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以前の「ひとこと」 : 2016年5月前半



5月1日(日) 折り紙

 思い立って折り紙の本を図書館から借りてきて、連休中の一日、ずっと折っていました。

図 1
図 2

 折ったものを出窓に並べてみました。もっとあるのですが、並べきれなかったのでとりあえずの写真です。

図 3

 借りてきたのはおりがみ 器をおる(高井弘明:誠文堂新光社)です(図3)。

図 4

 とりあえず、伝承作品の「三方」「菓子鉢」「火鉢」です。三方は鹿の子の千代紙、菓子鉢は麻の葉の千代紙、火鉢は両面折り紙を使いました。

<おまけのひとこと>
 折り紙も時間を忘れてやってしまう遊びです。






5月2日(月) 折り紙:ダイヤカットボックス

 この本を借りたときに折ってみたいと思ったのが、図1の「ダイヤカットボックス」という作品です。

図 1

 側面が直角二等辺三角形の正四角反柱の容器です。七宝の千代紙と両面折り紙で折っています。

 このかたちは好きで、いろいろな折り方の作品を試しているのですが、これは余分な線が表に出てこないところが美しいと思いました。台紙の部分は一重で、置いておくと反ってきたりするので、折り込んでしまったほうがいいかなと思って試してみました。

図 2
図 3

 図2が表、図3は裏返したところです。台紙がないデザインのほうが好みです。この作品は気に入りました。折り方を覚えておきたいと思いました。

<おまけのひとこと>
 図2の鮫紋(さめもん)の千代紙、本物はなかなかいいのですが、写真ではちょっと気持ち悪い感じになってしまいました。






5月3日(火) 折り紙:ふねの小皿

 「ふねの小皿」という作品を折ってみました。これは長方形で折るようにという指示がありました。正方形で折ったらどうなるんだろうと思ってやってみたのが図1の手前です。

図 1

 図1の奥のものはB5のレポート用紙(5mm方眼)で折っています。裏返すと図2のようになっています。

図 2

 確かに正方形から折るには一工夫必要そうです。

 先日、柚子胡椒(ゆずこしょう)を見かけて買いました。福岡の製品です。

図 3

 これまで使っていた大手食品メーカーのチューブ入りのものと比べてずっとおいしくて感動しています。

<おまけのひとこと>
 折り紙は、具象物より抽象的な立体構造が好きなのですが、「舟」「入れ物」というのもいいなあと思いました。






5月4日(水) 折り紙:ふねの小皿を正方形から折る

 昨日の「ふねの小皿」、もう1度正方形から折ってみました。

図 1

図 2

 要は余計な(失礼)折り目を入れなければよいのでは?と思って、途中の工程をばっさり省いてみました。曲線的なカヌーのようなかたちになって、気に入りました。(ウォーターラインモデルです。)

 さらに、長方形の厚手の紙があったので、それでも同様に折り目を省いて折ってみました(図3)。

図 3

 これは簡単で面白い作品だと思います。

<おまけのひとこと>
 ここ数週間、咳がひどくて参っています。特に夜、咳込んで目が覚めてしまうのです。病院に行って、アレルギーの薬を処方していただいたのですが、なかなか良くなりません。もう一度病院に行こうかなあと思っています。






5月5日(木) 折り紙:ふねの皿

 昨日までの作品は「ふねの小皿」だったのですが、同じ本に「ふねの皿」という作品も出てきます。これは正方形から折る作品です。「小皿」と「皿」の違いは、ふね全体が容器になっているのか、一部だけがくぼんでいるのかの差です。

図 1

図 2

 図1が上からみたところ、図2が裏側です。手前は折り図の通り正方形の折り紙から折ってみたもので、奥側はB5のレポート用紙から折ってみたものです。折り図では舟の側面は舳先で隙間があきますが(図2)、長方形から折ってみたものでは、軽く折り込んで留めてみました。

