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以前の「ひとこと」 : 2004年1月前半



1月1日(木) おとしだま

 あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い致します。

2004年1月1日 7:55 撮影

 朝方は曇っていたのですが、ようやく日が差してきました。山は雲の中です。



 今年の私の両親からうちの子供たちへのお年玉は、こんな入れ物に入っていました。

 開くと、仕掛け絵本のように立体的になります。入れ物に感動しました。

 うちの分は、白紙のミニ封筒しかなかったので、このままでいいと思うかと妻に相談したところ、それではあんまりだから何か書け(描け)と言われて、さきほど、その辺にあった筆ペンと子供のクレヨンで、ちょっと字と絵をかきました。

 うーむ、クレヨンって小さい絵は描きにくいですね。何を描いたかわからないかもしれないので一応解説しておくと、独楽の絵と折鶴の絵のつもりです。

 <おまけのひとこと>

 今朝、買い置きのエルモアというティッシュボックスをあけたら、8,000名様にプレゼントというのが当たっていました。びっくり。



1月2日(金) 「申」のパズル

 パズル工房「葉樹林」の、昨年10月23日の日記に、テトラと呼ばれる、立方体を4個つないだ8種類のかたちを使うパズルを使って、自立する「申」の文字を作った写真が掲載されていました。 これを見たときに真似して作ってみたものの写真があったので、今日はそれを掲載することにします。

図 1

 なんとか自立させたのですが、少々きわどい状況で、ほんの少し隙間があいてしまいました。間違っているような気がします。

 参考までに「テトラ」のピースのセットの図を載せておきます。このセットも、いろいろな形が作れて楽しめます。

図 2

 <おまけのひとこと>
 昨年末に何回か掲載した「おしどりの遊び」ですが、その発展型をご紹介しようと思って(つづく)と書いてありました。しばらく別の話が間に入ってしまいましたが、明日はその続きの話を書こうと思います。
 2001年春から公開を始めたこの「あそびをせんとや」も、カレンダーとしては4年目にはいりました。「過去のひとこと」へのリンクの表を2段の構成に変えました。



1月3日(土) 「おしどりの遊び」を拡張する

 先日、おしどりの遊びというパズルのアプレットをご紹介しましたが、これを2次元に拡張してみました。こちらにありますのでお試し下さい。

 二次元への拡張は、いろいろな考え方があると思うのですが、とりあえず上の図のようなものにしてみました。 4つ組を移動するということになると、手で実際のコマを動かすのは勘違い等が起こりやすくなると思うので、これはコンピュータ向けのパズルのように思います。

 <おまけのひとこと>
 昨日の午後から、子供たちとジグソーパズルをやっています。



1月4日(日) ジグソーパズル

 一昨日、昨日と4時間ずつくらいかけて、1,000ピースのパズルができました。絵柄は「ムーミン谷の地図」(リンク先最下段) です。サイズは幅75cm×高さ50cm、かなり大きいです。 このジグソーパズルは、単色で手がかりになるような模様のないピースが2〜3割くらいあって、かなり大変でした。 子供たちが大変な戦力になってくれて助かりました。 上の子は色や形ごとに拾い出して分類するのが得意、下の子は絵柄のヒントなしにピースのかたちだけで根気よく探してゆくのが得意で、私は1ピースの中をにらんで、それが全体のどの部分なのかを推測するのが好きで、みんなでうまく手分けして作業が進みました。

 原作のムーミンシリーズのお話は不思議な雰囲気があります。 この本を読んでいると、子供のころに感じた、身の回りのものに対するなんだかよくわからない不安な気持ちやもどかしさがよみがえってくる気がします。

 この地図を地理的に見ると、川がかなり深い谷を刻んでいるように見えるのですが、その川はすぐそばの海へは流れずに、海から遠ざかる方向に曲がっていっています。 海辺には高い崖が切り立っています。舞台はおそらく北欧なのでしょうから、これはフィヨルドでしょうか。 描かれている植物は、南方風の木があるかと思えば、もみの木のような針葉樹があったり、よくわかりません。

