雑記ノート F ・・・ 竹内まりや さん 

2007年 4月に NHKで放映された 竹内まりや Songs をご覧になった方 いらっしゃいますか?   私は 出張中のホテルで 眺めていました。 今回の雑記帳は 竹内まりやさんをテーマに 徒然に書いてみたいと思います。 



  彼女は 概ね 私と同じ世代のアーティスト。
レコード棚の一番手前に並ぶ My favorites の中の一人。 
彼女のメロディーライン 山下達郎氏のアレンジ 
それに乗ってやってくる まりやボイス。
彼女の唄う低音域は チェロのように落ち着いていて しっとりとした響きを持っている。 
中音から高音域の歌声は クラリネットのように 奥行きと張りのある音に変化する。
派手ではないけれど 少しけだるい 憂いを帯びた ベルベット・オレンジの輝きをもたらしてくれる歌声なのだ。

  発表したアルバムも多くは無い・・・しかし どれを聴いても 懐かしく新鮮な まりやワールドが広がる。
雑踏の中から聞こえてくると 自然に ポップなビートが心に飛び込んで来て 私は、ここに居ますよ・・・とささやきかけて来る。  

  意味も分らず 真似て歌ったビートルズ 60年代の曲の数々は 同じような時代の空気を共有した人・・・ともに生きている・・・という事をあらためて思うのだ。  Long Time Favorites は アルバムを開くとやってくる あの時代の空気。  あの当時 少年少女の目線と耳と温度感で受け止めた香りが あの時のまま やってくる。 

  ユニバーシティーストリート 学生時代。 同じ世代の女性から眺めた学生生活。 彼女の感覚で捉えたあの頃の世界 彼女の感性を通り抜け 彼女の色に染まって 表現される。  
単なる Infomation が Intelligence に変化するように。 気負いはまったく感じられないのだけれど かなり高度な知的・感覚的・創造的ワークのはずなのだ。  

  バラエティー 彼女の感性は 山下達郎氏と共に歩くことで 磨きが掛かった。 バラエティーは 二人が協力して作った最高傑作ではないだろうか? 人は お互いに相手を認め、尊敬し合えると 人は予想外のパワーを発揮するものだ。 そういうチームの共同ワークは予想以上の効果をもたらすことがある。 これは クリエイティブな物事であると いっそうその傾向が強よまる。 尊敬しあう二人が夫婦なら最高だ。 彼女達夫妻を遠くから見ていて そういうプラスのオーラを感じるのは 私だけだろうか?

  Quiet Life  マイ スイート ホームから始まるアルバムは、雲海の上に出て 巡航スピードに乗る飛行機のように 進む道を決めた彼女の航跡へと ぐんぐんと引き込まれる。  彼女の創作は、積極的な接近や観察からもたらされる・・・というよりも、 肩の力を抜いた適度な距離感で 落ち着いた視線を身の回りに向け 感じたことを自分の言葉に置き換え 表現している。  それが心地良いのだ。

  Impressions  Bon Appetit  どこかで耳にした楽曲が・・・。 彼女が手がけ 提供された たくさんの作品が 自然に そこかしこに 溶け込んでいる。  街を歩くと ふと感じる 何処かで感じたフレーバー。 懐かしい友人と突然再会したたような懐かしさ・・・元気にしていたんだね・・・。  

  追伸  彼女が歌うと 不倫の歌も どうしてこんなにカラリと晴れた空の下の少女のような清々しいメロディーになるのでしょう? 不思議な まりやフレーバー。  たまに見せる せつない女性の本音。 茶目っ気。 時々現われる小悪魔的な表情。 ドキッとする サプライズ ソング すべてが魅力。 


  Denim  五十路に入った女性を感じさせない・・・初々しさ。 遠い昔に思い出の記憶をたどり、少しずつ 目の前の時まで ゆっくりとフォローバック。 そして またゆっくり これからやって来る未来に思いをはせるのだ。  囲炉裏にかかった鉄瓶の湯が沸くようにね。


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竹内まりやさん 山下達郎さん どうもありがとう。

私のウォークマン ライブラリーに 新しいアルバム デニム が入るのも もうすぐです。  八ヶ岳山麓のスタジオの雰囲気をイメージしながら 楽しませていただきます。

1994年にリリースされた インプレッションズとエッセイ集を 遠い昔ですが 購入・拝読しました。
たまに疲れると 本棚から引っ張り出して アルバムを聞きながら 読み返しています。
遠い昔の記憶をたどりながら 貴女が感じたこと 思ったこと を読んでいると 静かな気持ちが取りもどせることがあります。  うん そんなに気負わなくても生きていける・・・力まずに もっと自然に ってね。

      From Mr.Yang.

デニム 予約を入れさせていただきました。           2007/5/1  加筆訂正

  


遠くへ行きたい・旅物語
Travel to Myanmar
Mr. Yang. All right resreved .