「ローズガーデン・むとう」のページ
大変長い間更新せず申し訳ありませんでした。この度7日間イギリスを訪問し、ハリーポッターの撮影場所を訪れて来ましたので、その旅行記・感想・見所ポイントなどを紹介します。ハリーポッターが大好きな方やそうでなくてもイギリスへ旅行しようと思っている方の今後の参考になれば幸いです。 ☆あくまで私個人のものですが、@(イチ)ポッタリアンとしてそこを訪れたときのキモチをMyla's Voltageとして★で記しておきます。

   ★=あれ?ちょっと期待が大き過ぎたかな?
  ★★=ん?!スゴイぞ、これはっ!
★★★=○△%#※☆@&!!!(言葉に出来ないBIGな感動お金で買えない価値がある 笑)
                   
             ホグワーツへGO! 

さて、今回の旅は7日間という短い期間ということでそのほとんどをロンドンで過ごしました。そのためなかなか遠くまで行くことは出来なかったものの、撮影場所は一番ロンドンより遠いところでグロースター大聖堂まで行くことが出来ました。いくつかまわった魔法の世界の舞台を、今回旅しての感想と共に書き綴ります。あくまで撮影場所がどのシーンに使われているかということは私の映画と照らし合わせての推測によるものが多々あるので、そこはどうかご了承下さい。

       @ボドリアン図書館(Bodleian Library) オックスフォード(Oxford)大学

さて、ロンドンでレンタカーを借り、到着したのはオックスフォード。ここには、かの有名なオックスフォード大学がある。オックスフォード大学はイギリスの歴代首相を最も多く出している名門大学であり、鉄の女と呼ばれたサッチャー元首相や不思議の国のアリスの作者、ルイス=キャロルが教鞭を取っていたことでも有名。オックスフォード大学クライスト・チャーチ(と、グレート・ホール)はホグワーツ魔法魔術学校のシーンで使用されている。
クライスト・チャーチのすぐ近くにはボドリアン図書館(Bodleian Library)と言う、英国建築史上に残る歴史的な建造物があり、このボドリアン図書館内のデューク・ハンフリー図書館とディヴィニティ・スクールの一部がホグワーツ魔法学校のシーンで使用されている。私たちは当初、この図書館も見学しようと思っていたが、中を見る方法は午前二回、午後一回開かれる約一時間程のツアーに参加しなくてはならないので駐車場を探してウロウロ彷徨っていた私たちは10分、ツアー出発時間に間に合わず、中を見ることが出来なかった。しかし、その外観は長い歴史を感じさせる重厚で素晴らしいものであり、外観だけでも見る価値アリな建物だった。

