[Home]-[以前のひとこと]-[2014年8月後半]

以前の「ひとこと」 : 2014年8月後半



8月16日(土) 紙の筒による組木

 Davans Puzzlesというサイトがあります。ここを眺めるのが好きなのですが、この中にPhilippe DuboisのChuck Cubeというかたちが紹介されていました。

Chuck Cube (Philippe Dubois)

 これを見て、紙の筒による六本組木のパーツ12本で組めるのではないかと思いました。

再掲図 1 再掲図 2

 やってみることにしました。

図 1

 ストックのパーツをもってきて、12本分折ります。途中、2本ずつ4本を平面的に組んでみたりしました。これはこれでしっかり安定して面白いです。

 次に、本命のchuck cubeのかたちを組んでみました。

図 2

 …予想はしていたのですが、あまりきれいに安定しません。これは保存する価値はないなと思って、平らなパーツに戻してしまいました。

<おまけのひとこと>
 久々に紙模型を組んで楽しかったので、少しデザインして新しい作品を作ってみました。その紹介まで本日公開しようと思ったのですが力尽きました。また来週には更新します。


















8月23日(土) 二段弦巻立方体

 ここ1年半ほど雑誌「数学セミナー」に連載されている、前川淳さんの「折って楽しむ折り紙セミナー」を楽しみにしています。2014年9月号(pp.86-87)に載っていた二段弦巻立方体というのがとてもおもしろそうだったので、折ってみました。

 この連載では展開図が示されていて、「ページをコピーして、図を輪郭線にそって切り出して、折り線に従って折ってください」という説明がされてます。特に寸法とかが明記されているわけではありません。

 今回の展開図を眺めて、何がどうなっているのか考えてみました。(この時間もとても楽しいのです。) 使用する用紙は正方形で、一辺を1対ルート2に内分する点がわかれば、後は折ってゆけるということがわかりました。1対ルート2は正方形の1辺と対角線の長さの比ですから、工夫すれば折れそうです。でも、こういった造形の場合、余計な折り線があると美しくないですし、たぶん余計な折り線は組み立てるときに恐ろしく邪魔になることが予想できます。ここだけは計算して鉛筆でしるしをつけようかなあと思いながら、手持ちの折り紙を出してきました。

 そして、折り紙を雑誌の展開図に重ねてみたら、なんとぴったり重なります。普通に手に入る一般的な折り紙のサイズは15cm×15cmですが、ちゃんとその寸法で図面が印刷されているのです。感動しました(図1)。 おかげで、この雑誌と折り紙そのもの以外には何の道具も使わずに作ることができます。素晴らしいです。

図 1

 最初に、展開図から寸法をもらわないと折れない部分を折ります(図2,図3)。

図 2 図 3

 あとは展開図にしたがって折り線をつけて(図4)、

図 4 図 5

 折り線をつけ終わったら折り線に沿ってかたちを整えていきます(図5)。

(つづく)

<おまけのひとこと>
 せめて週末だけでも更新したいと思っているのですが、それすらなかなか難しい場合もあります。このペースで書いていると、書きたいこと(ネタ)が増える速さのほうが速いのです。本当は「面白い!」と思ってやっているときに書けるのが一番いいのですが。

 北陸先端大の上原隆平先生のページで「紙の☆リング」をご紹介いただきました。ありがとうございます。






8月24日(日) 二段弦巻立方体(その2)

 昨日のようにして作った二段弦巻立方体です(図1)。いくつも作ってみているのですが、まだ作り方を完全に理解できたという感じがしません。なんとなく作れているんだけど…という感じです。完全に把握し切れていないキャストパズルを何度もやり直してみている感覚です。自分ではなんとか組めるのですが、他人に説明をしたり、手を取って指導はまだできないかなあというレベルです。