 <おまけのひとこと>
 子供たちがジグソーパズルとても楽しいようで、去年の7月21日の<おまけのひとこと>でちょっとご紹介したダウンタウンキティというパズル、これを分解してしまってあったのですが、それも取り出してきてはじめてしまいました。 こっちも1,000ピースです。 うーむ。



1月5日(月) ジグソーパズルの話

 昨日はじめてしまった1,000ピースの「ダウンタウンキティ」ですが、昨日の午後無事終わりました。

 そういえば、昨日書くのを忘れていたのですが、一昨日に仕上げた「ムーミン谷の地図」のジグソーパズルですが、最初に外周のピースを拾っていったら、なんと四隅のコーナーピースが5個ありました。こんなことは初めてです。

 写真は、1つ余ったコーナーピースです。全く同じものが2個入っていました。これがあるということは、出回っている同一の製品で、このピースが足りないセットがあるのだろうか、と心配になりました。それ以上に不安だったのは、実は組んでゆくとどこか1箇所足りなくなるのではないかと思ったのですが、幸い完成させることができましたので、足りないということはありませんでした。つまり私の買ったセットには、1つ余分にピースが入っていたということでした。これ、メーカーに送り返してあげたほうが親切でしょうか。



 子供のころ、それこそ20〜30ピースくらいの「はめ絵」をやったことのある方は多いのではないかと思うのですが、では300ピース、500ピース、1,000ピースといったジグソーパズルをやったことがある方というのは、子供向けのはめ絵をやったことのある人に比べると、ずいぶん少ないのではないかと思います。

 私も、御多分に洩れずというか、子供向けのはめ絵を卒業した後、中学に入るころまではジグソーパズルをやってみようと思ったことはありませんでした。ジグソーパズルというのは模型屋さんやおもちゃ屋さんに売っていたと思うのですが、例えばプラモデルなんかと比べて値段が高いにもかかわらず、出来上がるものは単なる二次元の絵でしかないというところが気に入らなかったのです。

 ところが、庄司薫のぼくが猫語を話せるわけという本を読んで、ジグソーパズルというのはどうやら大人に十分な楽しみをもたらしてくれる遊びらしいということを知りました。 このエッセイの中で、庄司薫自身が当初はジグソーパズルなんて子供の遊びではないかと思っていたのが、友人から108ピースのセットを「まあともかくやってごらんよ」と渡されて、3〜40分間大変熱中して楽しんで開眼したこと、それから徐々に規模の大きなジグソーパズルをやったことなどが書かれていたと思います。(手元に本がないのでうろおぼえです。)

 ちなみにこの本で、「ジグザグ」という言葉は英語の zigzag で、文字通りアルファベットのZの文字の形を指すこと、でも「ジグソー」というのは jigsaw で、Z ではないことなども覚えました。(こういうどうでもいいことばかり覚えています。)

 それはともかく、この本を読んで以来、いずれはジグソーパズルもやってみないといけないな、と思っていました。あるとき、やっぱり確かお正月だったと思うのですが、両親に頼んで500ピースのパズルを買うことにしました。「こんなの大変でやれないんじゃないの?」といわれたのですが、私は何を思い違ったか、そのときお店にあった一番小さな300ピースが30分程度と見積もって、だったら500ピースなら1時間くらいでできるだろうと無謀な計算をして、その500ピースのパズルを買ってもらったのでした。

 結局、家族みんなでやって半日以上かかりました。 とても楽しかった記憶があります。 なるほどジグソーパズルというのは楽しいものなのだと知りました。 とはいえ、それ以降500ピース以上のパズルは、今年のお正月に作った2つを含めても10点程度しか作っていないと思います。

 <おまけのひとこと>
 今日から仕事です。



1月6日(火) 「4つ一組」のパズルの研究

 1月3日のひとことでご紹介した、4つ一組のパズルですが、基本的なパターンをいくつか問題にしてみました。

問題 1
問題 2
問題 3
問題 4
問題 5

 いずれも、左半分が青、右半分が赤というのがゴールのパターンで、スタートは、青と赤のコマが1箇所だけ入れ替わっているというものです。ただし、同色のコマは区別していませんから、2個だけが入れ替わっているわけではありません。 とりえあず問題1と問題2は5手解はみつけました。問題3,4,5については、とりあえずそれぞれ11手でできたのですが、もっと短縮できるかもしれません。

