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ミャンマーの食べ物の事

ミャンマーのお料理・食べ物あれこれ 私の知っている事を書いてみます。

■パーラチャウン 
  内輪では、ミャンマーふりかけと呼んでいます。 唐辛子や木の実・胡麻・海老・小魚など細かく磨り潰したようなもので、御飯にかけて食べます。 独特の匂いがしますが とても美味しい飯の友です。 ミャンマーの食堂ではカレー等のお料理と一緒に必ずこれを頼みます。 お店によって また家庭によって 味も香りも違いますので いろいろ試してみてください。 中華料理のレストランで注文してみた事がありますが、ここは中華レストランですから ありませんよ  と言われてしまいました。 

■カレー
  ミャンマーのカレーは 「ヒン」といいます。 鶏肉のカレーなら チェッター(鶏) ヒン 海老のカレーなら バズン(海老) ヒン 主な材料の名前にヒンをつければ料理の名前になります。  とろみが少なく 日本人がイメージするカレーとだいぶ違います。 味もカレーというより 大量の油で 玉ねぎやニンニク・唐辛子を炒めて 香辛料と共に主な具材を炒め煮込みますから 油の効いた辛いスープに近いイメージです。 パラパラした御飯に良く合うところは タイカレーとよく似ています。 しかし タイカレーはココナッツミルクを使うので まろやかな感じで 甘くすっぱく辛いのに対し、ココナッツを使わないので 油と香辛料の効いたストレートな味になります。 大量の油を使っていますから 体調の悪い時 胃腸の調子が悪い時などは控えた方がよろしいと思います。 

  ミャンマー料理レストランでは カレーを注文すると 副菜がたくさん出てきます。 漬物 茹でたトウモロコシ 茹でた菜っ葉 煮豆 野菜炒めの様なもの ンガンピ パーラチャウン 頼みもしないのに食べきれないほどの副菜が並びます。 御飯はお皿に盛ってくれますし 足りなくなったら更に盛ってくれます。 中国茶は無料でサービスされます。 それで経済的な料金ですから なんだかとても得した気分になります。 

■食材・・・・・鶏 牛 海老 ブタ 魚 
  カレーに限らず 海老を使った料理は値段が高く、鶏を使った料理は庶民的プライスです。 また 東南アジアの鶏は身がしまっていて 噛めば噛むほど美味しいので、私はいつも鶏料理を注文します。 田舎では 野原や藪の中を元気に飛び歩いている 親子のニワトリを見かけます。 鶏小屋に飼われている処は見たことがありません。  丈夫な足で地面をがりがりと引っかいてえさを啄ばんでいます。 足はがっしりとしていて 腿からお尻にかけて筋肉がプリプリ盛り上がり 胸肉はきゅっと締まっていて 背筋をピンと伸ばし 逞しく羽ばたいています。 こんなに元気でのびのび育った鶏が美味しくないなんて事はありません。 一日中デスクワークで 運動不足でカロリー取りすぎて ストレス溜め込んでのような不健康なライフスタイルの鶏とは違うのです。

  海老は高いですが 味はまずまずです。 お薦めできないのが牛です。 あまり美味しく感じたことがありません。 アジアの牛は 日本の黒毛和牛とか アルバータビーフとタイプが違います。 肩から背中が張り出した農耕作業したり 牛車を引く 使役タイプと思われます。 理由は良くわかりませんが 肉は硬く 味気も無く 美味しいと感じたことがありません。 牛肉より ブタ肉をお薦めします。 東南アジアですから 当然 食すのは どれも しっかり火の入った料理ですよ・・・。

  ミャンマーで 魚 といえば淡水魚を指します。 川魚ですから 鯉に代表されるような 独特の香りと味ですが カレーの中で煮込んでしまえば 気になりません。 海辺の地域は別にして 物流が確立していない影響もあるのでしょう。 海の魚を食する事は稀のようです。

■ラペトゥ
  お茶の葉の漬物です。 ミャンマーでは中国茶も 紅茶も ミャンマー産のお茶も飲みますが お茶の葉を漬物にして食べる習慣があります。 お茶の葉を塩や油と一緒に漬けて ナッツ類と一緒に食べるのです。 最初は抵抗感があるかも知れませんけれども 慣れると美味しく感じるから不思議です。 お茶の漬物を御飯に混ぜて食べたり お茶の葉をサラダにしたり 面白い食文化を持っています。

■ラペイエ
  お茶関連で 紅茶のお話です。 ミャンマーの喫茶店で 紅茶(ラペイエ)を飲むと その甘さに驚くことでしょう。 インドのチャイのようにグラスで飲むことが多いのですが、グラスの底から1/3ぐらい練乳を入れ その上に紅茶を注ぎます。 スプーンで好みの量の練乳を混ぜて楽しむのですが・・・頭が痒くなるほどの甘さです。 なんでも この練乳の量にも 極甘 甘 弱甘 の様なグレードが何段階かあるらしいですが・・・私には 極甘グレードを試す勇気はありません。 

  喫茶店でラペイエ(紅茶)を注文すると 頼みもしないのに お饅頭やクッキーなどのお菓子や軽食が運ばれてきます。 これは食べた分だけお金を払う仕組みです。 無理して食べる必要はありません。

■モヒンガー
  ミャンマー ヌードルです。 お米の粉を水で溶いて練ったものをところてんのように押し出して茹でた麺に 魚の出汁で作ったスープをかけて食べます。 お昼過ぎに食べると当たることあるそうですので ご注意あれ。

■カオスエ
  シャン州の麺料理です。 スープ仕立てと 油仕立てと有るようですが 私が食べたのは スープ仕立てのほうです。 タン麺の様なあっさり系の塩味で美味でした。 シャン州の料理は 油たっぷりのミャンマー料理と違って さっぱりしています。  これは シャン州の隣 国境を挟んだ タイ チェンマイ名物 麺料理 カオソーイとルーツを同じくする料理だと思います。 シャン料理は チェンマイの料理と良く似ています。 

■タマリンドウ
  甘酸っぱい果実。 干してお菓子にしたり お料理の味付けに利用したり・・・。 食品以外にも石鹸の替りに使ったりと ミャンマー人の生活に密着した重宝な果実。 タマリンドウのお菓子 お土産に如何でしょう。 

■ミャンマーの果物
  バナナ パイナップル パパイヤ マンゴ ザボン 林檎 東南アジアですから・・・いろいろあります。 季節の応じてお楽しみください。 好きな果物の名前を覚えておくといいですよ。 私は 乾季が旬のザボンとバナナが好きなので ツェーゴーディー と ンガンピョーディー 覚えています。

■ミャンマーの家庭料理
  ミャンマー料理は油を多用しますが・・・家庭で頂く御飯は 比較的さっぱりしています。  友人のお宅で お肉やお魚を煮込んだお料理や 豆のスープ 等をご馳走していただきましたが 香辛料を効かせたあっさり風の御飯でした。 多分 アプラ抜きをしたり 下処理の手間をかけて香りをまろやかにしたり 日本人向けに気をつかって調理してくれたのでしょう。    Thank you my friend Mr. Kyaw Thu.

■写真は ミャンマーの食品 ジントウ です。
 トマト 玉ねぎ にんにく 唐辛子 香辛料 を使ったお惣菜です。





今回は この辺までとさせて頂きます。 


遠くへ行きたい・旅物語Travel to Myanmar
Mr. Yang. All right resreved .