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7月16日〜17日 <桂小場から登る 木曽駒ヶ岳>

海の日の連休は、どこも大混雑間違いない。すでに梅雨も明けていて、晴れの予報ともなれば。
で、空いていそうな山小屋はどこか・・・で、選ばれたのが木曽駒ヶ岳下にある 「玉ノ窪山荘」 で、歩くコースはまだ使ったことがない「桂小場」からに決定。

1日目(7月16日) 桂小場〜胸突ノ頭〜将棋頭山〜馬の背〜木曽駒ヶ岳山頂〜玉ノ窪山荘(泊)   標高差1,676mを登り、山荘まで200m下る
2日目(7月17日) 玉ノ窪山荘〜木曽駒ヶ岳山頂〜中岳〜宝剣岳〜駒飼ノ池〜濃ヶ池〜八合目〜西駒山荘〜胸突ノ頭〜行者岩〜胸突八丁の途中から信大コースを下り〜桂小場

桂小場は舗装こそされていないものの、駐車場は整備されていて、簡易トイレも一つあった。
できれば下山は別のコース、ロープウエイ使っちゃうとか、以前挫折した「うどんや峠」を下るとかしたかったけれど、桂小場まで戻って来るのが大変なので、今回ばかりは同じ道を下るしかない。
5時半に出発。車は8台ほどしか止まっていなかった。

ペーターの希望として、登りに「信大コース」(地図では点線の道)を使いたかったが、入り口がわからず、「西駒登山ルート」と書かれた、標準的なコースを登る。
伊那の人は、木曽駒は昔から「西駒」と呼んで親しんでいるのである。確かに実際の会話の中で「西駒」と言う名前が出てくる。
ちなみに甲斐駒は「東駒」である。
そして、学校登山はここを登る。
学校登山に使われているので、道は整備されているだろうとの予想通りに、歩きやすい道が続く。
この7月はまさに学校登山のピークだ。
登ってく途中には大樽避難小屋があって、避難小屋にしては珍しくしっかりしたトイレがあった (中は見なかったけど)  学校登山の際、使う人は多いだろう。
避難小屋を過ぎたところに、登りに使いたかった 「信大コース」 との合流点があった。
標識に「迷」と小さく書かれていたけど、のぞいてみるとけっこうしっかりしていそう、草刈もされていて。
下りはここを使うことにする。


木の間から稜線が見えた、樹林帯歩きはあまり楽しくないけど、こうなると俄然元気が出る




急勾配な胸突八丁を登りきると「胸突ノ頭」があって、そこからまもなくすると一気に展望が開ける場所に出る。
そしていよいよ楽しい稜線歩きが待っているわけである。
← 行者岩と左は御嶽山。
行者岩は帰りに寄ることにした。
展望がいいので、先へ行こうということで。


西駒山荘には寄らずに、将棋頭山に直接向かう。
以前将棋頭山に来た時、このコースを登って来た人に会ったな〜〜ってことを思い出しながら、ここでお昼にしたけど・・・
虫が多かった。
佐渡に行く時買った虫除けネットは、悩んだ末、木曽駒で虫がいたことはないな〜〜と思い、置いて来てしまったのだった。
軽いし、邪魔にならないものなのに・・・反省。
雪解け間もないこの時期は虫が多いらしい。
来年のために良く覚えておこう。


木曽駒ヶ岳山頂と宝剣岳


将棋頭山から先はチングルマがまだ咲いていた

馬の背を登る辺りから登山者ともすれ違うようになって、到着した木曽駒山頂は大勢の人で賑わっていた。
山ガールも多し。
山頂到着は1時を過ぎ。行ったり来たりして、しばらく休憩。

山頂から200mほど下って、「玉ノ窪山荘」に到着、2時頃。
男性一人でまかなっている小屋だった。
着くとまず温かいお茶と、梅漬けが出てきて、いただく。
暑い日でも、温かいお茶はおいしいし、甘く漬けられていた梅漬けは自家製とのことで非常においしかった。(もう一つ食べたいくらいだった)
予約はうちを入れて5人らしい。実際には上松コースを登って来た、3人が加わって8人の宿泊だった。
他の宿泊者は、北御所でバスから降り、北御所林道〜うどんや峠〜伊那前岳〜木曽駒ヶ岳と歩いて来た、東京からの単独女性。
うどんや峠、うちは下りに使ってみたいと思っていたけど、登りに使う人もいるのね〜〜と感心。
翌日は上松コースを下り、お風呂に入った後、上松から出る東京行きのバスに乗るとのことだった。

そして、夕食中に到着した男性2人、星の観察に毎年来るらしく、管理人さんと仲良しだった。

夕食まで小屋の前でビールを飲んでいたけど、この時期虫が多いらしい。  この時はたまたま風があって、いなかったらしい。
虫除けネットを置いて来てしまった私にとって、この風(といっても微風程度)はありがたかった。