(つづく)

 <おまけのひとこと>
 このところいく晩か、子供たちと百人一首をやっています。私が詠み手なのですが、下の句まで1回詠み終わった後では詠み手も取っていいということにしています。序盤はそうしないとなかなか進まないからなのですが、中盤になるとだいたい下の句を読み終わる前に取れるようになって、終盤になると下の句を読み始めたくらいで取ってくれます。ただしまだ全然覚えていないので、とりあえず得意な札を決めて、それは札の場所を覚えていて取るといいよと勧めています。



1月7日(水) 計算

 とある Web サイトを見ていたら、「困ったことにこんな書き方をする人がいるのです」という例として、こんな計算が出ていました。

4.45+5.3=10.15

 この計算は、(一応)論理的な説明ができるのですが、これはどういう意味でしょうか?



 昨日ご紹介した4つ一組のパズルですが、問題1,2はとりあえず5手、問題3,4,5は11手の解がありましたと書いたところ、さっそく問題4は9手解、問題5は8手解がありますとご連絡いただきました。ありがとうございました。

 <おまけのひとこと>
 平年並みに寒くなってきたようです。昨日、仕事の帰りに道路の温度計はマイナス4度でした。
 今日は忙しいので簡単な更新です。



1月8日(木) 4つ一組のパズル(その3)

 先日ご紹介した、4つ一組で移動させるパズルですが、今のところ最小手数は以下の通りです。

いまのところの最小手数
問題 1 5手
問題 2 5手
問題 3 5手
問題 4 7手
問題 5 6手

2004.01.09. 付記:問題3の手数を7から5に変更。
2004.01.21. 付記:問題4の手数を8から7に変更。

 この程度の手数でしたら、計算機に探索させればすぐ最小解は求まりそうですけれども、プログラムを書いている時間がとれないのです。もっと少ない手数でできたら教えてください。最短手数の解は複数あるものもあって、その冗長性が若干パズルとしては残念な感じもします。でも、手数を少なくするためのアイディアがうまく決まると爽快感があります。

 ついでに、ゴールが同じパターンの、似たような問題を5問ほど作ってみました。

問題 6 総入れ替え
問題 7 四隅
問題 8 対角線
問題 9 2箇所クロス
問題 10 2箇所縦入替

 難易度や手数の順番はばらばらです。



 昨日ご紹介した4.45+5.3=10.15の計算ですが、さっそく正しい解釈をメールでいただきました。ありがとうございました。この計算だと 1.3+1.3=3 になります。(でも13+13は30にはなりません。ですから6進法ではありません。)

 <おまけのひとこと>
 地域の小学校は今日から3学期です。今朝は街頭指導の日なので、30分間通学路の危険交差点に立ちます。あいにく雪が降ってしまって、歩きにくそうです。寒いので重装備で行かないといけないのですが、その足でそのまま出勤するため、着てゆくものの荷物が増えて大変です。さてそろそろ出かけないと。



1月9日(金) 二次元剛体シミュレータ(その1)

 しばらく前の話です。ちょっとCG関係で調べものをしていたら、木村・毛利・鈴木研究室(東大工学部)というページに辿り着きました。このサイトの公開ソフトウェアというページにあった、RBS2D (WindowsNT/9x 用):接触・摩擦・衝突を伴う2次元平面内の剛体の運動シミュレータ というソフトウェアが、それはそれは面白くて、すっかり遊んでしまいました。 これは川地克明さんという方が作られたプログラムだそうです。 こんなにすばらしいソフトウェアをフリーで公開していただいていることに大変感謝しています。これについてちょっとご紹介しようと思います。

 とりあえずどんなことができるのかを最初にご覧いただきましょう。昨年の7月21日に、チューブパズルを使って、羽根車が梯子を転がり落ちるようなおもちゃを作ったものをご紹介しました。例えば、このような系をコンピュータの中でシミュレーションしてみることができるのです。

