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以前の「ひとこと」 : 2004年8月前半



8月10日(火) リザード・パズル(その1)

 すみません、このページの公開が始まって以来の長いお休みをいただいてしまいました。 最初の1週間くらいは、非常に忙しくて、とうとう更新をお休みしてしまいました。そうしたら、なんとなく再開するきっかけがつかめなくて、もう何日かずるずるとお休みしてしまいました。 ご心配下さってメールを下さった方もいらっしゃいました。メール本当にありがとうございました。 また、こんな状況なのに見に来てくださっている方に、お詫びと感謝をしたいと思います。 気を取り直してまた更新をはじめようと思います。

 Liapin' Lizard というパズルがあります。以前もご紹介したことがありますが、このパズルは、パズル工房「葉樹林」バイナリーアーツのページをはじめ、toritoなどでも通信販売しているようです。(こことかここ。)写真はこれらのページをご覧いただくとして、要は5つの駒を自分と同じ色のマスに入れなさいというパズルです。マスは6箇所あるので、常に移動可能な空きマスは1つだけ、移動できるのは線で繋がれたマスのみ、という条件です。

 このパズルを、昨年の7月28日とその翌日のあたりで、プログラムで解析してみたり、オリジナル問題を作ってみたりしました、ということを書きました。

 実はそのころ、このパズルを JAVAアプレットにもしてみていました。ただ、そっくりそのままでは面白くないので、コマを1つ増やして6コマにして、空きマスは六角形の中心にも作ってみました。

 こちら、もしくは上の図からリンクしているページをご覧下さい。サンプルを5つほどご用意しました。最初のページのものはものすごく易しいと思いますが、あとのものはそうでもないものもあります。お試しいただけたらと思います。

(つづく)

 <おまけのひとこと>
 さすがにこれだけ間を空けてしまうと、「まとめて更新」というのも大変なので、諦めて「ひとこと」の日付を飛ばすことにしました。




8月11日(水) 組み木パズル

 先日は私の誕生日だったのですが、今年の、というか今後何年かぶんのプレゼントはこれ

 ということになっていました。

 でも、それだけだと当日ちょっとさみしいから、ということで、家族がこんなプレゼントをくれました。

 さてこれはどんなパズルでしょうか?

(つづく)

 <おまけのひとこと>
 昨日のリザード・パズルの問題は、自動生成させたのが何千問もあるのですが、順次ご紹介してゆこうと思っています。




8月12日(木) 組み木パズル(その2)

 昨日のパズルですが、本来はこんなかたちでした。

図 1

 左側がいわゆるエッシャーの星型の六本組木で、右側はそれと全く同じ構造で、星型の角を落としたものです。組み木と中心が同じ球体を考えて、その球体からはみ出した部分を削り取った、というかたちです。

 パーツはこんな感じです。

図 2

 これを見ていて、これは寸法が同じかなと思って、混ぜて組んでみたのでした。昨日のものは、有機化学などで言うところのキラルな構造、つまり右手と左手のように鏡像が自分自身とは重ならないものでした。

 “キラリティ”で検索してみたら、こんなページこんなページがありました。

 特に、2つ目のページの、「不斉炭素を持たないのにキラルな分子はいっぱいあります。」という書き出しは大変魅力的です。

 <おまけのひとこと>
 このパズルの形の絵を描いたポップアップカードを、子供たちが作ってくれました。







8月13日(金) タンパク質

 昨日、キラルの話をちょっと書いたら、chiralityはカイラリティと発音するのに、日本語の用語では「キラリティ」なのですね、というコメントをいただきました。私は、「キラル・アキラル」という用語を最初にカタカナで覚えたので、カイラリティという音を耳から聴くと、ああキラルのことね、と思います。 調べもしないで適当なことを書きますが、キラルと読むのは化学屋さん、カイラルと読むのは物理屋さんだと思います。 化学の用語はドイツ語由来の発音になっているものが多いので、これもそうなのではないでしょうか。



 産総研が最小のタンパク質合成に成功、生命の起源解明に寄与という記事を見ました。“約1000という少ない分子数で安定したタンパク質を実証”と解説されていて、「分子数?」と思いました。

 オリジナルの、産総研のページの10個のアミノ酸からなる「最小のタンパク質」の創製に成功のほうには、もっと正確で用語の解説もついた、わかりやすい説明が書いてあります。特に、ページの最後のあたりに書かれている、生命の起源と進化に関する解説は、非常に面白いです。

