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秘密のカード

 パソコンのハードディスクがいっぱいになってきたので、古いデータを整理していたら、どこかのWebサイトからいただいてきた「秘密のカードの作り方」というペーパークラフトの説明のドキュメントが出てきました。それをちょっとアレンジして自作してみたのでご紹介しようと思いました。

 ところが、こうやって自分のページを立ち上げるずっと前にダウンロードしたもので、提供元の記録がありません。ちょっと検索もかけてみたのですが見つかりません。当初は私のサイトの「ひとこと」に完成写真だけを載せて、参照元のURLだけ載せておこうと思ったのですが、せっかくなので作り方の図面を自作して、ご紹介しようと思います。


秘密のカードの作り方

 最初に、図1の上のように横長の紙を用意し、それを縦に4つに折ります。 (点線が谷折り、一点鎖線が山折りです。) また、この紙を4つ折りにしたのと同じ大きさの紙を2枚用意します。 高さは元の紙と同じで、幅が4分の1の紙です。 4つ折りにした紙の高さを3等分し、図1のように中央の2区間の部分に切り込みを入れます(図の黒い太線部分)。これで準備は完了です。

図1 図2
図 1 図 2

 次に、図2の矢印のように、切った部分に対して編み込むように2枚の縦長の紙を挿入します。実はこれで完成です。 この段階で、差し込んだ紙に隠された部分(赤い矢印が上を通っている部分)ができますが、これが秘密の部分になります。 図2で、グレーの色がつけてある部分が、差し込んだ後に新しく表から見える部分です。


秘密のカードの開き方

 次に、秘密の部分をどのように開くかを説明します。最初は図3のように紙が編み込まれています。グレーの部分が新しく入れた縦長の紙です。これを図4のように、屏風のように折り曲げます。

図3 図4 図5 図6
図 3 図 4 図 5 図 6

 完全に畳んだら、図5のように3等分されている部分をそれぞれ左右に開きます。 (図5では、絵をわかりやすくするために縦長の紙は省略して書いてあります。) すると、図6のように開くことができます。 図6のグレーの部分は、差し込んだ縦長の紙のグレーの部分の裏面になります。また、図6の白い部分は、最初の横長の紙のうち、編み込んだ紙で隠されてしまった部分(図2の赤い矢印が上を通っている部分)です。


実際に作った例

 さて、これを実際に作ってみました。下の図が型紙です。とりあえずご覧いただいても問題のないような絵で作成してみています。左側が横長の紙です。多面体の写真が秘密の部分になります。右側は中央で縦に2つに切って差し込む縦長の紙2枚になります。

型紙
【型 紙】

 この型紙を切り抜いて組んでみたのが下の左の写真です。切り取って切込みを入れ、差し込むことによってまず表の写真ができます(写真1)。 ちなみに写っているのはトミーのトミカタウンのセブンイレブンすかいらーくです。

写真1  ・・・開くと・・・  写真2
【写真1】 【写真2】

 これを畳んで真中から2つに開くと、写真2のように秘密の面が現れます。型紙とは左右が反対になっているところにご注意ください。また、写真2で白く見えている部分は、縦長の紙の写真が印刷されている部分の裏面になります。

 このカードを原理を知らない人に手渡すと、なにか仕掛けがありそうだということはわかるのですが、意外と開けないものです。まあ、壊してしまえば全部の面をみることはできるのですけれども。丈夫な紙で作ると見栄えもします。また、表紙に相当する部分の長さは決まっていませんので、そこをもっと大きくしたり、形を変えたりすると美しいものができると思います。

 これは工作は非常に簡単なので、まずは新聞の折り込み広告のような手近な紙で実験して、理屈を理解されることをお勧めします。 私も実物を作ってみないといまひとつ腑に落ちませんでした。

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2001.10.07 hhase