 こういったシミュレータは、何百万円もするような業務用のものはあるのですが、個人が簡単に試して遊べるもので、性能や使い勝手が気に入ったものというのはこれまで知りませんでした。

 上記のページのプログラム(rbs2d.zip:136kbyte)をダウンロードして、zipファイルを展開すると、プログラム本体(kochuten.exe:148kbyte)とDLL(glut32.dll:151kbyte)、簡単な解説ファイル(index.html, index_j.html)といくつかのシミュレーション定義ファイル(xxxx.r2d)が出てきます。このシミュレーション定義ファイルを、プログラム本体 kochuten.exe にドラッグ&ドロップすると、シミュレータが起動します(下図)。 シミュレーション定義ファイルは.r2dという独自の拡張子ですが、実は中身はテキストファイルですから、サイズも小さいですし簡単にいじってみることができます。

コントロールウィンドウとシミュレーションウィンドウ

 シミュレータは上図のように、コントロールのための窓(ダイアログ)と、実際のシミュレーションが動く窓が開きます。ここで、コントロールの窓の一番上の[Start/Stop]というボタンをクリックすると、シミュレーションが始まります。

 掲載している図は、私が書いてみたtest2a.r2dという定義ファイルをシミュレータに与えたところです。これを起動してシミュレーションをスタートすると、下の図のようにこの十字型が梯子を転がり落ちます。

十字型の物体が斜めの梯子を転がり落ちる

 といってもわかりにくいと思いますので、gifアニメーション(770kbyte)を用意しました。ちょっとファイルサイズが大きいですが、ご覧になってみてください。梯子段にぶつかる位置やぶつかり方、その後の回転の速度など、一段ごとに違っている様子がおわかりになりますでしょうか? 単なる作為的なアニメーションではない、シミュレーションの威力です。

 このプログラムが要求するハードディスク容量は本当に小さくて、ディジタルカメラの画像1枚分程度です。Windows 環境の方は、ぜひお試しになることをお勧めします。明日以降、このシミュレータ用に作ってみた定義ファイルをいくつかご紹介してゆこうと思っています。



 このところご紹介している「4つ一組のパズル」ですが、昨日の問題3、7手と書いておいたら5手解をメールでいただきました。ありがとうございました。とりあえず昨日のひとことの表を更新しておきました。

 <おまけのひとこと>
 今朝はとても寒いです。昨日の夕方の段階ですでに氷点下4度くらいだったのですが、今朝は氷点下10度以下であることは間違いない感じです。



1月10日(土) 二次元剛体シミュレータ(その2)

 昨日ご紹介した、川地克明さんの作られたシミュレータrbs2d(東大工学部木村・毛利・鈴木研究室公開ソフトウェアより)で遊ぶ話の続きです。今日は、昨日作った十字型の物体が、互い違いの高さに打たれた釘に引っかかりながら落ちてゆくシミュレーションをしてみたものをご紹介します。

 それぞれの図から、シミュレーション定義ファイル(ファイル名 "crs1a.r2d" と "crs1c.r2d" ) にリンクしています。Windows 環境の方でしたら、この定義ファイルを上記の名前で保存していただいて、川地さんの rbs2d のプログラムに Drop して起動していただくと、実際に十字型がカタカタと落ちてゆく様子が観察できます。音はしませんけれども。

 左側の十字型が1つのものは、最後にうまいこと十字型が直立して終わります。右側のほうはうまく積み重なって安定します。こんな、ちょっとした条件を自分で設定して、手作業でエディタでパラメータを変えてみながらシミュレータを動かしていると、とても楽しいです。



 H.Hamanaka very private page過去の表紙82:折鶴の箸袋がいいなぁと思っていたところ、茉莉花の部屋の日記やBBS3で、そのバリエーションがいろいろ作られていました。すばらしいです。

 <おまけのひとこと>
 ここ数日、とても寒い日が続いています。でも今シーズンは信じがたいことにまだ一度も地区の共同の雪かきがありません。助かります。子供たちは雪が降って欲しいようですが・・・



1月11日(日) 二次元剛体シミュレータ(その3)

