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8月14日〜15日 <室堂〜五色ヶ原を歩く>

はじめに
今回のお盆休みは4日間、2泊3日までの山行が可能。が、13日の天気は良くない予報なのでここは潔くあきらめて、まずは宝塚から平湯温泉泊まりで上高地に遊びに来ているペーターの高校の同級生一家に会いに行くことにした。会うのは上高地から戻って来ている夕方、そこから家に帰ったのでは効率が悪いので、そのまま立山まで行って車に泊まり、室堂から五色ヶ原へ行くことにした。が、またまた直前の予報で立山の天気が悪くなった。
桂木場から木曽駒へ登る案も出たものの、予定通り行ってみて当日の朝の天気で決めることにした。木曽駒はいつでも行けるからねぇぇ。。

1日目 室堂〜室堂山(2,668m)〜浄土山(2,831m)〜龍王岳(2,872m)〜獅子岳(2,714m)〜ザラ峠〜五色ヶ原山荘  
     夕食後 鳶山(2,616m)往復


室堂にて
13日は夜10時ちょっと前に立山駅に着いた。小雨だった。近くの車のエンジンが夜中にかかっていたりしてちょっとうるさかったけれどまぁまぁ眠れた。
14日の朝は降ってはいないけれど曇り、6時始発のケーブルカーに間に合うように駅に行ったらなんと増便が出ていて、うちは6:10発のケーブルカーになった。
駅で表示していた室堂の天気は晴れ。本当に晴れなのかおおいに疑問があったが、雨や曇りよりはやっぱりいいので期待を持った。
ケーブルカーの次のバスが弘法のあたりまで行くと晴れていて大日岳が見えた!
更に天狗平まで行くと、剱岳が見えた。本当に上は晴れていた。
室堂の景色は最高だった。すでに登山客以外の観光客もいっぱいいた。
まずはお約束の「ミクリガ池」を一周。こんないい天気だからね、直行じゃもったいない。
池にこれから登る浄土山がきれいに写っていた。
雄山も写っていたけど逆光気味だったのでここではカット。

今回2回目になる「浄土山」とみくりヶ池
まずは「室堂山」へ向かって登り、振り返る。
室堂の向こうは去年晴れている中登れなかった、大日三山。今回大日岳へ行くのも良かったね。
人がいるところが室堂山、山って言うより、展望台。
その展望台からの景色。日程に余裕があったら薬師まで縦走したいけれど、今回は2日しかないので、残念ながらピストン。(悲)
五色ヶ原の中央の白い点が「五色ヶ原山荘」。屋根は赤いはずなのに、どうして白いんだろう、ってこの時思った。この後、山荘が近くに見えるとやっぱり赤い屋根だった。
2日目にその理由が判明、布団を屋根に敷き詰めて干していたわけでした。
   
花もまだまだ沢山咲いてた
室堂山〜浄土山を過ぎ、一ノ越との分岐からの展望。立山三山とその向こうに剱岳、更に奥に白馬岳が顔を出していた。
白馬岳はここから見るとまさしく後ろ立山連峰。
2日目はここから一ノ越に下り、時間的に十分余裕があると見ると真っ直ぐに室堂には向かわずに、雷鳥平へ下り、更に地獄谷を経て天狗平山荘まで歩くことになった。
去年もこの道を歩きたいって言って、行けなかったペーターだったので大満足してたですよ。
分岐からまもなくで龍王岳山頂。最近勉強した(笑)日本百高山で、この龍王岳はベスト38、けっこう高い部類に入る。
五色ヶ原への縦走路からちょっと離れているのと山頂は狭いと思ったのでザックは置いてった。
が、意外と広かったので、ここでお昼にすれば良かった。
ここの到着時間は10:30。展望が良かったのでけっこう長い休憩をした。
   
途中で特に印象に残った花。右が噂に聞く「大文字草」花の中央が赤や黄色がありきれい。
獅子岳に向かう木道。こんな道を歩くのは最高!
そして振り返ると、こんなところを歩いて来た。
獅子岳へ行く途中、黒部湖と裏銀座の峰々。
獅子岳で念願のお昼休憩。ここも展望は抜群。特に一ノ越から黒部ダムに下る道がよく見える。

最後の方のチングルマ
獅子岳を過ぎると五色ヶ原もだいぶ近くなって来た。この時間になると屋根は赤かった。
右に目をやると白山もきれいに見えていた。
ザラ峠の下りは400mの大下りでザレ場もありけっこうきつい。
下りきってから一登りで五色ヶ原の木道が登場。
真っ直ぐ登ってくと山荘に近いけれど、左に折れてキャンプ場経由で行った。前の時、キャンプ場のお花畑が素晴らしかったから。その時とほぼ同じ時期だったけれど、今回の方が花は少なかった。
3時頃着いて受付後すぐに小屋の前でビール。残念ながらここにも生はなかった。前の時(2004年)もなかったっけな、って思っていたけれど、帰ってから見たえびちゃん(byのんびり山歩き)の2005年の時の記録には生ビールが写っていた。今はもうないってことか〜〜。残念。

