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【 水抜き不要 別荘 「F・K Home 」 特許出願内容について 】


 

2007年5月23日付
実用新案特許権を取得することができました。

   実用新案登録証
      登録第3132528号



 考案の名称  建築物

  考案者 松 田 照 美

  出願番号 実願2007−001706

        平成19年 5月23日

        特許庁長官
              中 嶋  誠



 【書類名】       実用新案登録願
 【整理番号】      U4370
 【特記事項】  実用新案法第10条第1項の規定による実用新案登録出願
 【提出日】       平成19年 3月15
 【あて先】       特許庁長官殿
 【原出願の表示】
 【出願番号】     特願2004−192325号
 【出願日】      平成16年6月2日
 【国際特許分類】    E04B 01/74
       E04B 01/78
 【考案者】       
   【住所又は居所】  東京都狛江市中和泉3−25−15 
   【氏名又は名称】  松 田 照 美
 【実用新案登録出願人】     
   【識別番号】    504252330
   【住所又は居所】  東京都狛江市中和泉3−25−15 
   【氏名又は名称】  松 田 照 美
 【代理人】   
   【識別番号】    100072224
   【弁理士】   
   【氏名又は名称】  朝 倉 正 幸
 【手数料の表示】
   【納付方法】    予納
   【予納台帳番号】  056948
   【予納金額】     41000
 【提出物件の目録】
   【物件名】     明細書
   【物件名】     図面
   【物件名】     要約書





【書類名】  実用新案登録請求の範囲

【請求項1】 住宅基礎構築部分の地表から掘り下げた位置にべた基礎を造成し、べた基礎周囲に造成される基礎立ち上がりを地表上に延ばして地下壁を形成させて上部構造を構築し、地下基礎内を外断熱構造にすると共に、地下室内に非燃焼形の蓄熱式電気暖房器を設置して暖気を上部建屋内に導いて各室を暖房することにより人が不在の厳冬期であっても水道水抜きを不要としたことを特徴とする建築物。
【請求項2】 前記地下基礎内に水道管配管を導いたのち建物内壁または床下を経由して上屋室内に導いてなる請求項1に記載の建築物。

【書類名】    明細書

【考案の名称】  建築物

【考案の詳細な説明】

 【0001】
 【技術分野】
本考案は、住宅基礎構築部分の地表から掘り下げて構築した地下基礎内に非燃焼形の蓄熱式電気暖房装置を設けて暖気を上部建屋内に導くことにより厳冬期不在中に水道水抜きを不要として寒冷地に適するようにした建物物に関する。

  【0002】
 【背景技術】
冬季の外気温が氷点下に達する寒冷地における一般住宅などの建築物では、氷結を防止するため水回りの施工に細心の注意が必要であった。例えば、水(水道)の取出しを凍結深度より深いところから行い、外部に露出する配管部分に凍結防止ヒータを巻き加温して水道管の凍結を防ぐと共に、未使用時には水抜きを行うことが行われている。また、凍結防止ヒータを使用しない場合には常時水道を流すことによって水道管の凍結を防いでいた。

【考案が解決しようとする課題】

【0003】
上記のごとき建築物では、冬季稼動にかかる電気料金は、非寒冷地の住宅に比べて多大の出費となっていた。また、電気料金節約を節約するために、外出や不在の度に水抜きを行なうのは多大の手間がかかるばかりか、凍結防止ヒータのスイッチを切ったものの水抜きを忘れるといった事態を生じる。この場合には水道管の破裂によって建物内に水浸しになるなどの被害を蒙る。常時水道を流す方式では、限られた水資源の浪費となるばかりでなく、マイナス20℃を越える極低温下での凍結は免れないし、従来の一般住宅や山荘、別荘での暖房機では外出、外泊時等には、暖房機を稼動させることができないために、建物の室内は外気温度と同じになり、氷点下にならざるを得ず、家庭電化製品ならびに液晶テレビ等の劣化が激しく、また蛇口のゴムパキン等のゴム製品の劣化も著しいものがあった。
本考案は、上記のごとき従来の問題点を解決するものであり、水道管用の凍結防止ヒータが不要となり、さらに厳冬期の外出や長期不在の際にも室温が氷点下に至らないようにした建築物を提供することを目的としている。すなわち、天候、気温の変化に関わらず、とりわけ外気温が氷点下なる厳冬期でも、火力を使用せずに室内を常温またはその付近に維持することができる建築物を提供するものである。 

【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の請求項1は、住宅基礎構築部分の地表から掘り下げた位置にべた基礎を造成し、べた基礎周囲に造成される基礎立ち上がりを地表上に延ばして基礎とし、そのうえに上部構造を構築し、地下壁で囲まれた基礎内を外断熱構造にすると共に、地下室内に非燃焼形の蓄熱式電気暖房器を設置して暖気を上部建屋内に導いて各室を暖房することにより厳冬期の不在中にも水道水抜きを不要としたことを特徴とする建築物である。請求項2は、前記地下室内に水道管配管を導いたのち建物内壁または床下を経由して室内に導いてなる請求項1に記載の建築物である。

【0005】
 【考案の効果】
上記のように、本考案によれば、建物内は外断熱処理した基礎と、基礎に囲まれた部位に設置した蓄熱式電気暖房器との相乗効果によって室内は厳冬期に氷点下に達することがなく、蓄熱式電気暖房器で暖められた水道配管を通って上屋内に送水できる。また、基礎内に設置された蓄熱式電気暖房器の保温効果により、温められた水道水が送水されるため建物内に達した水道配管内の水抜きが不要となる。

