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山手線のうた

 サンプル音声をmp3データで提供しています。mp3が再生できない環境の方、申し訳ありません。

 「テキスト音声合成」という技術をご存知でしょうか? たとえば今皆さんがお読みのこの文書のような電子テキストを、耳で聞ける音声に変換してくれる、というものです。たとえばここまでのテキストを読ませてみると、こんな感じ(mp3形式 : 83kbyte)になります。

 しばらく前にちょっと機会があって、Windows上で動くテキスト音声合成について調べてみたことがあります。そうしたら、「歌唱機能」というのがついているものが多くてとても興味を惹かれました。早速1つ購入・・・というわけには予算上いかなかったので、Webで提供されている評価版やサンプルで遊んでみたのですが、友達や子供たちがとてもおもしろがってくれました。

 たとえば、とってもおもしろいパロディや替え歌を思いついたとき、いい歳をした大人がひと前でそれを歌ってきかせるというのはかなり勇気を要すると思いませんか。かろうじて許されるとしても酒の席くらいでしょう。(私は「酒はしづかにのむべかりけり」という主義ですが、まあそれはともかく。)ところが、この「歌唱機能」でパソコンに歌わせれば、自分はなんら恥ずかしい思いをせずに済むのです。歌の内容が恥ずかしいかどうかはもちろんデータ作成者の責任ですけれども。

 もう、ふたむかしくらい前になるのですが、学生時代の宴会芸で「山手線のうた」とか「京王井の頭線のうた」とかいうのがありました。決められた旋律にのせてその路線の駅名を順番に歌っていって、歌の最後と駅名がきちんと合っていたらOKという遊びです。(山手線のうたの方は、最後に、最初の駅名をもう1度入れます。)歌っているうちに駅名も暗記できてしまうというすばらしい学習法でもあります。

  • 京王井の頭線のうた(イントロのみ。mp3形式 : 44kbyte)
  • 山手線のうた(イントロのみ。mp3形式 : 45kbyte)

     手元には全曲分のデータを作ってあるのですが、ファイルサイズが大きいのと、著作権侵害を避けるために曲の先頭部分のみ載せてあります。

     この「何かの名前を順番に歌ってゆく」という遊びは、駅名に限らず何らかのリストを歌ってゆくと、そのリストの内容に興味を持つ人には面白がってもらえることが多いです。ポイントは、

  • 元の曲が有名で
  • できれば聴いている人にも歌詞の先がわかり(駅名だと予測できますよね)
  • 旋律の流れに歌詞を上手に当てはめる
  • といったところです。井の頭線や山手線の駅名を諳んじている方、あるいはリストが手に入る方、上記の続きに挑戦してみませんか?



    [おまけ] 同じく替え歌なんですが、たとえば2曲の歌詞を入れ替える遊びもあります。有名な例ですが、これ(38kbyte) と これ(14kbyte)なんていうのがあります。

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    謝辞:このページに掲載したデータの作成には以下のソフトウェアを利用させていただいています。

  • MML2MID home pageのMML2MIDというツール

    音楽記述言語MML(Music Macro Language)で書かれたテキストファイルをmidiファイルに変換するプログラムです。普通のテキストエディタでmidiデータが作成できるため、大変ありがたく使わせていただいております。

  • テキスト音声変換エンジン SMARTTALK

     沖電気からWindows用に発売されているテキスト音声合成&歌唱合成ソフトです(定価 12,800円)。本来はテキストを合成音声で読み上げるソフトで、おまけとして歌唱機能がついているのですが、個人的には歌唱機能の方が面白くて使っています。

  • 三連符に対応していない(→仕方がないので、例えば4/4拍子ならば12/8拍子に変える等で対応)
  • 妙なポーズが入ったり長い休符を勝手に短くする(→おかげで「ミキシングしてコーラス」なんてことができない)
  • とか不満はあるのですが、データをmidi形式で受け付けてくれるのが嬉しいです。こういったソフトウェアは他の会社からも発売されているのですが、上記の沖電気のページのサンプルデータが面白かったので買ってしまいました。


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    mailto:hhase@po10.lcv.ne.jp
    2001.03.05 hhase