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3文字言葉

 家族で車で出かけたときに渋滞に巻き込まれたりすると、子供が退屈してしまってとても大変なことがあります。そんなときに、子供でも参加できて大人も楽しい遊び、というのがあるとなにかと便利です。(このコラムの第1回に続いて、車内シリーズです。)

 車内で遊ぶ、というと例えば「しりとり」「クイズやなぞなぞ」「歌を歌う」といったものが浮かびます。(車内の娯楽、というと音楽を聴いたり、最近ですとテレビやビデオをみたり、というのがありますが、ここでは「遊び」を考えます。)こういった遊びはしょっちゅうやっているのですが、最近そのバリエーションとして割と大人でも楽しめるルールを開発しましたので紹介してみたいと思います。

遊び方

 最初に言葉の長さを決めます。ここで「長さ」と言っているのは仮名文字で書いたときの文字数(=音節数)のことです。例えば3文字とします。次に例えば「あ」で始まる3文字の言葉を、参加者が1つずつ順番に言っていきます。参加者がひとつずつ言い終わるか、もしくは思いつけない人が出たら次に「い」から始まる3文字言葉に移ります。これをずっと続けてゆきます。

 なにせ車の中ですので、得点とかはつけません。「そんな言葉もあったな」とか「最初に思いつく言葉がそれなの?」とかいうことを楽しむ遊びです。先日、下の子供が寝てしまって上の子供が退屈そうだったので、妻と3人でやってみたのですがなかなか盛り上がりました。(安上がりな家族です)

 順番としては子供が最初、妻が2番目、私が3番目で、もちろん子供が知っている一般の名詞(抽象名詞はだめ)という条件であそびました。

私「じゃあいくよ。最初は“あ”。」
子「あひる」
妻「あんこ」
私「あんか」
子「じゃつぎは“い”だね。 インク。」
妻「いるか」
私「いくら」
   ・
   ・
   ・

とこんな具合で続けてゆきましたが、結構苦労したのが「ぬ」。

子「ぬりえ」
妻「うーん・・・・」
私「パス?」
妻「待って」
子「はやくはやく♪」
妻「あなたは思いついてるの?」
私「ひみつ」
   ・
   ・
   ・
しばらくして
妻「あ、“縫い目”!」
私(しまった、言われた・・・)

 さあ困りました。7歳の子供も知っていて、「ぬ」で始まる3文字の言葉。そういえばさっき書きませんでしたが、参加者の誰かが知らない言葉は無効というルールにしています。頭に浮かぶ言葉といえば、「ぬうず(gnus)」(UNIX用語由来/読み方辞書参照。正しくはニューズです)とか「盗み」とか、果ては「濡れ場」とか「ヌード」とか・・・。

 さて、結局なんとかちゃんと3文字の言葉を見つけて先へ進みました。ここをお読みの皆様「ぬりえ」でも「ぬいめ」でもない「ぬ」で始まる3文字の言葉を思いつかれますか? ちなみにその次にうちの家族がつまずいたのは「へ」でした。「変化」とかは抽象名詞なので駄目。「返事」も駄目。「舳先(へさき)」はいいことにして、「へちま」はもちろんOK。このへんはルールは臨機応変にしてます。で、あと1つがなかなか出ませんでした。

 その後、指定の言葉の位置を単語の先頭ではなく2文字目とか最後の文字とかに変えたり、文字数を変えたりして遊んでいます。


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2001.02.28 hhase