机の引き出しに入れてあるのですがそれには全く頼りませんでした。ガムやキャンディも7ヶ月あたりから欲しくなくなってきます。今9ケ月目に入ったところです。一年禁煙しないと本物とはいえないと言われています。またいつかぼちぼちタバコでも吸ってみるかという気分になるときが来るかもしれませんがその時まで我慢を続けるつもりです。(笑)

健康関係の本に載っていた禁煙を成功させるコツが自分の方法とよく似ていたので紹介します。
@小刻みにゴールを設定する。
 最初から一年などと遠い目標を掲げず、少しの努力で手が届くゴールを設定すること。
 30分禁煙できたら1時間、次の目標は1日というように吸わないでいられる時間を小刻みに伸ばしていくのです。手近なゴールを一つ一つクリアして成功を実感していくことで自信が生まれます。この自信が禁煙達成には何よりも大切です。私もまずは半日からでした。
A禁煙のメリットに目を向ける。
 禁煙により体にいろんな変化がでます。自分で感じ取れる変化に注意を払いプラス面を実感することが大切です。メリットを見つけるのが上手な人は禁煙も成功しやすいとあります。私もまず嗅覚が鋭くなったこと(元に戻っただけ)と息切れがしにくくなったことを実感しました。
B「なくす」と「避ける」
 今まで使っていたライターは処分して「なくす」、喫煙コーナーには近づかずに「避ける」など生活の中での喫煙の誘惑を避けること。確かに喫煙場所は避けてましたね。ライターはまだ持ってますが。
Cストレスを避ける。
 禁煙自体が相当のストレスなので、それ以外のストレスをため込まないようにすること。特に家庭や職場でのいさかいは思わずタバコに手を出すきっかけになります。これが一番難しいことかもしれませんね。
              出典:NHKきょうの健康2005.3


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