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M コンテナ・ガーデン

 イングリッシュ・ローズガーデン・むとうを訪れて下さる何人かの方々は、ガーデンと調和の取れた家の色・形・構造に気付いて下さいます。家の外壁の色を決める時に、夕日に照らされたここ上原山の赤松の色をイメージしたオレンジ色にしたのですが、私(Papalin)は最初からもうこの色に決めていました。オレンジ色と言っても派手さのあるオレンジ色ではなく、新築から4年目に突入した今、大変落ち着きのあるオレンジ色になることを見越していました。赤松に当たる夕日の色と書きましたが、ヨーロッパを訪れた時に見た、イタリアはトスカーナ地方の夕焼けに染まる村の色でもあるのです。一説には、トルコの夕日の色だという意見もありますが、とにかく夕日に映え、夕日に溶け込む壁の色です。
 さて、このエリアには毎年鉢に入ったバラ達を並べます。毎年その数は見る見る増え、今では40鉢くらいになりました。ナーサリーのおかげで、耐寒性に優れない品種も扱うことが出来ます。大きなナーサリーを作ったのは正解でした。
 これだけ薔薇の鉢があり、その他にもハンギング・バスケットあり、薔薇以外の冬を越えない植物(例えばアジサイダリアなど)もあるものですから、一通り水やりを行うだけで1時間、花柄を摘んだりしていると、ゆうに1時間を越えます。水やり用の水は、家を建てたときに5mほど掘ってもらったナーサリーの中の井戸水を使ったり、私がガレージに取り付けた雨どいから雨水を溜めて使っています。これだけでも水道料金が断然安くなります。私の家の辺りは水みちで、地下水は結構豊富です。ちなみにアシュピンちゃんの池のお水も井戸水を使っています。
 標高の高い地域では、寒さに強い薔薇でないと枯れてしまったり、株が大きくなりません。そこで、夏は家の南側の通称「れんが敷きの犬走り」に鉢植えのまま薔薇を飾ります。秋から早春にかけては、敷地の北東にあるナーサリーで冬を越します。
 ナーサリーの環境は薔薇たちににとっては好都合のようで、開花時期も地植えのものより早まります。でもキチンと土作りを行って肥料を与えると結構長持ちします。地植えの薔薇は一期咲きのものが多いので、6月から7月が開花のピークですが、コンテナ・ガーデンは8月、9月、10月になっても私達を楽しませてくれます。
 肥料と土(殺菌された土)が薔薇にぴったり合うと、一年で2mくらいまでシュートが成長するものもあります。
 コンテナの薔薇たちは、イングリッシュ・ローズとオールド・ローズが中心ですが、中には青龍やブルー・ヘブンのようなハイブリット・ティ・ローズもあります。ジュリアも鉢植えにして、大切に育てています。
 
「ローズガーデン・むとう」
植えられている薔薇を、もっとくわしくご覧になりたい方は、こちらへ。