<おまけのひとこと>
 使い切れないほど折り紙の入れ物がたまります。食卓の簡単なくず入れとしてどんどん消費しています。






5月6日(金) 折り紙:折り鶴エッグスタンド・三角トレイ

 折り鶴エッグスタンドという作品を折ってみました。

図 1 図 2

 15cmの折り紙から折ると、卵を入れるには小さすぎました。24cmのものがお勧めだそうです。

図 3

 三角トレイ、というシンプルな作品を折ってみました。これはちょっと魅力に欠けます。何がどう足りないのかよくわからないのですが…

<おまけのひとこと>
 おそらく、容器としては容積が小さすぎること、シンプルなのはいいのですが強度が弱いことなどが原因かなあと思いました。全くの個人的な主観ですが。






5月7日(土) 『本格折り紙√2』

 前川淳さんの本格折り紙√2も合わせて借りてきていたのでした。(実は持っていないのです。すみません。)

図 1

 まずはいくつか折った作品の中から気に入ったものを並べて写真に撮りました(図1)。

図 2

 この本は4つの章に章立てされているのですが、特に第3章の「本格折り紙^3 √2と立方体」の中に、折ってみたい作品がたくさんありました。難しい折り紙が多くてとても楽しかったです。

<おまけのひとこと>
 次の更新のときにご紹介したいと思います。






5月8日(日) 封筒からゴミ箱を作る(その1)

 先日からの咳がおさまらず、先日アレルギーの薬を処方していただいた近所の内科医院にもう一度行ったところ、今度は薬をたくさん出していただくことになりました。できれば薬には頼らないほうが好ましいと思うのですが、眠れないのは困るので、薬を飲むことにしました。

 夜中にひどく咳込むので寝る部屋を変えました。咳込んでたくさん鼻をかむのですが、その部屋にはゴミ箱がなかったので、「どうせ眠れないんだし」と思って、手元にあったちょっと丈夫そうな封筒を使って夜中にゴミ箱を作りました。

図 1 図 2

 A4サイズの書類などが入っている封筒は、職場でも家庭でも手に入りやすいかなあと思うのですが、それを使っています。強度を重視しているので、底はガムテープで留めました。ついでに厚紙で中敷きも作って入れてあります。

 ごみを押し込むような使い方をしたらゴミ箱が負けて壊れてしまいますが、鼻をかんだ紙くらいを入れる分には十分です。手間も材料費もほとんどかかっていませんし、汚れてきたら燃えるゴミとしてそのまま処分して、また新しく作ればいいですし、便利だと思っています。

<おまけのひとこと>
 実は同じものを会社でも作って、マグネットでデスクの下に留めています。4月からの組織変更で居室の大部屋の席が変わったのですが、以前は近かったフロアのごみ箱が、今度は遠くなったのです。鼻をかんだりのど飴をなめたりするたびに遠くのごみ箱まで行くわけにもいかないので、手元にごみ箱が欲しくなったので、作りました。






5月9日(月) 封筒からゴミ箱を作る(その2)

 「封筒から作るゴミ箱」の作り方の折り図を作ってみました。こういう図を作るのは楽しくて好きです。

図 1

 封筒はどんなものでもかまいません。ごみ箱にするならA4サイズの書類やカタログなどが入る封筒が、大きさや強度の面でお勧めです。小さすぎるとごみ箱としては使い勝手が悪いですし、大きすぎると強度が不足します。

 こんな風に折ります(図2)。赤い点線は谷折、青い一点鎖線は山折です。

図 2

 封筒を縦に半分に折って(1)、さらに半分ずつに折ります(2)。左右の下の角を、今折った4分の1のところまで45°に折ります(3)。45°の折り線が縦の4分の1の折り線と交わる部分を結んで、横に谷折します(5)。この部分が底になります。ここで封筒を広げて、断面が正方形になるようにします(6)。左右にはみ出した直角二等辺三角形の部分は、ごみ箱の裏側に折って、テープでとめます。

 (6)で左右にはみ出している部分をごみ箱の内側に折り込むこともできますが、外に出してガムテープで貼ってしまうほうが簡単ですし、強度面でもよいかなと思います。

 図示していませんが、ごみ箱の側面の部分は適当に内側に折り込みます。ちょうど二重になるように折ると、高さのバランスもいいですし、強度面でも好ましいです。

<おまけのひとこと>
 今回作ったものは、KDDから届いた、撥水加工してあると思われる封筒でした。なかなか丈夫です。






5月10日(火) 封筒からゴミ箱を作る(その3)