 高々10個のアミノ酸で、固有の立体構造ができるというところがまず驚きです。その設計をコンピュータで行ったというところも大変興味深いです。

 「ウイルス」というと、最近ではコンピュータウイルスをまず思い浮かべる方も増えてきていると思いますが、本来の意味での「ウイルス」とは何か、ご存知でしょうか。 たとえば、こちらの「ウイルス学初級講座」というページや、「21世紀の感染症に挑む」 というページなどがわかりやすいのですが、要は、ある特定の環境では自己増殖する機能があるのだけれども、「結晶」という物質としての特性を持つ状態で存在することもできる、そういう「もの」なのです。 ウイルスといえば、まず有名なのがタバコモザイクウイルスだと思います。(たとえばこちら。) このシンプルな棒状のタバコモザイクウイルス以外にも、多面体形状の頭と筒状の胴体と細い脚を持った月着陸船のようなバクテリオファージT2なども有名でしょうか。

 タバコモザイクウイルスは、中心のRNA(一本鎖の遺伝子)分子の回りを螺旋状にタンパク質が規則的にタイリングされているもので、他の細胞の中など、自分を複製するための材料が豊富で、化学反応が起こりやすい環境に入ると自己複製の化学反応が進行する、という「もの」です。 こういった、生き物としては最も単純で、その分子構造も知られているような「もの」ですら、それが天地開闢以来、いつ、どのようにして生まれてきたのかはいまだにわかっていません。

 この分野もこれからますます面白くなりそうですね。

 <おまけのひとこと>
 そろそろお盆休みで、観光地(の近く)である私の家の周辺では、県外ナンバーの車を多く見かけるようになりました。道路も大変混雑しています。昨日も、帰りに道が大変混雑していて、わき道へわき道へと回避したのですが、カーナビ等のおかげでしょうか、どの道も混雑していましたし、思いがけない細い道から明らかに地元ではないと思われる車が出てきたりしていました。




8月14日(土) 自由落下

 「重い石と軽い石を同じ高さから同時に落としたら、どっちが先に落ちるでしょう?」という問題を子供たちに出してみました。 そうしたら、期待通り(?)、「重い石のほうが先に落ちる!」と言われました。

 「じゃあ、その2つの石を糸でつないで落としたらどうなる?」ときくと、重い石が下になって落ちる、と予想してくれました。「じゃあ接着剤でくっつけたらどうなる?」ときくと、重いほうが下になる、と言います。 「それじゃあ、2つの石をくっつける前とくっつけた後だったら、どっちが速い?」ときくと、やっぱり「くっつけた後のほうが余計に重くなっているからそのぶんだけ速くなっている」と予想してくれました。

 「走るのが速い人と遅い人がいたとき、ふたりで手を繋いで走ったら、一人で走るときよりももっと速くなると思う?」と尋ねると、「速い人は、遅い人が一緒だと一人で走るよりも遅くなる」と言います。それは実感としてそうでしょう。 「あれ、じゃあ重い石の方が速く落ちるなら、(遅い)軽い石をくっつけたら、重い石は1つで落ちるときより遅くなっちゃうんじゃない?」と尋ねると、困ってしまったようです。

 <おまけのひとこと>
 「綿(わた)1トンと鉄1トンとどっちが重い?」と尋ねたら、「鉄!」「綿!」という答が返ってきました。うーむ・・・




8月15日(日) 年表

 子供たちの学校は夏休みは8月17日(火)までです。今日は、夏休みの自由研究の仕上げをしています。今年は上の子は日本の歴史年表を作ってみたいということで、図書館で本を何冊か借りてきて、その中から年表に書く項目を自分でノートに整理してありました。昨日マス目つきの模造紙を買ってきて、今日は一日がかりで仕上げをしています。

図 1 図 2

 午前中で紙のレイアウトを決め、全部鉛筆で下書きをしました。午後になってようやく清書をはじめています。夕方には終わるかな。

 <おまけのひとこと>
 紙をどう使うかとか、いろいろ口出ししてしまいました。模造紙の上では、1mm を 1年ということにしました。ただ、それだと旧石器時代とかは長すぎますし、明治以降は狭すぎます。そのあたりは適当に調整しました。
 平等院鳳凰堂とか書いていたので、それって10円玉の建物だよと教えました。




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