← その1へ戻る  2006年8月−2 

3日目 雲ノ平小屋〜祖父岳〜水晶岳〜鷲羽岳〜三俣山荘〜双六小屋  標準コースタイム9時間半

できれば双六小屋まで行きたいので4:30、まだ暗いうちにヘッドランプをつけて歩き始めた。途中テント場で水の補給をする。
(小屋の水よりもテント場の水がおいしいのでできるだけそちらを利用するように前の晩言われていた。)
水場からそのまま上がってしまえばもろ祖父岳の麓に出るのだけれどきちんと元の道へ戻る。と言ってもこの日の目的でもある「スイス庭園」での朝食のためにもこっちじゃないとね。
木道を登り返し祖父岳の頂上に着いたらガスの中だった。でも晴れてきそうな予感・・・回復を待って山頂をうろうろしていたら雷鳥に会えた。昨年は一回も会えなかったのでうれしい。親子でいたけど子雷鳥はずいぶん大きかった。(写真は親雷鳥)
結局30分近くうろうろしていたおかげで晴れた。ガスの中だったときには水晶岳に行く気持が薄れて来ていたけどこれで決定!水晶岳を目指す。

  

まだ時間が早かったのと、天気が崩れる心配がまったくなかったので岩苔乗越に荷物を置き、水、軽食などの必要最小限の物だけ持ち水晶岳を目指す。

  

山頂直下は岩場で意外と厳しく、山頂は意外と狭かった。槍の穂先の方がまだ広い??でも、でも念願の水晶岳山頂に立てて感激。

下って来て岩苔乗越まで戻って次は鷲羽岳を目指す。今回の3つ目のメイン、鷲羽池を見ることが出来るかな?
槍は見えていたけれどガスがかかり気味になって来ていたのでちょっと不安。
鷲羽岳の手前には「ワリモ岳」があるけれど、あれっ?こんなに厳しかったっけって思った。4年もたてばきつかったことも忘れてしまい、ガスの中だったことだけが記憶に残っていた。

ワリモ岳を経ていよいよ鷲羽岳山頂で鷲羽池を見下ろす・・・が、ペーターが池が干上がってない!なんて言う、実は池は山頂より少し先にしっかりあった。私はそっちの方だってわかっていたけど、ペーターはあせったみたい。(笑)
そして池の向こうにはしっかり槍も見えていた!
そしてここでお昼。水晶小屋では小休止にとどめ、ここまで我慢して来て良かった。

昼食後下って三俣山荘に着いたのは1:20頃。ここから双六小屋までは2時間、休憩して2時に出発しても4時には到着できるってことで、当初の予定通り双六小屋まで行くことに決定。
その前に山荘で焼きソバとおでんを食べて残り2時間分の力をつけた。
双六小屋までは巻き道を使い、予定通り2時間で到着、この日の宿泊は非常に多く受付を済ませても部屋への案内が追いつかずしばらく待機。夕飯は3回目の6:30(予定)だった。夕飯が遅かったおかげで生ビールを飲めた。最高!!
そしてこの日は談話室も寝室になっていたし、お弁当の引渡しは翌早朝だった。夕飯を取った人だけで200人ほどいたらしい。ところが部屋の方は夫婦だけを集めた部屋にしているらしく、空いていた。

4日目 双六小屋〜樅沢岳〜西鎌尾根歩き〜千丈沢乗越〜下山(槍平小屋・藤木レリーフ)〜駐車場
     標準コースタイム9時間 

樅沢岳から日が昇るのを見ようとヘッドランプを着けて登った。おかげでしっかり日の出を見ることができた。
そして山頂で小屋で作ってもらったお弁当を食べた。
さてここから念願の槍”を見ながらの西鎌尾根歩き。しつこいようだけれど4年前歩いた時はガスの中だった。

逆光だけどやっぱりかっこいい!


笠ヶ岳を見る


緑がきれい。


樅沢岳方面を振り返ると、鷲羽岳も良く見えている

  

ペーター曰く、「この道は千丈沢乗越までが槍がかっこ良く見えるんだよ」の言葉通り、千丈沢乗越に着いたら確かに形が変わっていて、小槍が大きく見え槍自体も尖ってない。
でも天気はいいし山頂はすぐ手に届くところ、このまま登って行きたい気もしたが当初の予定通り下ることにした、長〜〜〜い下りを覚悟して。

まず最初に急な道を下るとすぐに飛騨乗越からの道と合流、そこから槍平小屋へ向かって下り、小屋で「ざる蕎麦」を食べた。
そしてここからが長く疲れた。林道に出るまで30分おきに休憩してしまった。そして、この道を登って行く人とすれ違う。
確かに一日で登れるだろうけれど、ひたすら登るだけの道、良く登って行くなぁ、と感心してしまう。
白出小屋で奥穂からの下山道と合流し、そこから先が林道。ずっと下って来て足も疲れていたのでこういう時は林道歩きはかえって楽で良かった。
知らなかったけれど最後には穂高平小屋(って言ったかな?)があって、そこでスイカを食べ元気をつけ、更に下り、駐車場に到着、3時だった。
駐車場は驚くほど車が多く、出口までびっしり路肩に止まっていた。
自宅までは多少の渋滞もあり2時間半かかった。
〜〜 ★ ★ 〜〜
当初、水晶岳まで行けば西鎌尾根歩きは無理だろうから鏡平に下る、水晶岳まで行かなければ西鎌尾根を歩こう、とペーターは言ってた。でも最終的にどっちも実現できたことがうれしかった。

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