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Q コニファ・ガーデン

 皆さん南側にある華やかなローズガーデンに目が行ってしまうでしょうけれど、実は北側にある玄関ポーチの脇にあるほんのたたみ2畳くらいのコニファ・ガーデンも個性的な庭を形成している大事なコーナーなのです。ここは、玄関に向かって登る線路の枕木でできた5段の階段を挟んでロックガーデンへとつながります。更に手前はナチュラル・ガーデンになり、いわゆるあまり手を入れすぎないで自然に近い形のお庭を表現しています。

 そうです、我が家を訪れる方は、この北側のコーナーを通って玄関に至ります。自然に近い風景の中を通っていらした方に、南側のお庭を紹介しますと、その落差といいますか、変化に大変驚かれます。そんな狙いもあって、このエリアはコニファを植えて、これまた北八ヶ岳は横岳にあるピラタス・ロープウェイの山頂駅付近に広がる標高2300mの坪庭をイメージしています。 
「ローズガーデン・むとう」
 シルバーの針のような葉が好きです。ロックガーデンのプンゲンスと調和のとれた色です。ちょうどこのコニファ・ガーデンの向こう側からロックガーデンのプンゲンスを見やった写真がありますので、「こちら」をご覧になってください。地に這うように茂るシルバーのコニファがお気に入りです。

 実は我が家を建てるときに、景観に拘って、電線や電話線の類は全て地下を通したことと、唐松の枯葉が詰まって機能しなくならないように、もちろん景観も考えて、雨どいを作っていません。これはお庭の写真のバックに家を写し込んだときにも、とてもシンプルで自然の家という雰囲気が出ます。時期によっては、家は薔薇たちの脇役として、ちゃんとその役目を果たします。

 ところが、一つだけ大きな問題がありました。それは家を建てて2ヵ月後に発覚したのですが、雨どいだけでなく、屋根には雪止めもつけませんでした。あまり良い景観とはいえないからです。ですので当然屋根に積もった雪は、勢いよく滑り落ちてきます。2階の大屋根から落ちてくる雪、玄関ポーチの上から落ちてくる雪、この二つが相まってコニファ・ガーデンを直撃します。最初の冬は雪で随分とダメージを受けました。以来、ちゃんと添え木をして守っています。

 またところがですが、添え木で屋根からの雪は直接コニファの枝に当たらないようにはできたのですが、今度は寒さに勝てませんでした。雪の中に埋もれている時は、まだあまり寒くはないです。むしろ、雪が積もらずに、地面が寒風にさらされている時の方が問題なのです。「夏の間にしっかりと根を張っておくれ。そして寒さにも耐えておくれ。」
植えられているコニファを、もっとくわしくご覧になりたい方は、こちらへ。