 川地克明さんのシミュレータrbs2dで遊ぶ話の3回目です。梯子をおりる、もっとおもしろいかたちはないだろうかということで、こんなかたちを試してみました。

no5step1.r2d

 このカクカクしたS字型のような数字の5のようなかたち、これが梯子段に引っかかって180度ずつ回転しながら下りてゆくようなものができないだろうか、と考えたのです(no5step1.r2d)。このシミュレーション定義ファイルを実行してみた途中のものが下の図です。

 最初は、1段目で勢いよく回転しすぎて2段目にひっかけることすらできなかったりしていたのですが、初速や質量など、いくつかのパラメータをいじっていくうちに、連続してひっかけられる段数がかなり増えてきました。こういった、ちょっと条件を変えては実験(シミュレーション)してみるという作業はとても楽しくて、時間を忘れてしまいます。 しばらく実験するうちに、7段目までは到達するようになりました。それが上記のno5step1.r2dです。 このシミュレータは外乱などはありませんから、毎回正確に同じ動作が再現されるのですが、結果がわかっていても、私は毎回みていてはらはらします。

 梯子段の間隔や位置を一段ごとに調整してしまえばいくらでも連続してひっかけられる段数は増やせるのですが、梯子はやはり等間隔でないと面白くありません。 また、このシミュレータの定義ファイルは(フリーなソフトウェアですから文句など言うつもりは全くないのですが)マクロ等が使えるわけではなさそうなので、梯子段の間隔やオブジェクト(ポリゴン)の大きさなどを変えるのがちょっと大変です。というわけで、非常に安易な方法ですが、弾かれてしまう部分を面取りしてしまうことにしました。

no5step2.r2d

 一応これで準備した10段の梯子を下りることができるようになりました。シミュレーションですから、ちゃんと段によって引っかかる位置が微妙に違ったりして、たいへんリアルな動きをします。もう何十回も見ていますが、飽きません。

(つづく)

 <おまけのひとこと>
 今年は地域の公民館の役員が当番で回ってきています。昨夜が第1回の会合で、最初なので懇親会があって、ちょっとお酒を飲みすぎました。今日は「どんど焼き」の用意で、地域の各戸の松飾を子供たちと集めたり、どんど焼きのやぐらを組んだり、幟(のぼり)建ての行事があったり、そのあとで地区の新年会があったり、朝から忙しいです。



1月12日(月) 二次元剛体シミュレータ(その4)

 このページをご覧下さる方の中で、実際に動かしてご覧になっている方はどのくらいいらっしゃるのだろうか、興味を持っていただけているだろうかと少々心配しつつも、川地克明さんのシミュレータrbs2dで遊ぶ話を続けます。今日は、単純な正方形を転がして、梯子や階段を1段ずつ下りさせてみました。

sq_lad.r2d sq_step.r2d

 例えば、sq_step.r2d の63〜69行目をちょっと引用してみました。(Windows ならば NotePad などのテキストエディタで開いてください。)この中で、64行目がシミュレーション開始時点での初期座標と角度、65行目が速度(おそらく2次元の併進方向成分と回転成分)、66行目がオブジェクトの重心位置、ちょっと飛ばして69行目が質量です。

sq_step.r2d(部分)

63:   object dropper0
64: 	position 950 1050 60
65: 	velocity 0 0 0
66: 	center 2 0
67: 	static 0.99
68:         dynamic 0.9
69: 	mass 0.02
           ・
           ・
           ・

 とりあえず69行目の質量をもっと重くしてみると、階段を一段一段下りてくれなくなって、滑ったり飛び越したりして落ちてゆきます。 シミュレーションは、このように条件を変えて遊んでみるとさらに楽しめます。また、茉莉花の部屋BBS3で、Ototo氏がコメントして下さっていましたが、Gravity(重力)を on/off して遊ぶというのも面白いです。とりあえず、階段を下りるほうのシミュレーションで、重力の on/off 機能だけを使って、途中の段に重力 on の状態で完全に停止させてみてください。 できれば狙った段にどうぞ。 例えば最後の段に止めるとか。