図 1

 記事では完成図はグレーの網掛けがされていて、展開図のほうは白かったので、展開図はてっきり完成品の内側の図なんだろうと思って最初に作ったのが図1の右上です。組んでみたら白い面が外になってしまったので、2つ目からは折り紙の色が付いた面に対して山折、谷折をして作りました。

図 2

 色の薄い、透けやすい紙で折ってみると、内部の構造が少しわかります。確か100円ショップに「透明折り紙」というのがあって、昔それで箱を折ったりしていたのですが、それを探してきて折ってみたいなあと思いました。(記事ではOHPシートで折ってみることをお勧めしますと書かれていました。)

 前川さんの連載は、毎回説明が1ページと展開図が1ページの2ページです。作り方の説明はとてもストイックで、説明の文章は形状についての考察やバリエーションについての議論が語られていて、大変情報量の多い、濃縮された記事です。おすすめです。

<おまけのひとこと>
 数学セミナーの前川淳さんの折り紙の連載、私は大ファンなのですが、これを実際に折ってみている人は日本中でどのくらいいるのかなあと思っています。
















8月30日(土) コースター

 最近、お酒を飲むときに、図1のような木片をコースターにしています。

図 1

 2個でグラス1つ分です。

 お盆のころだったか、焼酎のおまけで底の丸いグラスが付いているものがあって、喜んで買ってきました。平らな机に直接おいてもゆらゆらして面白いのですが、図2のようにして置くと、これはこれでいい感じです。

図 2

 最初は接着してしまおうかなあとも思ったのですが、バラバラのほうが2つのピースをいろいろな位置関係で置くことができるので、便利ですし楽しいということがわかりました。

図 3 図 4

 このパーツは、ずっと以前に小淵沢のパズルショップ「イカロス」で、木工パズルの端材の詰め合わせがビニール袋入りで400円(399円?)で売っていたのを買ってきたのですが、その中に入っていたものです。中身の大部分はいろいろなサイズの直方体で、一部立方体のものがあり、ごくごく一部、変則的なかたちのものがありました。これはその中の2つです。

 ほかにもコースターとして使ったら面白そうだというものがあるのですが、またそれはそのうちにご紹介します。

<おまけのひとこと>
 加工精度が高くて感心します。

 8月30日の夕方、車で自宅の近所に買い物に向かう途中、主要道路から1本はずれた小さな谷を抜ける道路の途中で、右手の林の中から立派な角のある大きな鹿が出てきてびっくりしました。この林は山とかにつながっているわけではない、田園地帯の中の小さな丘にある小さな林です。いったいこの鹿はどこから来たのだろう、無事に山に帰れるだろうかと思いました。
 職場でも、通勤途上(仕事帰り)に車で鹿と衝突してしまったという話をときどき聞きます。その場合、(契約にもよるのでしょうが)任意保険が使えないそうで、経済的にも大変という話をききました。気を付けたいと思います。






8月31日(日) 古楽コンサート

 今年もアマチュアの古楽コンサートをやることになりました。

 上記チラシを作った時には、これ以外の方がどのくらい出演していただけるのかわからなかったのですが、今年はプログラムも編成も豊富になりそうです。私は今年は鍵盤の出番が多いプログラムです。

 カナダからヴィオラのイアンさんが参加していただけそうで、とても楽しみにしています。

<おまけのひとこと>
 本番まであと5週間だというのに、7月に1回、8月に1回練習ができただけです。9月はせめて2回練習ができるといいなあと思っています。
 以前は安定志向で、自分たちの技量にあった曲を選ぶようにしていたのですが、最近は「やれる曲」ではなくて「やりたい曲」に挑戦しているので、楽しいですがかなり厳しいです。昨日、久々に練習があって合わせたのですが、無理なテンポでやるのはやめようということになりました。本番で舞い上がって速いテンポで始めてしまわないようにしないと…






[←2014年8月前半]  [↑表紙へ]  [2014年9月前半→]

[Home]-[以前のひとこと]-[2014年8月後半]
mailto:hhase@po10.lcv.ne.jp
2001-2014 hhase