*ちょっとPoint−駐車事情編・・・レンタカーでの旅となるとどうしても必要なのが駐車場所。有名な観光場所では(普通は黒い?)日本のデパートの駐車場などにある駐車券取り出し機のようなものが設置してある。これは本当に駐車券取り出し機であり、ちゃんとした駐車場のような所にもあれば、いわゆる路駐(路上駐車)場所の脇にポツンと設置してあったりする。その機械に駐車時間に応じてコインを入れ(場所により値段は様々)ボタンを押すと駐車券が出てくる。その駐車券は車内の前の部分に置き、外からしっかり覗くことが出来るようにしておく。オックスフォードではボドリアン図書館のすぐ近くに駐車スペースがあることに気づかず、結構離れた所に駐車してしまい、さらには駐車時間を一時間しか設定しなかったため、クライスト・チャーチを見た後オックスフォードにはゆがんだ古い建物の可愛いローラアシュレイのお店など見たいものがいっぱいあったのにそれらを見る時間は全くなく、Mamalinが一生懸命走って車を動かしに行くと言う、非常に残念かつ疲れる事態に陥ってしまった。ちなみに何故こんなに走らねばならないかというと、駐車場はお巡りさんが頻繁にチェックしており、もし駐車時間が過ぎていることがバレるとかなりの罰金をとられるからだ。おそらく考えている時間よりも実際オーバーしてしまうことが多いと思うので駐車時間は少し余裕を持ってとっておくと良いと思う。もちろん、駐車した時間を時計で確認しておくこともお忘れなく。
グロースター大聖堂、ここは外で雨が降っていたせいかちょっと暗い感じだった。しかしこのグロースター大聖堂というのはイギリスでも国内で最も美しい建物のひとつと謳われる程である。確かに少し遠くから見た大聖堂はすらりと威厳と風格たっぷりにそびえ立っており、天に届きそうな建物であった。入り口には白百合の生花がアーチ状にいくつも生けられており、英国のキリスト教徒の人々の信仰心やこの大聖堂に対する想いが伝わってくる気がした。ここは入場は無料であるが、入ってすぐのところに募金箱がおいてある。美しい大聖堂の維持のため、マナーとして少しでも寄付をしてくるとよい。この大聖堂はまずステンドグラスの美しさに驚く。窓という窓にステンドグラスが使われており、中でも私が圧倒されたのは見学コースの比較的最後の方にある全て青のステンドグラスで、その色々濃さの青が渦巻く中にキリストが輝きながら復活を遂げるというものだ。その色といい、美しさは気圧されるものがあった。私が今まで思っていたステンドグラ
続いてはクライスト・チャーチに向かった。ボドリアン図書館のすぐ近くにあるクライスト・チャーチはとても広い。敷地も建物も大きかった。クライスト・チャーチを入り口正面から見ると、右手には大きな庭園(多くは青々した芝)、建物の入り口左側にはイギリスによく見られるように木がまるで蔦(つた)の様に壁を這っていた。その木も窓の所はしっかりと刈り込まれ、手入れが行き届いており、建物や庭は歴史ある風格を醸し出していた。入り口にはハリーポッター撮影場所のプレートが設置してあり、五枚の写真の内、一枚は撮影用の機材を搬入している写真だった。(あとは映画で使われたシーンのもの)建物の中に入ると(ちなみ
 
次に見たクライスト・チャーチのホール(大聖堂)は、生徒や先生達が集まって食事をしたり勉強をしたりする大広間のシーンで使われている。もしこのホールをハリー・ポッターの映画を見たことがある人が初めて見たら、「あれ?」と思うだろう。何故かと言えば、映画に比べ大分本物は狭いからだ。横幅も奥行きも、映画より相当短い。実際は、壁に所狭しとたくさんの肖像画が掛けられており、そ
に入場料は大人£4.50、学生£3.50、ファミリー£9.00)そこはもう雰囲気がホグワーツだった。クライスト・チャーチの中庭を中心とした回廊は、おそらく映画には使われてはいないと思うが、どことなくホグワーツを彷彿とさせる。一旦中庭に出た後再び見学コースに沿って建物の中に入ると、今度こそ本当のホグワーツだった。私のイギリス初のハリポタ・ロケ地は第一作目、賢者の石で私の大好きなドラコがハリーに自己紹介をする階段。ここは本当に映画そのまんまでついつい、あのツンとしたドラコのポーズで手すりに手をかけて写真を撮ってしまった。ここは観光客も大勢写真を撮っていた。
 
クライスト・チャーチ 中庭
の様子はホグワーツの廊下のようだ。天井は魔法が取り払われたらまさにこんな!と言う感じだった。ホールには映画に似た長机が置かれていたのでスケール以外はほとんど映画そのままだった。それからしばらく建物内を見学し外へ出ると青々とした本当に美味しそうな芝生がかなりの範囲に広がっていた。まるでハリーがグリフィンドールのクィディッチチームのキャプテン、オリバー=ウッドに連れられて初めて金のスニッチを見たあの芝生のようだ。(最初見たときにはこう思ったが、イギリスには日本にはあまりないような広い芝生があちこちにあった)
オックスフォードは建物と広い庭がとてもきれいな町。外から見るだけでも十分楽しめます。   
クライスト・チャーチ ホール天井
グロースター大聖堂 廊下
(トロール出現)
スとは、黒の縁の中にそれぞれの色を流し込んだものである。しかしグロースター大聖堂のはどうやらガラスの上から塗料で色づけしたものなのだ。だからさっきのキリストの復活のような複雑な色が出せるのかも知れない。グロースター大聖堂は主にホグワーツの廊下のシーンで使われているようだ。一作目のハロウィーンの夜現れた、トロールからハーマイオニーを助けに行くハリーとロン。二人が疾走していって初めてトロールを見る廊下がまさにここ。ちなみに二人が隠れた物陰も実際にある。

