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以前の「ひとこと」 : 2016年8月後半



8月16日(火) 正四面体を平らに畳む(その1)

 先日、封筒から六角柱の箱を作る話をご紹介しました。そのときに、工程の途中で箱の裏側に正四面体の構造が2つできるのですが、それを平らに畳むと完成です、ということを書きました。正四面体を畳む、というのが面白かったので、それ自体の模型を作ってみました。

図 1 図 2

図 3 図 4

 図1〜図3が順に畳んでゆくところです。床に接している面は、おおきくくりぬいてあります。図4はそのくりぬいた面から見たところです。

 くりぬいておくことで、手を入れて内側から形を整えたりできますし、畳むときに空気を逃がすことができます。

(つづく)

<おまけのひとこと>
 キャストパズルを重石に使いました。






8月17日(水) 正四面体を平らに畳む(その2)

 昨日の写真をご覧いただけば、作り方はわかると思いますが、私が作った展開図をご紹介しておきます。

図 1

 正四面体の展開図は、大きな正三角形になるタイプと細長い平行四辺形になるタイプがありますが、可動部の強度を考えて、この配置にしてみました。



 このお盆休みは、破れていた網戸を張り直したり、日ごろサボっている庭の草取りをしたりしていました。網戸は黒いタイプを買ってみました。意外と黒のほうが目立たないということがわかって驚きました。

 草取りは、庭の通路の部分を「根こそぎ」取る、という作業をしました。結局半分くらいしかできませんでした。写真は途中までやったところです。草を取ったあと(右側)と、取る前(左側)の差がよくわかります。

図 2

<おまけのひとこと>
 結局お盆休みは家の仕事をしたり、10月のワークショップの準備をしたり、10月のコンサートの準備をしたりして終わりました。






8月18日(木) スピネットの弦がまた切れた

 先日、7月30日のアンサンブルの練習のときに、鍵盤楽器の弦が切れていてあわてて張り直しました。お盆休みの8月14日にも練習に集まったのですが、その日もまた、隣の弦が切れていました。

図 1 図 2

 今回もあわてて張り直しました。その日の夜に楽器を触ってみると、二週間前に張り直した弦のほうが、音が極端に狂っていました。張り替えた後というのは弦がどんどん延びているので、音が狂いやすいのですが、なぜ二週間後に急に狂い始めたんだろうと思って調律しようとしたら、その弦がまた切れてしまってショックを受けました。

 この楽器ももう10年以上使っています。遠くに運んで演奏会で演奏したりもしてきました。これまでに切れた弦は、場所がだいたい決まっていて、真ん中の「ド」の1オクターブ下の「ド」と、その隣の「シ」、さらにその隣の「ラのシャープ」の3本だけなのです。いずれも2回ずつくらい切れています。

図 3

 いつもはピンを抜かずに張り替えるのですが、今回は観念して、ピンを外して丁寧に弦を巻いてピンを挿し直しました。そのほうがきれいに巻けてよさそうです。

 最近はこの楽器をあんまり演奏してあげていないので、かわいそうだったなあと思いました。

<おまけのひとこと>
 自宅のプリンタのインクが切れていたので、コンビニに楽譜を印刷しに行きました。いつもならすいているコンビニのプリントコーナーはお盆はけっこう混雑していました。写真をプリントする家族連れを何組も見かけました。私よりちょっと年上の女性が熱心にコピーを取っていて、申し訳なさそうだったので、「急ぎませんのでどうぞごゆっくり」と声をかけました。お孫さんが帰省されているということで、一緒に花火大会に行くので急いでいます、と嬉しそうでした。






8月19日(金) バッハ:カンタータ第36番 第7曲アリア

 毎年やっている秋の古楽コンサートまで、あと2ヶ月半くらいになりました。毎年、前半と後半の2回、妻の歌のプログラムを用意するのですが、今年はまだ1曲しか曲を決めていませんでした。お盆休みに候補を決めようということで、検討した結果バッハのカンタータ第36番のアリアをやろうということになりました。私の希望です。

図 1

 オリジナルの演奏は、弱音器つきのヴァイオリンのオブリガートと通奏低音がつくのですが、今回は鍵盤だけで伴奏することにしました。

図 2

 練習しがいのある美しい曲です。

<おまけのひとこと>
 結局まとめての更新になってしまいました。






8月20日(土) 封筒からゴミ箱:等脚台形(その1)

 お盆休みに作り溜めていた「封筒からふたのない箱」のシリーズをご紹介します。先日、四角い箱と六角の箱まではご紹介していたかと思いますが、その続きです。今日は底面が等脚台形になっている箱をご紹介します。

図 1 図 2

 底を等脚台形にした結果、箱の側面の四角柱は斜めになっています。

図 3 図 4

 箱を上から覗き込んだところ(図3)と、ひっくり返して底を上にしておいたところ(図4)です。今回は簡単にセロテープでとめました。

 箱の口(上辺)は平らになるようにカットしています。

(つづく)