 先日、サッカーボール型住宅【バリア】というページを見つけました。 これを製品化しているなんて、感動しました。バリア徹底研究のページやQ&Aのページを熟読してしまいました。 コストのことは無視して妄想すると(ちなみに直径6mのものが一千万円と出ていました)、将来こういうのをアトリエとして建てたら面白いかななどと思いました。

 <おまけのひとこと>
 最近は寒いので、早朝とか夜にお風呂に入るときなど、玄関のあるフロアでは石油ファンヒーターを補助暖房に使っています。これは燃料を自分で給油してやらなければいけないのですが、今朝スイッチを入れたら、数分で燃料切れになってしまいました。外のタンクに給油に出たのですが、ついうっかり手袋を忘れて出てしまいました。金属製のタンクの底を片手で支えて灯油を入れるのですが、今朝の外気温はマイナス8度くらい、外の石油タンクは当然同程度の温度で、中の灯油ももちろん同じくらいの温度です。 手で持っている金属製のタンクに冷えた灯油を入れてゆくと、金属は熱伝導率が高いですから、すぐにものすごく冷たくなりました。手が凍りそうでした。
 灯油というのも水よりもずっと分子量が大きいのですが(確か炭素数が10個程度でしたっけ)、でも融点は水よりもかなり低かったと思います。これは水のほうが特殊な分子だからです。 水(H2O)というのは化学的に見ると、とても不思議でおもしろい物質です。



1月13日(火) 原 博

 私の好きな日本人の作曲家に原 博(はら ひろし)という方がいます。 そんなにたくさんの作品を知っているわけではないのですが、この原博の『24の前奏曲とフーガ』というピアノ用の曲集が特にお気に入りです。日本人の作曲したピアノ曲としては、中田喜直の小品と並んで最も好きなものです。 この「原博」でWeb検索してみると、いくつかのページがみつかりました。

 作曲家 原 博 非公式HP。作品表や経歴などが載っています。原博 試聴室。 MIDI データがあります。全曲ではなくて部分的ですが、曲の雰囲気がわかります。原博――バッハっぽい曲。 このページの冒頭に、“原博氏は、2002年2月13日にお亡くなりになったそうです。”とあって仰天しました。知りませんでした。ご冥福をお祈りいたします。

 原博の『24の前奏曲とフーガ』、以前は全音から楽譜が出版されていたのですが、絶版になってしまったようですね。とても残念なことです。どこかで見かけたらもう1冊スペアに購入しようかなと思っています。

 <おまけのひとこと>
 今朝は雪です。連休明けで雪ということは、これは道路が渋滞するということです。というわけで今朝は時間がないので簡単に。



1月14日(水) “スリーヒントゲーム”

 ときどき見に行っている、かさねかさねというサイトがあります。 このサイトのメインコンテンツの今年の最初の更新のじのない「かるた」”がとても面白いです。

 詳細は上記のページをご覧いただきたいのですが、要するに「絵だけで文字のかかれていないカルタの取り札」があって、読み札のほうは、1.その絵に描かれている動物と、2.その動物が身に着けたものの色と、3.その動物の動作、 の3つを順に説明してゆくのだそうです。これが意外と子供のほうが強いのだそうです。

 これを読んで思ったのですが、例えば家族の写真とかを取り札にして、読み札のほうには、例えば「おかあさんです。白いセーターを着ています。花を持っています。」なんていう説明を書いておくというのはどうでしょうか。 ヒントのほうは出題者が臨機応変に出してもいいかもしれませんが、その場合は解が複数出てこないようにしないといけないのですね。 でも、「そんな遊び、言われなくたって子供と写真を見るときにやっていますよ」と言われてしまいそうですね。

 家族の写真ではなくて、何か適当なカード、例えば動物や鳥や花、乗り物などのカードとかでも同様な遊びはできそうです。 あるいは、家にある本とか絵本の表紙をカードにして、ヒントを出していって選ぶという遊びもできるかな、と思いました。