  グロースター大聖堂出入口近くには大きなハリー・ポッターの屏風のようなボードが置かれている。そこには一作目と二作目のポスターがプリントされているほか、このグロースター大聖堂がハリー・ポッターの撮影に使われた、それから英国(スコットランド含む)のどこでどのシーンが撮影された、という地図付きの紹介文がプリントされていた。ここではたくさんの場所が撮影されたというが、私たちが「ここだ!」と気づいたのはこの回廊だけだったと思う。(出発前に主な撮影場所が知りたい方は一作目「ハリー・ポッターと賢者の石」映画版パンフレット23・24ページ参照)
11世紀に建てられ、1300年以上もの間礼拝所であり続けているグロースター大聖堂はゴシック建築の建物で、歴史に興味を抱いている方にはかなりおすすめのスポットです。
                  
クライスト・チャーチ ホール天井
クライスト・チャーチ ホール入口
(マクゴナガル副校長が新入生を待っていた階段)
クライスト・チャーチ ホール
(ホグワーツ新入生歓迎会 兼 食堂)
クライスト・チャーチ 正面
クライスト・チャーチ 入口
(撮影時の様子がパネルに)
感想や要望等ありましたら是非ッ!!
グロースター
 グロースター大聖堂のあるグロースターの街をはずれ、雨の中車を走らせて行った。有名なマザーグースの一節にこんな詩がある。―フォースター先生 グロースターに行った 土砂降りの雨の中 体は半分水浸し 先生二度と行かなかった― まさに「これだ」と私は思った。
イギリスの道路というのはとてもわかりやすい。(注:ロンドンは除く)地図に記してある「A3」や、「B5」といった道路を、そのとおりの道路標識にしたがって進んで行けばいいのだ。日本とは全く異なる仕組みであり、それは多分イギリスの土地が広いから出来るのだと思う。
 さて、そんなわかりやすいイギリスの道路標識だが、もちろん日本人の私たちは英語の標識が上手く瞬時に読み取れず通り過ぎてしまうことだってある。当初、グロースター大聖堂の後母の行きたいところがあったのだが、その道がどうもわからない。多分標識を見逃したか、別の道を入ってしまったのだと思う。見つからないのなら仕方がない、たまたま(?)レイコック寺院の標識がすぐ見つかったからそこに行くか、と当初の予定から外れて私たちはレイコックに行くことになった。この神かダンブルドアの悪戯とも言うべき魔法にまんまと引っかかった私たちは本当に幸運だったと思う。この後、本当に幸運が続いたのだ。

 少し離れた駐車場に車を止め、レイコック寺院へと向かった。最初に目に入ったものは…「羊」。おびただしい数の羊が、遠くに見えるレイコック寺院の周りで放牧されていた。さて、レイコック寺院に入ろうと思い、とりあえず寺院らしき建物とは離れた小さな博物館と思しき建物に入った。そこでカウンターのお兄さんに、私達レイコック寺院を見たいんですけれど、と聞くと今日は閉館しているのだと言う。そんな!!と、どうしても見たいのだと言う主旨の事を伝えるとこの博物館のチケットを買えば外からだけなら見れる、と言うのだ。まぁここまで来たんだし折角だから、と(いくらだったかは忘れたが)値段が高めのそのチケットを買った。この博物館は初めて写真のネガだかを発明した人の博物館らしく、とりあえず世界初のネガである、木の葉っぱの葉脈などを見た。しかしいくら世界初と言ったって英語の説明文なんか私には読めないし、あのハリー・ポッターの撮影場所として最も名高いレイコック寺院に比べたら葉っぱのネガなんて!!と言った気分で見学をした。実は、イギリスに来て初めて私はこのレイコック寺院で「英語がわからない」と思った。カウンターのお兄さんの英語が、私には本当にわかりづらく、聞き取れなかった。リスニングはまぁまぁ得意で、ロンドンで空港からの行き帰り送ってくれたアラブ系と思しきおじさん運転手の独特のイントネーション(アラブ訛り?)でさえも私は比較的聞き取れたのに…。何度も何度も自分の言葉で言い直して質問し、やっと色々な事がわかった。(「ハリー・ポッターの事はよくわからないけど、二年前撮影に使われたらしい」とか「外からしか今日は見学できない」など)まだまだ英語は勉強しないと行けないと、身をもって痛感した。