正面右に見えるは赤牛岳

鳶山から
それでもビールと展望、おしゃべりに夢中になっていたら思わずお風呂を逃すところだった。前回は男からだったけれど、今回は女からで3:30〜。たまたま近くにいた人が教えてくれた。感謝です。
ペーターが入った後再びミニ宴会していったん部屋に戻り、夕食は5時から。部屋は4人だった。少なくて最高。お風呂もゆったり入れたし。
夕食後夕日を見に鳶山まで登る。片道50分。雲が下にしかなくて夕焼けはたいしたことなかった。でも富山湾がうっすら見えた。
これだけ小屋に泊まっていても夕焼けの素晴らしい時に遭遇したことがない。
いつか素晴らしい夕焼けを見たいものだなぁ・・・
小屋に戻って7時半頃寝た。

デジカメならではの色かな
2日目 五色ヶ原山荘〜獅子岳〜龍王岳と同じ道を戻り、
     分岐から一ノ越山荘〜雷鳥平のキャンプ場〜地獄谷〜天狗平山荘
     天狗平山荘前から美女平行きのバスに乗る
   
4時半に外へ出てみる。
だんだんと明るくなって来て
日の出は5:10.
寒い中外にいたので、私はこの直前に中に入ってしまい思わず見逃すとこだった。
ペーターが呼びに来てくれて良かったぁ。
今回はお弁当を1つお願いして、日の出のあと外で食べた。
朝日の後木道を散歩して、いったん小屋に戻り6時頃出発した。
戻りはキャンプ場は通らずに山荘前の木道から。先にこっちを使って戻る時にキャンプ場に下りた方が、いきなり目の前に山荘が現れて良かったかな。

朝日の後の山荘と鳶山(夕日を見に行った山)
ところどころきれいな花が残っていて、中でもこのコバイケイソウが印象的だった。
白い花と青空、きれいです。
前日にたくさんたくさん見た景色でも、朝の光は一段ときれいで見入ってしまう。
今日も最高の山歩き日和だね。
この後振り向くとまたまた白い屋根に変わっていたのであった。

獅子岳を過ぎて龍王岳に向かう道に雷鳥登場。こんな晴れている日だったのでまさか会えるとは思ってもみなかったからびっくり。
悲しいことに雌の1羽のみ。子も雄もいなかった。
ここで雷鳥観察会を30分実施。途中何組かが通って行ったけれどみんな興味なく振り向きもしなかった。私なんか雷鳥に会えるととてもうれしいのにな。
前日の後悔からこの日のお昼は龍王岳の山頂でゆっくりと食べた。その後下って分岐から振り返る龍王岳。
分岐からは一ノ越に下った。

龍王岳

一ノ越と雄山
一ノ越周辺は大勢の人でごったがえしていた。11:30頃、観光客が雄山に登るピークの時間だったかな。
このまま室堂に行っても早すぎてもったいないので、雷鳥平のキャンプ場への道を歩くことにした。先に書いたように去年行けなかった道。
この道が想像してたより花もあったり歩きやすかったりしてとても良くって感激のペーターだった。(私もね)
雷鳥平のキャンプ場はとてもカラフルだった。雷鳥平から室堂に戻ることもできるが、地獄谷へ向かい、更にその先からも室堂に戻る道があるが、更に進んで天狗平まで行った。この道を歩くのは2回目。
天狗平に着いた10分後(2:40だったかな)にバスがあって、すぐに乗ることができた。室堂から乗るよりかえってスムーズだったかも。
バスに乗るとき運転手さんから整理券をもらった。その時は状況がつかめなかったが、美女平に着いて状況判明、ケーブルカー待ちの整理券だった。当然と言えば当然だけど、まさか待ち状態とは夢にも思ってなかった。結局40分待ってケーブルカーに乗って、立山の駅に戻って来たのは4時20分頃。これで楽しかった山歩きも終わってしまった。

雷鳥沢へ下る道
帰りは今回3回目になる近くの亀谷温泉で汗を流した。山歩きの後、ほとんどが家に直行する我が家にとって唯一とも言える馴染みの温泉がここ。もちろん汗を流して気持ち良かったのだが、ペーターはその後の更衣室が暑くてたまらなかったらしい。家では扇風機を独り占めして涼んでいるが、そうはできないからね〜。出た後、牛乳飲んで、コーラを飲んでやっと一息つけたペーターだった。その後の道は渋滞もなく順調で、家には9時過ぎに着いた。松本から高速に乗ったが、松本空港周辺であげていたか遠くに打ち上げ花火が見えた。だったら諏訪湖の花火も・・・と期待したが、空のお掃除中だったらしく見えなかった。欲張っちゃいけないね。
最後に
休みに入るまでペーターの友達に会いに行くことが行動の制約になっちゃったかなぁ〜〜、とも思ったけれど、会いに行ったおかげで思い切って立山まで足を延ばして、素晴らしい天気の下歩くことがでた。友達に感謝、感謝。
そして室堂って本当に素晴らしいところ。何回行っても感動。またいつか五色ヶ原から薬師岳まで縦走したいなぁ。

おまけ
去年行った大日岳の記録はこちら 
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