 今、これを書きながら思いついたのですが、多面体模型の写真をたくさん用意しておいて、「二十面十二面体です。黄色い色をしています。割り箸モデルです。」なんていうのはどうでしょうか? ・・・ 誰も遊んでくれないだろうな絶対。



 昨日ご紹介した原博の24の前奏曲とフーガの中から2〜3曲、リコーダーアンサンブルのための曲に編曲してみています。MIDIデータをご紹介したいと思ったのですが、著作権上の問題があるといけないので諦めることにしました。

 <おまけのひとこと>
 これを書いているのは実は前夜の13日の夜です。雪がすごいので、おそらく14日の朝は5時半から地域の分担の通学路の雪かきがあって、その後で学校の役員は学校まで行って雪かきをして、出勤したら自分の駐車場の雪をかいて・・・という仕事があるはずです。
 今日14日は「どんど焼き」です。例年、14日は学校が小正月のお休みになってくれていたのですが、成人の日が第2月曜になってしまったため、今年は14日は登校日です。そこで、先日11日(日)にどんど焼きのやぐらを組んだのですが、これが昨日からの雪をかぶっているはずです。ちゃんと燃えてくれるだろうか、役員としては心配です。
 今日は予報では今シーズン初の真冬日になるそうです。



1月15日(木) “しむりふと”

 Windows 用のソフトで、しむりふとというのを見つけました。フォークリフトを操って、荷物を所定の場所に移動するというゲームです。 これをちょっとやってみて、昔、わずかな期間ですがフォークリフトをいじっていたころのことを思い出しました。



 普段そのへんで見かけることのあるフォークリフトというのは貨物用で、リフトは上下にしか動きません。上記のしむりふとに登場するフォークリフトも基本的にはこのタイプです。普通の四角い荷物、例えばサイズの決まったコンテナとか飲料ケースなどを扱う場合にはこれで十分で、逆にこれ以上の自由度があるとかえって不便です。

 そういった定形の荷物ではなくて、例えば丸太を積み上げたようなものを移動したりする場合、もっとリフトの操作の自由度の高いものも存在します。私が使ったことのあるのはこのタイプのものでした。下の図のような3種類の操作ができました。

 通常のリフトは、上図右上のリフトの上下の操作ができますが、これに加えてダンプという、リフトを上下させる柱そのものを傾ける操作と、フォークという、2本のアームの角度を変更する操作ができました。

 リフトは前に加重がかかりますから、駆動輪は前輪です。舵は後輪になります。非常に回転半径が狭くて、操作していると面白いです。

 運転台の様子は、確かこんな感じだったと思います。これ以外にウィンカー(方向指示器)とヘッドライトのスイッチがありました。変速機のシフトノブは2本あって、前進/後退 を選択するギアと、1速・2速を切り替えるギアがありました。フォークの操作は左上の3本のレバーを上下に動かすことで行いました。ハンドルには自由に回転する握り(ノブ)がついていて、これを左手で握って舵を切りながら、右手で3本のレバーを操作してフォークを動かします。主だった操作を右手で行うためでしょう、ハンドルや座席は左側にありました。小松フォークリフト(株)というところのリフトでした。

 上記のしむりふとを操作していて思うのは、やはりパソコンの画面では状況判断が非常に難しいということです。視点をこまめに切り替えないとフォークの高さや荷物との位置関係や周囲の状況が正確に把握できないのです。でも、動かしてみるととても楽しいです。

 <おまけのひとこと>
 昨日は、今シーズン一番の寒さの中、どんど焼きがありました。夜7時に点火して、ほぼ1時間ぐらいで終わりました。 これは学校の役員が地区ごとに主催して行う行事ということで、うちは今年度が役員なので、火が終わるまでその場に残りました。火が終わったところで、最後にそのあたりの雪を撒いておきました。 昨日は真冬日で、昼間の一番気温の高い時刻でも氷点下1度くらい、夜は氷点下7度くらいでした。 火の番をしているので顔は熱いのですが、3時間近く雪の中に立っていたおかげで、家に帰ってみると足の先の感覚がありませんでした。
 瀬戸内海の島で山火事があったばかりですし、心配で夜遅くもう一度行ってみましたが、大丈夫のようでした。



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