遠くへ行きたい・旅物語
Travel to Myanmar
Mr. Yang. All right resreved .


東京ノスタルジア
目黒雅叙園 千と千尋の神隠し 油屋 の原風景 

■ Tokyo Nostalgia

 改装前の目黒雅叙園は、宮崎駿監督作品 千と千尋の神隠しに登場する油屋のモデルとも言われている。
現在も残る百段階段とそれに続く絢爛豪華なお部屋の数々は、戦前の日本の庶民の娯楽の姿を垣間見ることができる。  一年に一度 少しずつ貯めたお金で お風呂に入り身体を清め小ざっぱりとして御大臣様の様なご馳走を楽しみ 浮世の苦労を忘れ 娯楽に興じた庶民の息遣いが聞こえてくるようだ。 さながら 油屋を訪れる八百万の神々の骨休みのように。

 現在残る百段階段は 美と匠の祭典という 食事とセットの見学コースで見ることができる。 ベテランのガイド氏の説明を聞きながら 一時間二十分ほど見学した後 お好みの食事を楽しむことができる。

 百段階段は写真撮影が禁止のため、パンフレット と 時の流れ(雅叙園のグラビア)から取り込んだ絵を紹介する。 もし興味が湧いたら 雅叙園を訪れ 見学に参加されては如何だろうか?  顔無し や はく や りん に逢えるかも知れない。

 鏑木清方の美人画と網代天井や 菊地華秋の美人画と格天井・・・ 螺鈿漆細工の装飾・・・ 寄木細工のような障子・・・ また十二単を着た人も世話役と一緒に入り使う事かできる広いトイレなど見所満載である。

 最後に 螺鈿細工の壁や 赤い欄干の掛かった橋の奥にしつらえられた往時のトイレは 是非利用してみてはどうか。 新館一階奥に 一箇所だけ 特別なトイレがある。 

鏑木清方の美人画 と網代天井  時の流れ 目黒雅叙園より             菊地華秋の美人画格天井  時の流れ 目黒雅叙園より
百段階段は撮影禁止のため 雅叙園のグラビアからこり二枚だけ転用させて頂きました。 

エントランスの左手にある螺鈿作りの扉の向うは 百段階段へとつづくエレベーターになっている。
このエレベータは大型で たしか47人乗りと聞く。 観光バス一台分の乗客を一度に乗せることができるそうだ。 


案内してくださった老紳士のは話では、観光バスで巡ると人数が多くなってしまい ゆっくり見学が出来ないことがあるので できたら直接雅叙園に申し込まれたほうが 人数も少ないのでゆっくりできるとのこと。

昭和初期建築の絢爛豪華な歴史を眺め、千と千尋の神隠し・・・油屋の原風景を訪ねる時も一興。 

2009年6月

追伸・・・本館一階に復元された トイレ。
小川に赤い欄干の橋がかかり その手前が洗面所 その奥がトイレになっいる。

下は トイレ入り口にある螺鈿細工の壁画。
とても ここがトイレとは思えないアプローチになっている。

美と匠の祭典・・・中華料理  東京チャイニーズ 旬遊紀

前菜 冷製トマトはフルーティー  ★★★                南瓜とふかひれのスープ・・・★★★  力強い旨味

エビチリ ★★★    えびが甘く 食感も良い            かにの揚げ物 アーモンド風 ★

金華豚の煮込み南瓜添え   ★★  とろとろとろける味             飛び子のシュウマイとえび蒸し餃子  ★

汁そば   ★★     上品な味                           デザート  ★


24回目の結婚記念日の食事会。  星の数は 私の好みの味指標です。