夕食はおかずは少な目だったけど、炊き込みご飯がたくさんあって、そしてお汁がおいしかった。
炊き込みご飯はお代わりした。

夕食の前はガスがかかって展望がなかったけれど、夕食が終わり外に出てみると、
きれいな空で、真っ暗になるまで外で過ごした。
そして中に入ると、管理人さんの部屋でプチ宴会が催されていた。
飲み物は管理人さんがあらゆる種類の物をサービスで出してくれて、「自己責任」で飲むこと、との注釈付き。
管理人さんに薦められて飲んだから、翌日残ったって言われちゃいけないから、ってことだった。確かに。


そして、管理人さんの話しは楽しかった。
お父さんが小屋をやっていて、小学生の頃、夏休みは毎日上松からぼっかしてたけど、早く着くと荷物を多くされちゃうので、途中で時間を潰していた、その変わり下りは走って下ったこと。
遭難があると、ヘリから「宝剣が見えるか」の問い合わせが来るけど、「宝剣のことは宝剣山荘に聞けよな〜〜」っていつも思っていること、など、
無口な管理人さんかと思っていたけど、違ったみたい。


玉ノ窪山荘
とっても家庭的な小屋で、500円でシャワーあり、トイレも改築したとのことで男女別できれいだった。夜も灯りがあった。
無料で分けてもらえる水もあり

この日小屋の前で会った人と地図(山と高原地図)を見ながら話してたら、その人がいきなり「古い地図ですね〜〜」って言った。
「えっ?」と思ってみたら、昭和61年発行だった。そりゃ確かに古いわ。
その人が持っていたのと比べると見るからに古めかしかったし。
そろそろ新しいの買った方が良さそうだ、道も変わっているだろうから。
ちなみにこの地図には「桂小場」って地名も載っていないのだった。今の地図なら載っているよね、きっと。

1日目(7月16日) 桂小場〜胸突ノ頭〜将棋頭山〜馬の背〜木曽駒ヶ岳山頂〜玉ノ窪山荘(泊)   標高差1,676mを登り、山荘まで200m下る
2日目(7月17日) 玉ノ窪山荘〜木曽駒ヶ岳山頂〜中岳〜宝剣岳〜駒飼ノ池〜濃ヶ池〜八合目〜西駒山荘〜胸突ノ頭〜行者岩〜胸突八丁の途中から信大コースを下り〜桂小場


2日目、4時に出発しようと思っていたけど、ついうっかり、4時20分になってしまった。
でも、日の出、4時50分、ぎりぎり間に合った。
山頂で前夜に受け取っていたお弁当を食べて、ゆっくり過ごし、せっかく来たので宝剣まで行くことにして、中岳を目指す。
(巻き道を歩いている人もいたけど、中岳の巻き道は、けっこう怖いので使わない方がいい・・・と思う)
(木曽駒のとこの巻き道は普通)

そして、宝剣に向かって、すでに大勢の人が行ってたけれど、私が宝剣山荘のトイレを借りたりして、もたもたしているうちに空いて来て、ゆっくり行くことができた。
(今回、てっぺんに立つ男ペーターだけでなく、宝剣岳の写真すらなし、あんなにはっきり、きれいに見えていたし、しっかり登ったのに・・・手抜きの骨頂)
ザックは手前に置いて、手ぶらで行って来た。


宝剣山荘から駒飼ノ池に下るところにウスユキソウ発見。
青空に映える。


濃ヶ池のところはチングルマのお花畑



将棋頭山は行きに登ったので、二日目パスして西駒山荘前に出て、権現づるねの方にほんの少し行ってみた。
きっと権現づるねの道を使うことはこの先ないだろうから、ここを歩くのも最初で最後かな〜〜。
でも、ここまで来ただけで、広々した景色が楽しめた。




そしたら目の前にカモシカさん登場
じっとこっちを見ていて、目の前を横切っていった。
そしたらその後もう一頭が登場、その一頭はUターンしてった。夫婦だったかな?

西駒山荘下には水場があったので、玉ノ窪山荘でもらって来た水と全部入れ替えた。
こっちの方が冷たくおいしかった。
そして、この日の楽しみにとっておいた「行者岩」へ行く。
またまた「てっぺんに必ず立つ男、ペーター」 見てわかるように本当のてっぺんは左にあるけど、ここまでしか行けなかったらしい。

行者岩に登った後の楽しみは「信大コース」を下ること。
分岐は見逃さず、書かれていた「迷」の文字に一抹の不安はあったけど、右に折れて下った。
ところが、予想してた以上に非常に整備されていて、登りの道より返って歩きやすかったかも。
シーズン始めだったので、草も刈られた直後だったか。
でも、最後は「えっ、ここに出るの」って感じのところに出たので、行きに使わなくて良かった。
行きに使おうとしてたら、わからず、行ったり来たりして、それだけで疲れていたかも。去年の上松Aコースがそうだったように。
登山口に戻って、二日目も無事に終わった。

木曽駒ヶ岳、去年上松A・Bコースを歩いたので、残るは木曽福島A・Bコースのみ。来年行けるかな?
登り応えありそう。

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