【0006】
 【考案を実施するための最良の形態】
次に図面に基づいて本考案を具体的に説明する。図1は本考案の1実施態様の断面図である。
図示のように、住宅基礎構築部分の地表から掘り下げた位置にべた基礎1を造成し、べた基礎周囲に造成される基礎立ち上がりを地表上に延ばして壁2を形成させて上部建屋10を構築する。基礎立ち上がり2の内壁に発泡断熱材(登録商標スタイロフォーム、50mm厚)を建て込んで外断熱構造7にすると共に、基礎立ち上がり2で囲まれた基礎空間3内に非燃焼形の蓄熱ヒータ又は蓄熱式電気暖房器8(日本スチ−ベル社製、ETS−408SJT)を設置し暖気を上部建屋内に導いて各室を暖房するようにした建築物である。また、基礎空間3内に導いた水道立上げ管9から建物壁内または床下を経由して厨房、トイレ、浴場などに配管する。なお図中、符号4は床、5は上屋の壁、屋根裏等に布設した断熱材、6は屋根、10は地下室内の束石に建てた中柱である。

【0007】
図1に示すように、べた基礎周囲に造成される基礎立ち上がりを地表上に延ばして形成され、かつ外断熱構造とされた基礎空間3内に設置した非燃焼形の蓄熱式電気暖房器3を運転することにより暖気が蓄えられ、これを上部建屋内に導き、建物内壁、階段または床下を経由して各室を暖房する。同時に、基礎空間3内に導いた水道立ち上げ管9により上水が温められ、配管を通して各部に送水される。

【0008】
表1は本考案による建築物おける各点の温度の経時変化を示し、表2は通常の電化製品による室内暖房と凍結防止用ヒータとを併用した従来の住宅における各点の温度の経時変化を示す。

【0009】
【表1】


       外部   床下  一階ダイニング 一階トイレ 二階
平均温度/℃ 5.9    14.0    13.7      14.7   12.4
最低温度/℃ -10.4   3.6    6.2      4.0    7.0


【0010】
【表2】
      外部   床下 一階ダイニング 一階トイレ 二階
平均温度/℃ 5.9    5.1     10.1    8.9    8.2
最低温度/℃ 10.4   -3.9     -4.1    -4.1    -4.2


【0011】
表2に示すように、在来工法の建築物では、外気温度の変化に大きくつられて室内温度が氷点を切っているケースが見られる。このように、室内が氷点下になるような態様では、凍結防止ヒータが必須となり、また外出時や長期不在のときには水抜き作業が不可欠となっている。このため、暖房月を7ヶ月として計算したとき、従来方式では月当たりの電気料金が9,160円であるのに対し、本考案の場合には4,850円となって前者の53.5%の低料金で済むものである。

【0012】
 上記のように、本考案によれば、べた基礎周囲に造成される基礎立ち上がりを地表上に延ばして形成された基礎空間内を外断熱構造にし、その内部に非燃焼形の蓄熱式電気暖房器を設置して暖気を上部建屋内に導いて各室を暖房するようにしたものであるから、建築物は天候、気温の如何に関わらず、常時0℃以上に維持されて厳冬期でも室内は氷点下に下がることがないので、水道管の水抜き作業や凍結防止用ヒータの設置が不要になり、通常の電化製品による室内暖房と凍結防止用ヒータとの併用運転に伴う経費に比べて著しく低く維持できる。また、これによって家庭電化製品の耐久性のみならずゴムパッキン等の温度変化に弱いゴム製品の寿命も著しく延びることになる。さらに、室内を早急に暖める必要から灯油スト−ブ、ガスストーブ等の燃料を大量に消費する傾向になりがちだがその必要性も少なくなり、暖房に薪ストーブを使用している場合にも燃料用の薪中の残存水分の凍結をも防ぐことが可能となるため、通常長くかかる薪ストーブの立ち上がり時間を早めることが可能となる。その結果、住宅を暖める時間も短縮され、薪の消費量も節約できるなど省エルギー効果が期待できると同時に薪材燃焼等による二酸化炭素の発生も低く抑えると共に、付随的効果として水道管凍結防止用不凍液の使用が不要となるため、人と環境に優しい住宅や建築物とすることができる。  

【図面の簡単な説明】

【0013】
 【図1】 本考案による建築物の断面図である。

【符号の説明】

【0014】
1 ベタ基礎          2 基礎立ち上がり
3 基礎空間          4 床
5 断熱材           6 屋根
7 外断熱構造         8 蓄熱式電気暖房器
9 水道立上げ管       10 中柱

【書類名】 要約書  

【要約】

【課題】 寒冷地における室内暖房に適した建物を提供する。
【解決手段】 地表から掘り下げた位置にべた基礎1を造成し、べた基礎周囲から立ち上げて地表上に延びる基礎立ち上がり2とを一体に形成させ、基礎立ち上がりを含む基礎空間3内を外断熱構造7にすると共に、基礎空間3内に蓄熱式電気暖房器8を設置して暖気を上部建屋内に導いて各室を暖房する。建築物内は天候、気温の如何に関わらず、常時0℃以上に維持されて厳冬期でも氷点下に下がることがないので、水道管凍結防止用不凍液の使用や厳冬期の不在中にも水道水抜きを不要とする。

【選択図】図1


  《 八ヶ岳富士見高原 水抜き不要別荘の見学 》

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