 封筒から折るごみ箱のバリエーションとして、四角反柱に改造してみました。

図 1 図 2

 図はありませんが、この変形は簡単だと思います。

図 3

 真上から見たところです。中敷きが見えます。中敷きには、ちょうど消費し終わったティッシュボックスの箱を利用しました。

<おまけのひとこと>
 こうして写真を撮ってみると、折り線がよれよれしていてあまりきれいではないですね。






5月11日(水) 折り紙:四角反柱の箱(その1)

 先日、側面が直角二等辺三角形の四角反柱の箱をご紹介しました。

再掲図

 昨日のごみ箱のような、もっと深さのある四角反柱の箱を作ってみたいなと思って、考えてみることにしました。

図 1 図 2

 とりあえず作ってみたものの写真です(図1、図2)。内側に折り込んだ直角二等辺三角形の部分は、軽く接着してしまいました。

 こんな展開図になります(図3)。タテヨコの線は三等分ではありません(真ん中が小さい)。普通に手に入りやすい15cmの正方形の折り紙ならば、中央の正方形は4.4cmくらいになります。今回は鉛筆でしるしをつけて折り筋をつけて、ペーパーモデルのようにして組み立てました。

図 3

 この側面の二等辺三角形はちょっと特別なかたちです(折り紙ではよく出てきます)。

(つづく)

<おまけのひとこと>
 このかたち、ちゃんと研究してみたいです。






5月12日(木) 折り紙:四角反柱の箱(その2)

 昨日の展開図の二等辺三角形ですが、頂角が45°になっているのです。そのおかげで、図の赤い三角形、青い三角形、黄色い三角形がすべて合同になっています。そうすると何が嬉しいかというと、側面に余計な線が出てこないのです。

図 1 図 2

 昨日のかたちは、図2の折り線のように折って作りました。赤い点線は谷折、青い一点鎖線は山折です。図2は、箱の内側になる面(片面に色のついた折り紙ならば、色がついていないほうの面)から見ています。(完成時に外側になる面から見ると、山谷が逆になります。)

 同じものを2つ作ってかぶせたら安定するかなと思って作ってみました。

図 3 図 4

 でも、これも接着しないと安定させられませんでした。

<おまけのひとこと>
 頂角が45°の二等辺三角形は、例えば折り鶴を折っている途中にも出てきます。なじみ深いかたちです。
 いつものペーパーモデルのつもりでつい強めに折り筋を付けてしまって、切れてしまった部分がありました。






5月13日(金) 車

 昨年の6月から乗っているアルトターボですが、ここ半年近く、ちっともアイドリングストップをしてくれなくなっていました。冬場で気温が低いときはアイドリングストップしないのかなあと勝手に想像していたのですが、同じスズキの軽自動車が、交差点とかで停止するとアイドリングストップしているのです。おかしいなあと思ってディーラーに相談してみました。

 バッテリーも正常、エンジンや制御プログラムも問題はなく、「よくわからない」とのことだったのですが、プログラムを最新のものにアップデートしてもらったらちゃんとアイドリングストップするようになりました。

  <おまけのひとこと>
 最近、数学とかパズルとかの本を読んで「面白いなあ」と思ったことを、このサイトに書く時間と気力が取れなくなってきています。幸いにして私にとって面白くて新しい「紹介し甲斐がある」ことはまだまだ増え続けているのですが、背景を含めてわかりやすく書くのが難しい話が増えてきました。極端な話「この本が面白かったです。以上。」みたいな紹介になってしまっていけないなあと反省しています。
 今回の更新はゴールデンウィークの最終日の5月8日(日)の夕方に準備しています。5月13日(金)は職場の飲み会の予定です。先日の4月27日の飲み会のときにも、途中でかなり咳込んでしまって辛かったのですが、今回もそうなってしまうかなあと心配しています。(出席しないわけにはいかない飲み会なのです。)






5月14日(土) 前川淳さんの八角畳紙(たとう)、豊科近代美術館

 五月連休の前半に折った折り紙の1つ、前川淳さんの八角畳紙(その1)です。

図 1 図 2

 「B4サイズで折るとCD(12cm)を入れるのにぴったりです」とのことですが、これはB5サイズで折りました。





 別の話題です。安曇野市豊科近代美術館で、春の特別展 布施知子ORIGAMI展〜紙と折りのリズム〜 4月22日(金)〜6月1日(水)という展覧会が開催中です。行ってみることにしました。