グロースター
Bレイコック寺院(Lacock Abbey)
 大体全て博物館を見終わった後、中の扉から外へ出て、右手に雨の中草を食むたくさんの羊を見ながらレイコック寺院へと向かった。本当にここは寺院か?と私は思った。何故か。理由は一番最初に見た場所が酒を造る部屋がだったからだ。多分寺院の隣にある建物だったと思うのだが、本来寺院にあるまじきものではないのか?!と少し不信感を募らせ、肝心のレイコック寺院へ。中は見られない、と聞いていたが…あれ?扉が開いているしかも親切なことにに「見学ルート→」という看板まで入口に置いてある。本当に入っていいのだろうかと心配だったが、この超幸運で一歩寺院に足を踏み入れた瞬間、私の頭の中に花が咲き、蝶が一斉に飛んだ。
本当にホグワーツに来たのだと思った。 
レイコック寺院 外観
 まずは回廊。一作目や二作目でホグワーツの廊下として登場した場所だと思う。一作目賢者の石でグリフィンドールのシーカーに選ばれたハリーがロンとそのことについて話しながら廊下を歩き、話に途中から加わってきたロンの双子の兄であるフレッドジョージと別れた後、ハーマイオニーのいる中庭へ出るというシーン。回廊に囲まれて芝生があり、その中庭へは出られるようになっていた。(観光客は入れなかったが)ちなみにこの中庭は、一作目の、雪の中ハリーがペットのふくろうのヘドウィグを外へ連れ出すと言う印象的なシーンで使用されている。何故だかはわからないけれど、クライスト=チャーチやグロースター大聖堂よりもハリー・ポッターという映画を私には身近に感じられた。記憶に強く残っており、どんな風に彼らが歩いていたかを覚えていた分、すぐそこにハリーやロンやハーマイオニーがいる、ここはホグワーツなんだ、と感じることが出来たのだと思う。もちろんここにもハリー・ポッターが撮影された、という写真つきのボードが置かれていた。

 そしてもう一箇所見つけた。多分ハリーが一作目で記憶に残っていない死んだ両親を映してくれる「みぞの鏡」が置いてあった部屋。確かにそこは寺院であるせいもあってか、神秘的な雰囲気のある部屋だった。映画ではかなり広い部屋だったが多分CGで広くしたと思われ、そんなに広い部屋ではなかったが、そこにダンブルドアが立っていそうだった。
         レイコック寺院 廊下
(ハリー、ロン、フレッド、ジョージが歩いてきた場所)
    レイコック寺院 中庭
(ハリーがヘドウィグを連れ出した庭)
 レイコック寺院 小部屋
(みぞの鏡があった場所)
 レイコック寺院はとにかく私おすすめの''ハリポタ・スポット''です。おそらくもっともハリーポッターの世界を身近に体感できる場所だと思います。是非ハリーポッターを追ってイギリスに行くなら、ここを訪れて下さい。感動すること間違いなしです。太鼓判押しちゃいます。(笑) 
レイコック寺院→★★★
             とりあえず、今日はここまで。
最新の更新日 : 2005年7月10日(日)