全天候型非氷点下住宅
 水抜き不要別荘の紹介です。
   

    【 八ヶ岳富士見高原
        水抜き不要 別荘 F・K Home プロフィール 】
 

  はじめに・・・

 八ヶ岳富士見高原に別荘を建て、週末田舎暮らしを楽しむために建てた住宅が驚いたことに、特許出願をすることになってしまった経緯などの、楽しいお話の紹介ページです。 【2001年12月竣工】

 我が家は4人とワンコ1匹の家族。夫婦と娘二人です。学生時代から憧れた八ヶ岳に別荘を建てようと決意して5年、やっと実現し別荘週末族になってから
体験した様々な事柄をUPしたいと思っています。

       
 

  八ヶ岳富士見高原とは・・・

 八ヶ岳富士見高原は長野県諏訪郡富士見町境字広原に点在する、中央高速道路小淵沢インター下車10分程の所の八ヶ岳鉢巻き道路を中心とした広大な別荘地八ヶ岳山麓(富士見高原保健地)です。
 我が家はその別荘地、標高1200m程の森の中にお家を建てました。
 軽井沢や那須高原も候補に入れて建設地を考えましたが東京の自宅からの交通の便を考えて八ヶ岳富士見高原を選択しました。

 富士見高原は、夏は冷房いらずの森林浴三昧ですが、冬は零下20℃近くまで冷え込む
厳冬地です。
 建物を建てる際は凍結深度900mmといって地中900mm以上掘って基礎を作らないと凍って基礎が浮いてしまうという程の高原別荘地です。

 そこで、ここに建築される別荘オーナーの方達は、夏の避暑のみ利用すると割り切り、冬は全くといって良いほど利用しない別荘の方達も多いです。

秋、紅葉が終わる頃、「冬じまい」と言って、業者さんに水回り関係の水抜きを洗面所・浴室・台所・トイレ等行い、不凍液を注入して冬を越す準備をお願いしているオーナーさん達も多く、4月ゴールデンウィーク前あたりに、今度は「水通し」作業をお願いして、別荘を使用出来るようにします。
 約半年間、別荘は
冬眠状態です。したがって、クリスマスもお正月も別荘を利用している方が少なく我が家の周りは閑散としています。

 八ヶ岳は年間を通してとても素晴らしいところですが、真冬深々と降る雪の森は言葉に表現出来ないほどの魅力に満ちています。
 早朝、新雪の中をワンコと散歩するのは八ヶ岳富士見高原の魅力を満喫できる最高の贅沢なひとときです。
 ですから、我が家は別荘建築に当たって、重視したのは冬に利用しやすく、気軽に使用できる暖かな楽しい家造りでした。


         
 

  別荘建築の設計与件とは・・・

@ 現地に夜中着いてもそのまま普通の状態で利用できること。

A 雨・雪でも荷物搬入等が楽なように、
屋内駐車場を造ること。

B 南側に大きめのウッドデッキがほしかったので、デッキ側及び駐車場入口側に屋根から雪・氷柱が落ちないような
屋根形状にすること。

C 
薪ストーブを主暖房に、家中が暖まるようにすること。

D 外壁・屋根材に
メンテナンスが少なくて済むものを使用すること。

等々を念頭に設計しました。

 そこで、いろいろな住宅建築性能について検討した結果、基礎も含めて丸々断熱できる方式の
外断熱工法高気密・高断熱住宅を選択しました。
 そして、水回りの配管関係をすべて地下から屋内へ引き込み、露出配管はなるべくしないようにし、また、屋根からの氷柱や落雪対策と
外観重視を考え家の周りになるべく住宅周辺機器を設置しないように努めました。

 ご存じのように、結露対策からも高気密・高断熱住宅では24時間の換気計画で給排気が行われていますが、我が家は第3種換気といってトイレ・キッチン・浴室・地下基礎から排気を行い、室内負圧化により各室に開けた給気口から外気を取り入れるようになっています。

 したがって、基礎を気密化し断熱された工法によって基礎内部は上階で暖められた空気を計画的に吸い込むシステムとなっているため、滞在中は常に基礎内部は暖かく、地下配管された水道管が凍結する心配はありません。
 ただし、我が家のように週末時々利用で、不在の期間が長く住宅自体が冷え込んだ場合は、凍結の恐れがあるとの心配から、不在期間対策として、地下基礎に深夜電力利用の蓄熱式暖房機を設置しています。

                        
【実用新案特許権取得】

 また、サッシ関係はすべて複層Low-Eガラスにしました。
 断熱効果は素晴らしいです。窓の冷気・クールドラフト現象もほとんど感じられず結露も発生しないので、とても快適です。


       
 

 1階はLDKと和室で77u、2階は54uで3室あり、23u分が吹き抜けの木造総2階建て住宅です。なにしろ、メンテナンスの掛からないようにしたかったので総煉瓦貼りにしています。

 一方、薪ストーブ主暖房用としてリビング吹き抜けの中央にヴァーモント社のレゾリュートアクレイムを設置しています。
 使い勝手は、薪ストーブを甘く見ていたのか、住宅の仕様が良いのかとても暖かく、二晩目など家自体が暖まってくると、薪ストーブの焚き具合をセーブしないと、暑くて寝られなくなる程です。
 早朝外気温度が−10℃を下回っていても、薪ストーブが消えていても朝起きるときの室内温度は、17〜8℃程を保ちとても
快適です。
 この薪ストーブと住宅性能のお陰で我が家はいつも
暖かく・楽しい生活をおくることが出来ています。
 ではそのほんの一端をご報告していきたいと思います。


       
 

 最初に【 寒冷地仕様 水抜き不要別荘 F・K Home 全天候型非氷点下住宅とは 】についてお送りします。