 5つの部屋に様々な作品が飾られていて、楽しく見せていただきました。本物を間近で見ることができて幸せでした。大きな作品が多くて、さぞかし制作は大変だろうなと思いました。これだけの作品をいつもはどこに保管されているんだろう?と思いました。

 常設展のほうもみました。彫刻の高田博厚、絵画の宮芳平、どちらもとてもすばらしかったです。高田博厚は、ブロンズ像もすばらしいのですが、木炭で描かれた人物像がとてもインパクトがありました。宮芳平はNHKの美術の番組「日曜美術館」で2014年8月に紹介されたのですが、その時に見て、興味がありました。例えばこんなページこんなページに詳しいです。一生のあいだ、結局生前は認められなかったのに、ずっと絵を描き続けたこともそうですが、彼の才能を信じて彼の生活を支え続け、その後の彼の評価を知らずに47歳で亡くなってしまった奥さんが特に哀れです。

 「日曜美術館」でも紹介された彼の詩、

一本の絵の具を買えば悲し 子供のゴム靴はまた1と月延びたり
二本の絵の具を買えば悲し 我が帽子はもとのまゝなり
三本の絵の具を買いし時 医者に薬代払わざりき
四本の絵の具を買いし時 米屋に米代払わざりき
五本の絵の具を買いし時 家主に家賃払わざりき
かくして十本の絵の具買いし時 吾が絵は出来上がりたり

 本人や奥さんはどんな想いだったのかなあと思いました。常設展は会場もとても工夫されており、お勧めです。

図 3
図 4

 美術館の入り口です(図3)。中庭の部分だけは写真撮影がOKということだったので、回廊の写真を撮りました(図4)。実は豊科近代美術館は初めて入ったのですが、とても面白いことに気が付きました。

(つづく)

<おまけのひとこと>
 布施知子さんの作品、本物を見られてとても嬉しかったのですが、写真は撮ってはいけないですし、全く知らなかった作品はなかったので、感想は常設展ばかりになってしまいました。
 5月14日は大学の同期会があったのですが、今回は参加できませんでした。






5月15日(日) 前川淳さんの八角皿、豊科近代美術館(つづき)

 前川淳さんの長方形から折る作品、八角皿です。同じものを2つ作って重ねることで作っています。

図 1

 一回作って満足しました。





 豊科近代美術館の話のつづきです。美術館の中庭の回廊はこんな感じでした。天井にご注目下さい。

図 2

 さて、その後でカフェでコーヒーを飲みました。(通常300円のところ、入館者は100円引きになります。) コーヒーを飲みながらぼんやり天井を眺めていて、「あれっ?」と思いました。

図 3

 何が変なのか、お分かりいただけますでしょうか?

 図3の写真は、図4の“A”の席から撮っています。最初はこの席には妻が座ったのですが、「外のバラ園が見える席に変わってあげる」ということで、私がA席に座ったのです。で、ぼんやりと天井を見たら、「あれ、何だか変だな」と思ったのでした。

図 4

 図2と図3を比べてみてください。図3では、回廊の内側の角(図4の“B”の部分)で天井が終わっています。図2ではそこでは天井は終わっておらず、回廊が右に曲がってゆく通りに天井も続いていっているのが見えます。一方、図2でも図3でも、回廊の左奥(図4の“C”の部分)は同じように見えます。これはいったいどういうことでしょうか?

 ちなみに、図3の回廊を右に曲がって進んでいった次の曲がり角が図5です。やっぱり同じような天井の構造になっています。これ、どんな構造になっているのかわかりますか?

図 5

(つづく)

<おまけのひとこと>
 次回の更新で種明かししようと思います。これを見るだけでも、豊科近代美術館に行く価値があると思います。(というのはとても少数意見だと思いますが。) (つづく)と書いていて、翌日の更新に続く場合と、次回(一週間後)に続く場合と、結局続編を書けていない場合があります。これは問題だなあと思っています。






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