 発見工房クリエイトというNPO法人のSさんという方からメールをいただきました。今年の6月のリスーピアのワークショップにご参加いただいたということで、その内容に関するメールでした。大変嬉しく拝見しました。上記の「発見工房クリエイト」というサイトを拝見すると、個人が自宅に創設された小さな科学館から活動が始まっているのだそうです。庭の遊具がたいへん独創的でとても感心しました。機会があったらぜひ一度お伺いして実物を拝見したいものだと思いました。

<おまけのひとこと>
 8月20日(土)に、8/20〜8/26の一週間分の更新をしています。
 8月19日(金)は会社の飲み会がありました。20日(土)は8月11日の祝日がお休みだったかわりに出勤日でした。でも、お盆休みに車の免許を取った息子が帰って来て自宅の車を運転してみるということだったので、お休みを取りました。






8月21日(日) 封筒からゴミ箱:等脚台形(その2)

 等脚台形の作り方を図にしてみました。例によって不完全で不親切な図です。

図 1

 工程2で、真ん中より少なめに折ります。工程3では、残った部分を半分に折ります。工程4で、ちょうど幅が半分になっていますが、これは必須ではありません。折り幅は適当で大丈夫です。工程5でいったん開いて、封筒の左右の隅から45°の折り線を、今折った縦の線までつけます。工程7で、その2点を結ぶ折り線と、水平な折り線をつけます。あとは開いて形を整えて、飛び出した部分を折り込めば完成です。

(つづく)

<おまけのひとこと>
 夏のオリンピックで、メダリストが一人もいない県が3つあるのだそうで、そのうちの1つが長野県なのだそうです。今回、女子バドミントンシングルスで奥原選手が銅メダルを獲得され、メダリストゼロを脱却したようです。…という話が19日の飲み会で出ていたのですが、奥原選手は同じ事業部の奥原さんの姪御さんだということがわかって驚いています。でも、これだけメダリストがいるのですから、メダリストの親族が身近にいるという話は全国にたくさんあるのだろうなと想像しています。






8月22日(月) 封筒からゴミ箱:等脚台形(その3)

 もう一つ、別な発想で等脚台形の箱を作ってみました。これは写真だけご紹介します。

図 1 図 2

図 3

 封筒の表面と裏面で異なる折り線を入れるので、ちょっと「がたがた」してしまっていますが、箱の口のラインはこちらのほうがきれいになりますし、底の部分の処理もこちらのほうが好みです。

<おまけのひとこと>
 これは手描きで図面を描いてみたのですが、どこかに紛失してしまいました。まあまた作ればいいのですけれども。






8月23日(火) 封筒からゴミ箱:菱形(その1)

 また別の発想の箱ということで、菱形の箱を作ってみました。

図 1

 この箱の特徴は、側面には不要な折り線が一切出ないことです。そこは気に入っています。

図 2 図 3

 上から覗き込んだところ(図2)と、逆さにして底の部分を外側から見たところ(図3)です。折り線の精度が悪くて(腕が悪いのです)、角がしっかり出ていないのがわかってしまいます。

 この折り方で、底面が細長い菱形の箱も正方形の箱も作れます。

(つづく)

<おまけのひとこと>
 速乾性の木工用ボンドで接着しました。






8月24日(水) 封筒からゴミ箱:菱形(その2)

 菱形の箱の折り図も作ってみました。シンプルです。

図 1

 工程4〜工程6で、底の四面体を畳む図を描いてみました。工程5,6の上の段は見取り図、下の段は半透明にして、見えない部分がどうなっているのかを図示してみました。

(つづく)

<おまけのひとこと>
 赴任先のアパートのエアコンの電源が入らなくなってしまいました。日中閉め切っているので、帰宅すると室温がとても高くなっていて、いつもすぐにエアコンを入れて室温を下げていたのですが、それができなくてちょっと困っています。






8月25日(木) 四面体を平らに畳む(その1)

 昨日の「菱形の箱」の底の部分の四面体を畳む模型も作ってみました。

図 1 図 2

図 3 図 4

 先日ご紹介した「正四面体を畳む」モデルと違って、折り畳んだ部分が底面よりはみ出します。封筒の底の場合ははみ出した部分を折り込んでいますが、この模型では平らになったところまででさらに折り込んではいません。

図 5

 これも底面はおおきくくりぬいています。底面が正三角形になるような設計にしました。

(つづく)

<おまけのひとこと>
 四面体を折り畳む動作のCGを作ってみたいのですが、工夫しないと座標を計算するのが意外と厄介です。ちょっと考えてみたいと思っています。






8月26日(金)  四面体を平らに畳む(その2)

