2021/05/28(金) 健康保険50年

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名称:健康保険50年記念
発売日:1976(昭和51)年11月24日

日本の最初の社会保険として、1922(大正11)年に健康保険法が成立。
これの施行が1926(大正15)年であり、これから50年の記念で発行されたものみたいです。
その後、改訂を経て、
現在の国民健康保険法が制定されたのが1958(昭和33)年、
そうして1961(昭和36)年に全国の市町村で国民健康保険事業が始まり、
国民皆保険が実現して現在に至る、という歴史みたいですね。

この日本の国民皆保険制度、大変ありがたいものだと自覚しています。
世界の他の国々を眺めると、これほどの充実した制度がある国はそうそうない様子。
あのアメリカにも保険制度がないことは多くの方がご存じかと思います。
保険証を持って病院に行けば、ほぼ当たり前のように保険が適用されて、
3割程度の自己負担額で治療が受けられるというもの。
このありがたさは理解を深めるべきと思います。

が、現在の保険法は63年前に制定されたもの、ということになります。
よく新聞やニュースで言われているとおり、
高度成長時代の予測に基づいた制度はいまの凋落した日本の状態では到底維持できませんよね。
成長率が格段に落ちた日本では税収が落ち、出産率低下で労働人口も減る一方。
増して、この保険制度のおかげもあって長寿大国となり、保険負担は大きくなるばかり。
子どもたちの将来の負担を減らすよう、制度見直しは必須と考えます。

「お年寄りの負担を上げないよう見直し反対」といった声もちらほら聞こえますが、
厳しい言い方になってしまって申し訳ない限りですが、
これまでの人生、保険制度のおかげでどれだけの恩恵を受けて来たのか、
一度だれもが考えてみるべきかと思います。

しかし、記念切手を通じていろいろ調べる機会ができ、勉強になって意外と楽しいもんですね。