 昨日のモデルの展開図を載せておきます。山折、谷折は表記していません。

図 1

 ちなみに寸法はこんな風に考えて求めました。

図 2

 なんとなく間違っている気がします…






 お盆に実家に帰りました。新しい猫がいました。

図 3

 生後五か月目くらいだそうです。まだ小さいので熱心に遊びます。遊び疲れて寝てしまいました(猫が)。たくさん遊んで満足しました(私が)。

図 4

 これも実家にあったものです。レーザカッターで猫のかたちを切り抜いて、ストラップにしたものの「残り」を知り合いからもらってきたのだそうです。どこかの扉の格子のように利用したら面白そうだなと思いました。

<おまけのひとこと>
 実家は、昔商売をしていたころの名残で、図3の写真の背景のような鍵のかかる書類保管庫のようなものがあります。もう50年くらい前のものです。






8月27日(土) 一枚の紙から作る本(その1)

 いつもメールで感想をお寄せ下さる福岡のKさんから、「今度退職する上司の方に寄せ書きの色紙を10枚プレゼントすることになったので、屏風のようにつないで本のようにまとめることを考えているのですが、もっと他にアイディアはないでしょうか?」というメールをいただきました。

 退職のときの寄せ書きが色紙10枚!というのにまず驚きました。私の身の回りでは、せいぜい1枚の表裏までくらいです。少し考えてみて、4つほど案を考えてお返事を差し上げたのですが、結局Kさんご本人のアイディアを超える案は思いつきませんでした。

 「ひとつながり」で「本」の形式、というと、紙を図1のように切って折って作る表裏表紙を入れて8ページの小冊子の作り方をまず思い出しました。

図 1

 有名なので、そこかしこに作り方が出ていますが、図1のように長方形の紙を8つに折って、赤は谷線、青が山線、太い黒をカットして、図2(途中図)のようにたたんでいきます。

図 2

 これで、上から見ると十文字型になるようにして、4つの見開きができます。そのうちのどこかが表裏表紙になるように折ると完成です。

(つづく)

<おまけのひとこと>
 8月29日(月)の朝に、8/27〜8/31の5日分の更新をあわててしています。






8月28日(日) 一枚の紙から作る本(その2)

 色紙10枚をつなぐ、という話から思い出した、一枚の紙から作る本の話の続きです。昨日は、全8ページの本になりましたが、ページ数を増やすにはどんな方法があるでしょうか?

図 1

 まず思いつくのが、同様に2段にするのですが、その間のページ数を増やすことです。図1は横を4等分ではなくて6等分したところです。

図 2

 ちょっと細長くて、これはこれでいいデザインではなかろうかと思いました。

(つづく)

<おまけのひとこと>
 この写真はLEDのスタンド照明をあてているのですが、光源が3点あるので、複雑な影の出方をしています。






8月29日(月) 一枚の紙から作る本(その3)

 昨日の方法でページ数を増やしていくと、同じ用紙から折り始めるとページがどんどん縦長になってしまいます。そこで、段数を増やしてみることにしました。

図 1

 結論から言うと、これはあまりうまくいきませんでした。上下に2つの本の構造ができるのですが、それがきれいにまとまらないのです。

図 2

 それならばいっそ…

(つづく)

<おまけのひとこと>
 不思議な挙動の台風10号が気になっています。あの緯度を西に向かって進むなんて信じられません。






8月30日(火) 一枚の紙から作る本(その4)

 一枚の紙から本を作るシリーズ、いったん最終回です。ページのつながりを「輪っか」ではなく、ひとつながりなんだけれども最初と最後はつながっていないという状態に変えてみました。昨日の図とほとんど一緒に見えますが、違います。

図 1

 これは、接着剤を使いました。

図 2 図 3

 ここまでのページ数の「本」が作れたので、いったん満足しました。

<おまけのひとこと>
 速乾性の木工用ボンドで本の背中の部分と表紙を接着しました。






8月31日(水) 将棋

 昨日までの3つの「本」をまとめて撮った写真を載せておきます。

図 1


 夏休みに車の免許を取った息子が、お盆休み明けに数日帰省して家の車に乗っていったのですが、そのときに息子と将棋を指しました。私は将棋は見るのは好きですが、といっても新聞の将棋欄に目を通しているくらいで、実際に指すことは全くないですし、コマの動かし方を知っている程度の初心者です。

 息子は大学に入って将棋を少し勉強しはじめたそうで、「お父さん将棋やらない?」と誘ってくれたので、じゃあ一局やってみるかということになりました。

 結果は予想通り私が負けました(図2)。最後の詰みまでしっかり指しました。一応一手違いです。

図 2

 

 車の運転も一度同行したのですが、慎重に運転していて感心しました。車にしても将棋にしても、立派に成長したなあと感心しています。

<おまけのひとこと>
 だいぶ涼しくなってきました。






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